PUSHインストラクターの活動報告
全国で活動されているPUSHインストラクターの活動報告です。
11回目は沖縄県那覇市消防局の中村 広康さんです。
【活動のきっかけ】
私がPUSHに出会ったのは、浦添総合病院救命救急センターの米盛輝武先生にお誘いをいただいたのがきっかけでした。
私は救急救命士として、これまで数え切れない人数の心肺停止の方の救命処置にあたりました。しかし、蘇生させることはできても社会復帰まで持っていけたのはほんの一握りの方という現状があります。
救急隊やポンプ隊による救命処置、ドクターカー、ドクターヘリや病院内での救命治療や集中治療を施しても救うことができず、悔しい思いをしたのは一度や二度ではありません。
やはり、その場にいた方による蘇生処置、AEDによりいかに早くショックをかけるか。という事が救命・社会復帰のカギであるという事を今さらにして再度実感していました。
もっとたくさんの方に知ってほしい、救命の第一走者になってもらいたい。その思いが強くあり、PUSHに参加させていただいております。
PUSHは短時間でシンプルですが、ポイントはきちんと押さえており、受講者からも好評です。
【今後の目標】
現在は、沖縄PUSHネットワークのインストラクターとして活動しており、
勤務の休みの日などに学校や企業などの依頼を受けて飛び回っています。
特に学校での講習には力を入れており教師のみならず、児童や生徒に対しても講習を行っています。
ある小学校では、児童と保護者相手にPUSHを行い、その後プールへ移動し、ういてまて講習会(以前は着衣泳と呼んでいました)も行っております。
二種類の命を守る講習会を三時間で終えられるという事で、大変好評をいただいており、毎年夏休みの恒例行事となっております。
今後は、沖縄県の全ての学校でPUSHを行い、命の大切さを知ってもらえるように、そして少しでも多くの命を救うことができれば良いかなと考えております。
中村 広康さんありがとうございました。
PUSHプロジェクト 前重
