全国で活動されているPUSHインストラクターの活動報告です。
8回目は奈良県の戸田 玲男奈さんです。

■自己紹介
奈良県 消防署勤務 救急救命士
指導者養成講習
2015年9月6日 ステュディオ新大阪
認定インストラクター
2016年6月
■活動のきっかけ
傷病者を救命し社会復帰に導くために必要である『救命の連鎖』の4つの輪。今まで自分は助けたいという想いや、手技を磨こうと二次救命処置などのコース教育に夢中になっていました。色々なコース教育が普及し医療従事者が頑張るが、救命率は上がってこない。なぜか?それは側に居合わせた方(バイスタンダー)が何もしていないから。最近街中でもAEDが多く見受けられ、心肺蘇生についても少しは認知されているようですがそれでも救命率は上がってきません。それならば最終的に心停止にならないように常日頃から予防しましょう。というのが救命の連鎖。
人間の脳は心臓が止まって脳に血液がいかなくなると約3~4分で脳の細胞は壊れていってしまいます。救急車到着までの全国平均は8.6分。自分自信救急現場に出向いていても、心肺蘇生をしている方はまだまだ少ないと実感しております。救急隊が到着した時には勝負はほとんど決まってるのです。
消防署でも救命講習は開催していますが職員1人に対して10名以内のグループ担当するため受講者1人に対する実技時間も少なく、3時間という時間的な縛りもあります。それに比べPUSH講習は1人に1個の機材を使用し、しかも45分と短時間、シンプルでありながらしっかりとポイントを押さえたコースなら皆さんも集中して楽しみながら伝える事が出来ると思い活動しています。
■今後の目標
『いつでも、どこでも、誰にでも』起こり得る突然死。すぐに手を差し伸べれば助かっていたはずの命が毎年7万人もの心臓突然死によって奪われています。
小学生などにもPUSH講習をしており、一見子供は話を聞いていないと思いつつも最後に質問すると重要なポイントをしっかり答えてくれます。物覚えもよく手応えも抜群です。

小さい時からの意識付けが大事であり、小・中・高の学校教育の授業にPUSH講習会を取り入れてもらうこと。そして将来的には先生が生徒にPUSH講習を行える環境作りが出来ればいいなと考えております。
この救命の輪が全国に広がり、ひとりでも多くの生命を救うことができるよう頑張っていきたいと思います。
戸田 玲男奈さんありがとうございました。
PUSHプロジェクト 前重