朝 空の青さに誘われ 散歩に出た。冷気が心地よかった。それは美味だった。

途中 ワン太郎に遇った。だが元気がない。飼い主の後をぼそぼそと歩いていた。

「どうかしたんですか?」

「いやー 拾い食いをしたので𠮟ったら 拗ねてしまったんです。」

ワン太郎の表情を伺うと なんとなく申しわけなさそうな眼元だった。


今日も昼から 資料作り。

疲れて 明るいうちに入浴した。

それにしても陽が長くなったなと 風呂の窓を開け 外の明るさを確かめていると 塀に猫のにゃん太郎がいた。

「今日は 朝から 友達がTVに出っぱなしだぞ。お前は出ないのか?」

「興味も何もない。TVより 目先の竹輪のほうが有り難い。」

なるほどと頷きながら さらに問ってみた。

「人間には ”猫かぶり”と言う言葉があるが猫の世界にはそんなのはないのか?」

「あるかないかは知らない。だが 私達は 生まれてから死ぬまで 猫をかぶったままである。後は夏目漱石にでも聞いてみろ。」

との回答を得た。