◇ロシアとウクライナの仁義なき戦い
ここ最近は、トランプが実質的に停戦仲介を放り投げたように「ロシアとウクライナの戦争は子供同士の喧嘩だ、喧嘩させておけ」と発言。(6月4日)
それから2回目のイスタンブール協議で合意した捕虜とか死体の交換でひと悶着。
ロシアは遺体をウクライナとの国境付近に移動、早く引き取れといい、ウクライナは、リストをもらっていないからできないと頓挫。
ロシアは盛んに遺体を運んだトラックの写真を公開している。
●Russia delivers 1st batch of 1,212 bodies of Ukrainian soldiers to exchange point (ロシア、ウクライナ兵の遺体1,212体の第一陣を交換地点に搬送)
「ロシアはイスタンブール合意に基づき、ウクライナ軍兵士の遺体1,212体の第一陣を引渡し地点に引き渡したと、ロシア交渉団を代表するアレクサンドル・ゾリン中将が日曜日に明らかにした。」
「繰り返しますが、我々は6,000体以上の遺体を自動車輸送と鉄道輸送で一括して返還する用意があります。」
リストの件でウクライナの対応については次のように・・・
「ウクライナ軍兵士の遺体をウクライナ側に移送する人道的措置は来週にも行われる可能性があり、ロシアはキエフの公式確認を待っている、と彼は述べた。」
リストの件については、ウクライナのマスコミが報道している。
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「ロシアは、ウクライナとロシアがイスタンブールで合意した「1000対1000」の人的交流の完全なリストをまだ提供していない。」
ゼレンスキー
「同氏によれば、ロシア側は「いつものように、その精神において、これらの問題に関してある種の汚い政治・情報ゲームをしようとしている」という。」
「成果が出ることが重要です。人々が故郷に帰還することが重要です。私たちは交流の道を継続できると信じています。そして、私たち側としては、そのためにあらゆる努力をしています。もしロシアがこのような人道問題においても合意を遵守しないのであれば、交渉と外交におけるあらゆる国際的な努力、特に米国の努力に大きな疑問が生じるでしょう」
ゼレンスキーの文言はいつもそんな感じだーーー「交渉と外交におけるあらゆる国際的な努力、特に米国の努力に大きな疑問が生じるでしょう」
完全なリストを受け取っていないから遺体の引き渡しを完全なリストをもらってからだとなぜ言わず、ロシアの対応を国際問題に絡めようとしている感じだ。
ゼレンスキーの言っている1000対1000は、捕虜のはずだが・・・遺体ではない。
ロシアの報道では、遺体の引き渡しは、「遺体をウクライナ側に移送する人道的措置は来週にも行われる可能性」でロシア側は遺体をすぐにでも引き渡せる交換場所に移動しているようだ。
6月13日追加
ウクライナがロシアから遺体を引き取った。
●ウクライナ、兵士1212人の遺体を引き取る ロシアとの捕虜交換の一環
ウクライナが引き取った遺体の数ーーー1212人
ロシアが引き取った遺体の数ーーー27人
◇ロシアの報復攻撃
ウクライナがロシアの奥深くまでドローン攻撃で爆撃機などを破壊したが、そんなものを功績のように宣伝している。
以前からのウクライナというのは、ロシア軍の敗退を盛んに利用、反転攻勢もそれだった。それでドイツの戦車とアメリカの戦闘機を受け取った。
しかし、反転攻勢ならず、劣勢。
そんな中でのロシアに対するドローン攻撃をやった。それでゼレンスキーは、一体何を目的にしているのかと言えば、西側からの軍事援助と金融支援だ。
アメリカはそれでロシアの報復攻撃が多方面だとリップサービス。
●ロシアの報復、今後本格化へ 多面的な攻撃を予想=米当局者
「ロシアは今月初めのウクライナによるドローン(無人機)攻撃に対する報復を表明したが、米政府は本格的な報復はまだ始まっておらず、今後、大規模な多面的攻撃が行われる可能性が高いとみている。」
すでに始まっているかのような攻撃があった。
●ウクライナ西部へのロシア攻撃受け戦闘機を緊急発進 ポーランド
「ポーランドは9日朝、隣国ウクライナの西部にロシア軍が大規模な攻撃を仕掛けたのを受け、自国の領空を守るため戦闘機を緊急発進させた。」
ロシアが攻撃したのはーーー
「ウクライナ西部リブネ」
ロシアの報復攻撃は、数日で終わりではなく、長期間でいろいろなところに空爆などを行うものではないのか。
そんな中、ロシアの攻勢がロシアからリップサービス、もちろん、ウクライナは否定。
●ロシア軍、ウクライナ中部に進軍と発表 ウクライナは否定
「ロシア国防省によれば、ロシア軍の第90親衛戦車師団の小隊がドネツク州とドニプロペトロウシク州の州境に到達した。・・・・部隊はその後、ドニプロペトロウシク州へと進軍を続けたという。」
ほんの小さな規模だ。
進軍したドニプロペトロウシク州はーーー
「農村地帯であるため防衛はより困難なものとなりそうだ」
◇どうなるかウクライナ戦争の停戦協議
トランプが「喧嘩させておけ」と言ったようにしばらくは、戦争が激しさを倍加するものとなる感じだろう。
◇ロシアはハリコフ州を併合しようと考えている
ウクライナ4州は、ロシアが併合宣言した。
ハリコフ州は、現在ある程度ロシアに占領されている。
そこで以下の記事である。
●About 30-40% of Kharkov Region must be liberated to hold referendum ーーー official
(住民投票を実施するにはハリコフ州の約30~40%を解放する必要があると当局者が述べた。)
「現在、我々が支配しているのは、主に社会的に弱い立場の人々が住むいくつかの町や村だけです。これらの町や村は皆、何らかの恩恵を受けていることが確認されています。食料や人道支援に加え、連邦政府からの補助金も受け取っています。ですから、ハリコフ州の住民は、我々と同じように、解放の瞬間を待ち望んでいるのです」
リップサービスしているのは、ロシアの占領軍の「ハリコフ州軍民行政長官のヴィタリー・ガンチェフ」。
占領しているのはハリコフ州のごく一部に過ぎない。
州都のハリコフ付近には、ロシア軍の別の占領地がある。
その記事が意味しているのは、ロシアは、今直ちに停戦する必要性がないだけでなく、もっと占領地を増やそうとしていることである。
ちなみに、ハリコフ州のロシア軍の占領地には、工場がある。
ウクライナのレアアースがどの辺にあるのかわからないが、トランプも狙っているウクライナのレアアースは、ロシアも狙っている。
◇停戦も終戦もないウクライナ戦争に勝者を見出すプーチンの野望
プーチンのやっていることは、金≒ロシアの国益≒ロシアの儲けのためだ。だから、ドンバスを狙ったのも金目のものがあるからだ。
ロシアは停戦するのは、見せかけに過ぎない一時的なものしかない。
それだからゼレンスキーもロシアに無条件停戦を求める。
ゼレンスキーは、停戦期間中にイギリスなどのNATO加盟国の軍隊を派兵してもらい、次のロシアの再侵攻を利用するつもりだーーー連合軍とともにロシアを駆逐、占領地を奪還する、という寸法。
元々ロシアは停戦というか、終戦するつもりはない。ただし、ロシアが覚書で示したウクライナの弱体化を受け入れる限りで終戦可能というだけのことだ。
トランプがどんなにやったとしても、トランプは停戦など実現できないし、唯一、ロシアに対する経済制裁解除と交換の上でのみ、停戦する可能性がある。
しかし、アメリカ以外の西側が納得しないだろうからロシアに対する経済制裁の解除は実質不可能ということだから、ロシアは停戦するつもりもなく、終戦するつもりもないと読める。
いずれ、ウクライナは、あと何年間かで、対外債務が取り返しのつかない状態にまでになるから、現在のデフォルト状態も、あと数年の命と同じだ。
プーチンはそこまで読んで戦争を続けている。
プーチンの狙いは、10年先20年先の未来だと考えられる。トランプの任期だけでは到底足りない。
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