中秋の名月 | むばたまの夜の衣を返してぞ着る

むばたまの夜の衣を返してぞ着る

~いとせめて恋しきときはむばたまの夜の衣を返してぞ着る~
平安時代の歌人小野小町の歌から。
愛しい人にどうしようもなく会いたくてしかたのないときは、
寝間着を裏返して寝るわ
(寝間着を裏返して寝ると恋しい人の夢を見ることができるという説があったそうで)

2011年9月12日は中秋の名月。

しかも満月。(6年ぶりのことだという。)

そして多くの地点で美しい月を観ることができるようだ。


遠く離れていたら、同時に同じ景色を見ることはできないのに

同じ月を観ることができるって奇跡みたいな気がする。




むばたまの夜の衣を返してぞ着る-SN3J1080.jpg


携帯のカメラで撮ったのでイマイチだけど

ちゃんとまんまるだったという記念に載せておこう。


月見れば 千々にものこそ 悲しけれ

わが身一つのの 秋にはあらねど                 

     by大江千里 「古今和歌集」


私の場合は、

月を見て物悲しい・・・という境地には未だ達していないらしい(笑)


満月の場合は物悲しいというより、

なんだかパワーわいてくるような気がするんだけど。


狼男か狼男



なんて書いてるうちに日付が替わってしまった。