◇トランプ VS プーチン 電話会談2時間の成果
トランプからプーチンに電話した時にトランプが開口一番、プーチンの孫の話題から始めたらしい。
アングロサクソン的なものか?
とはいえ、両者は、満足だったようだ。
西側マスコミの特徴は、トランプの一声でプーチンが停戦するだろうと考えたために停戦にならなかったことを根底に思っていることだ。(制裁で苦境のプーチンを手助けするトランプだと思っている様子だ。甘い考えだ。)
その一つが日本のマスコミにも反映している。
●直接協議でウクライナ和平を 米ロ首脳電話会談、即時停戦ならず
「トランプ氏はこれまで「30日間の無条件停戦」を求めていたが、プーチン氏は即時実現を改めて拒否した格好。」
プーチンの拒否は、停戦がどのような停戦を行うかの具体的なものが全く欠如しているためである。
単なる停戦を西側もトランプもプーチンに求めていただけという意味である。
しかし、西側の目論見は、プーチンがトランプとの間柄を大切にするために停戦せざるを得ないように考え、停戦と同時にイギリスやフランス軍がウクライナに駐留してウクライナを『NATO非加盟国のNATO勢力圏』にしようとしたことである。
◇イギリスなどのヨーロッパ列強の目論見が崩壊した
トランプとプーチンとの電話会談で両者が確認したことは、ロシアとウクライナが停戦のやり方などの詳細について話し合いを開始することである。
その話し合いは、イスタンブールでの協議とは別個の協議開始を示す。
その話し合いについて記事では次のように書いている。
「終了後の両首脳の説明によると、戦争終結に向けてロシアがウクライナと直接協議を続けることで合意。」
その直接協議には、ヨーロッパ列強もアメリカも参加するものではないが、ゼレンスキーは、早くも否定的にその協議について注文を付けている。
●和平条件、軍撤退なら容認せず ウクライナ大統領もトランプ氏と電話
ゼレンスキーの注文は以下の通り。
①「ウクライナ軍撤退を和平の条件とするなら容認しない」
②「ロシアが停戦に応じない場合、より強力な制裁を発動すべきだ」
③「ロシアとウクライナに米欧を含めた多国間協議を実現するべきだ」
④「開催地の候補としてトルコ、バチカン市、スイスを列挙」
ゼレンスキーの主張は、ロシアとの停戦に関する詳細を協議する前に、ロシアに対して停戦をどのように進めるかの詳細を提示する前に、停戦が永続的に続く限りの停戦状態での『国境線の画定』について言及していることである。(ロシアが併合した領土からのウクライナ軍の撤退)
もう一つは、ロシアとの停戦に関する協議にゼレンスキーを後押しするイギリスなどのウクライナ進駐の可能性を含ませるためにイギリスなどの第三国の協議への参加を注文していることである。
他の点については、ゼレンスキーなどが求めるロシアの無条件停戦にロシアが応じないことで制裁を強化すべきとの『圧力』を口にしているだけである。
◇ゼレンスキーの目論みーーーウクライナをNATO勢力圏に
ゼレンスキーなど西側列強の停戦開始後の目論見は、ウクライナをNATO加盟国の勢力圏にすることである。
そのためにNATO加盟国の有志連合の国の軍隊をウクライナに駐留させることである。停戦はそのために条件となる。
つまり、ゼレンスキーは、トランプからNATO加盟をあきらめろと言われてその代わりにNATO加盟せずにNATO加盟国の勢力圏にすることを目論んでいるわけである。
従って、ゼレンスキーや西側が考えている停戦とか和平とかは、結果的に停戦状態の永続化でしかないことがわかる。
ゼレンスキーなどが求めている停戦は、停戦の永続化であり、停戦中のロシアの再侵攻を有りうると計算しての戦争の再発による対ロシア戦争の第三次世界大戦を企てることにある。
だから、ゼレンスキーなどが求めている停戦は、ウクライナをNATO軍の勢力圏にすることでロシアの再侵攻をあるものとして考え、一時的に現在の戦線を仮の国境線にしてロシアに占領されているウクライナの領土を一時的にロシアに割譲すると言っているわけである。
西側が口にしているロシア占領地の一時的割譲という意味は、ウクライナをNATO軍の勢力圏にしてからロシアの再侵攻をあるものとして考え、ロシアの再侵攻で一時的に割譲した領土を奪還することである。---戦争で。
◇停戦中のロシアの再侵攻を偽旗作戦で企てる
停戦中の偽旗作戦で停戦が崩れた実例は、ちょっと前のロシア侵攻前のミンスク合意による停戦がそれ。
それは、ウクライナが砲撃した、反政府が砲撃したの水掛け論。
要は、戦争したくなれば、ウクライナでもロシアでもいつでも戦争を再開可能にできるのが西側の求める停戦であることだ。
ところが西側の思惑は、そう思われないように和平のような言葉を停戦に絡めて使う。
ウクライナのゼレンスキーは、イギリスかどこかの企てに乗ったか、ノルドストリームの爆破事件のように、ばれなければ、やるような国だ。
だから、停戦時のロシアの占領地については、一時的割譲を認めるのである。
そんなことは、クリミアについてもロシアから話し合いで返還してもらうようなことを言ったりするのも、そんなものロシアが受け入れるはずもないことを、すでに戦争に負けたような状態で戦争で領土の奪還を考えているからこそ、ロシアに無条件停戦を求めるのである。
いずれにしろ、ゼレンスキーの目論見は、トランプとプーチンの電話会談でほぼ潰されてしまった格好になったわけである。
それで苦し紛れに、協議にヨーロッパ列強の参加を公言しているのである。
最後に、いずれロシアとの停戦に関する覚書を交わす際に、第三国の協議参加などは、不成立するしかないものである。
未だにロシアに制裁での圧力を口にしている点は、はっきり言って、ロシアとの直接協議で停戦に関する詳細について合意などあり得ないことであり、停戦することなく、ずるずると戦争を続けながら次回の軍事支援についてアメリカを多くあてにできないために、多分、劣勢続きで、領土をたくさん取られるだけになる可能性がある。
ゼレンスキーがまだまだ戦争で領土の奪還などを考えているなら、あるいは、ウクライナをNATO軍の勢力圏にした停戦状態を望んでいるなら、それは儚い夢でしかなくなるだろう。
ウクライナのロシアに対する攻勢は、ほぼ、望み薄だと考えれば、ゼレンスキーは最後のカード『ウクライナをNATO軍の勢力圏にする』も望み薄に終わるはずだ。
『ウクライナをNATO軍の勢力圏にする』は、ウクライナがロシアに占領された領土を奪還する唯一の方法である。
それよりは、ロシアが併合した領土をロシアに割譲して戦争を終結する方が身の丈に合ったものになる。
唯一それだけがトランプの言う血を流さない選択肢だ。
ロシアとの協議不成立、ということで戦争継続のコースだろうな。
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2019年10月10日。
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