私たちネフローゼに罹った者同士が 薬に対して会話するとき よく出てくるひとつが
プレドニン リンデロン等 ステロイドではなかろうか。
副作用について「 ムーンフェイス 情緒不安 潰瘍etc。本当にきつい薬だった。1日も早く無くな
ってほしいと願っていた。 2度と服用したくない。」と語り合う。私もステロイド批判一辺倒だった。
だが 昔日のこと。
何時ものように ネフローゼ仲間とステロイド批判をしていた時のこと ある男性に言われた。
「お宅らのネフローゼには 効く薬があるから羨ましい。私の腎臓には効く薬がない。」
はっとした。ステロイド抵抗性のネフローゼがあるとは知ってはいたが 自身の配慮のなさを恥じた記憶がある。
その男性がどんな腎臓病だったのか 聞くことはできなかった。だが、それ以後 同じ病気でステロイド服用中の人に対して ステロイド批判一辺倒のスタンスは変わっていったように記憶する。
「もろはの刃」であったがステロイドなくば 私は死んでいたと今 改めて思う。
憎たらしくて 恨みいっぱいの薬だったが ネフローゼになった自身にとっては必要不可欠の薬であった。生命をつなげてくれたそれであった。