中国への追加100パーセント関税ーーートランプ表明
インドに対するロシア原油の制裁関税をすでにやった後、今度は中国にレアアースのことで制裁関税を表明した。
トランプとしては、中国にロシア原油絡みの制裁関税をしてこなかったため丁度うまい具合だといえるだろう。
●米、11月から中国に100%の追加関税 トランプ氏が表明
「トランプ米大統領は10日、中国が通商面で極めて強硬な姿勢を取っていることが判明したとし、11月1日付で中国からの輸入品に100%の追加関税を課すと共に、全ての重要な米国製ソフトウエアに輸出規制を適用すると表明した。」
トランプが今回の関税を行う理由はーーー
「国のレアアース(希土類)輸出規制に関して「貿易で極めて攻撃的な姿勢を取った」と批判、対抗措置を打ち出した」
◆トランプの100パーセント関税の意味は、中国と物的貿易をしないこと
追加で関税を100パーセント上乗せすると、実質、競争原理の自由市場では、価格で競争できないことになり、中国はアメリカへの輸出をしなくなるか大幅に制限することになる。
それで、アメリカは、中国への輸出品にも規制を加える。
中国がレアアースについて輸出規制を始めたのは、トランプがけしかけ、バイデン政権のときもそうだった。
中国は、バイデン政権の末期にすでにレアアースの輸出規制を公言していた。
●米シンクタンク、中国の重要鉱物の対米輸出管理の影響解説
●中国商務部、一部の両用品目の対米輸出管理を強化、12月3日に即日施行
トランプが大統領に就任する前には、ブリックス経済同盟を目の敵にする発言をしていた。
その要旨は、「ドルに対抗する基軸通貨を使う国が出たら100パセント関税をかけるぞ」。
今回、ロシアの原油絡みでインドに追加制裁関税をかけた後、中国にはかけていなかったが、中国がレアアース規制を強化した途端、追加100パーセント関税を言ったのである。
中国の今回のレアアース輸出規制は、
●中国、レアアース輸出管理を強化 防衛企業や半導体ユーザー対象
その規制の骨子は、
「今回の発表では、規制対象の一部が初めて具体的に示された。海外の防衛関連企業には輸出許可が与えられず、先端半導体関連の申請は個別に審査する。」
多分、個別の貿易で、個別の案件ごとに審査するというものだが、その審査は、許可しないのが基本ということだろう。
ある種の抜け道のように作用していたものを今回、厳格に審査対象にして結果的に許可しないようにしたのだろう。
中国を仮想敵国にしている国に対しては、当然と言えば当然だろうが、そこまで中国を動かしたのは、関税マンのトランプだ。
トランプのような奴は、アメリカが一番すぐれていることを楽して稼ごうとしている。
だから、関税を吹っ掛けて他国をアメリカのために考えるのだ。
◆基軸通貨国=輸入超大国
トランプが関税を手段にできるのは、アメリカが西側やブリックス経済同盟権を含めて世界最大の輸入国だからである。
アメリカが世界最大の輸入国だからアメリカの通貨は、基軸通貨になれるのである。
また、アメリカが世界最大の輸入国だから関税で物的貿易を制限すれば、ドルの通貨価値が下がっても、依然として世界最大の輸入国である限り、ドルの基軸通貨は不変なのである。
しかし、そんなアメリカに肩を並べつつある国が中国。中国も物的貿易では、輸入超大国である。
そんな中国の輸入超大国の台頭は、トランプの頭脳に警笛を鳴らしてきた。
「基軸通貨ドルに対抗する通貨は、制裁をかけてアメリカの市場から追い払うぞ」
それが高じて今のトランプ関税マンである。まあ、トランプの在任期間中だけは確実だろうが、トランプ以降は、多分崩れるだろう。
トランプ以降の次の大統領は、トランプのような関税マンだとは考えにくい。
そのため、中国は、長い目でレアアース規制を実施できる強みがある。
多分、アメリカが関税をすべて撤廃しない限り、習近平はレアアース規制を撤廃することはないだろう。トランプ以降にレアアース規制の変更がありうるという意味だ。
◆首相選挙の日本の政界
こんな時に、日本の政界は、コバンザメ政党公明党が自民政権から離脱宣言して糞女高市総理大臣が危うくなっている。
首相選挙で公明党は野党に投票しない様子で、要は、野党がまとまって統一候補を立てられるかどうかにかかっている。
そこで野党がまとめられない場合、高市が総理大臣となる。
唯一の野党の可能性は、国民民主の玉木に推そうとしている様子があり、突飛なものは、自民党が立憲民主にすり寄り、立憲民主の悪代官野田を総理にして自民党との連立政権くらいだろう。
自民党としては、突飛な首相選挙のほうが、政権に居座れる利点があり、政策に関しても連立を盾に立憲民主の譲歩を探れる。
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2019年10月10日。
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