朝 神戸発 米子行き
B737 高度 5500M 時速 665K 機首方位306度
どのあたりを飛んでいくのか 見よとしていたとき 知人Aから TELがあった。
「一大事があった。」
「嫁が ダイエットに成功でもしたか?」
「それならNHKのニュースになるがそれほどのことでもない。 嫁が 風呂の窓を開けたまま
風呂のお湯を 洗濯機に汲み上げていたら 猫が外から飛び込んできて 風呂の中に落ちた。
救出するのに大変だった。息子が使っていたグローブが役立った。」
「で 猫は?」
「サッサと去って行った。」
このA氏とは そういえば いろいろあった。
以前商店街にいたころ 店主の2代目・3代目の会合がよくあった。
集まれば 株と土地 それにどこどこに外遊したそんな話題に終始した。
会合には 地銀 信金の職員までやってきていた。
「土地あれば ご融資致したます。使用目的はあまり深く問いません。」
と投資を煽っていた。
そんな中 Aが言った。
「みんなで 宝くじを買おう。 東京で一番よく1等が当たる売り場までわしが買いに行ってやる。」
「賛成」の各自 数万程度ずつだし合った。
「株でもうけ 宝くじで1等か。長田町の先生に紹介してもらって 小金井カントーリクラブの
ゴルフ会員権 買うたしにでもしようか・・・。」
冗談ではなく皆かなり 本気で言えていた頃であった。
だが たしか このA氏 皆からの金を預かって買いに行ったが ぶりが付き 赤坂かどこかで呑みまくり1週間ばかり帰ってこなかった。
結局 後日 皆に配った宝くじの枚数は 数枚づつだったような気がする。
だが 2代目・3代目の店主たちは 何処か 初代の比べ どこか めでたいし ぬるい。
Aの「また 買ったら すぐあがる 銘柄紹介するから」のことばに
皆 頷いたような気がする。
Aの親父が 「また 悪い癖が出た。東京に行ってまた借金作って帰ってきた。」
確か そう言っていた。
A氏宅は 衣料品店
仕入れでよく 東京へ行っていた。
Aが仕入れに行けば Aの親父がこぼしていた。
「田舎には不似合いな派手なものを 片っ端から仕入れてくる。」
親父のほうが 東京に仕入れに行けば 息子のAが
「こんな どんくさいスタイルのもの 店に置く気にもならんわい。」
よく親子喧嘩をやっていた。
だが 共通項は「何をどう どれだけ仕入れるかはばくちだ。 手形の期日が怖い。」だった。