すでに以前のブログで予告をアメリカ副大統領がしたのを記事にしておいた。
●トランプ政権が停戦仲介の予備的な停止宣言
2025年05月03日(土)
その後ロシアの大本営タス通信がトランプの撤退表明がありうることを報道した。
●Trump admits US may withdraw from negotiations on Ukraine【トランプ大統領、米国がウクライナ問題交渉から撤退する可能性があると認める】
2025年5月5日
アメリカNBCニュースでのインタビュー(グーグル翻訳)
【ドナルド・トランプ米大統領は、ウクライナ紛争の解決に向けた合意が不可能だと判断した場合、米国はウクライナ問題に関する協議から撤退する可能性があると認めた。】
【「私がそう言う時が来るかもしれない。もしかしたら私にできないことがあるのかもしれないし、もしかしたら不可能なのかもしれない」】
現状では、ウクライナとロシアは、停戦のための協議すら開始していない。
ロシアはやる気があるように言い、ウクライナは、ロシアに何もシグナルを送っていない状態。
◇ゼレンスキーは、ロシアとの直接交渉をするつもりが全くない
つまり、ゼレンスキーは、ロシアとの直接的な停戦協議を最初からするつもりがないうえでプーチンの停戦にあれこれ言っているに過ぎない。
ゼレンスキーにとっては、トランプとのレアアース協定でアメリカからの軍事援助の可能性を引き出しただけで以前のような軍事援助が期待できない。
そこで、ゼレンスキーは、ロシアと直接協議するのを最初から拒否したまま、トランプの停戦案に合意した。
目的は、将来的なアメリカの軍事援助になりうる鉱物協定などで少しでも軍事援助の可能性を手に入れることである。
◇ゼレンスキーが挫折した目論見
ゼレンスキーはロシアとの直接協議をしないで次のことだけを実現しようとした。
①とにかくロシアの無条件停戦
②停戦中にイギリスやフランスなどの平和維持軍をウクライナ国内に駐留させること
ゼレンスキーの目論見は、NATO軍のウクライナ駐留である。
しかし、プーチンに最初から見透かされているため、NATO軍の駐留が阻止されてしまった。
ゼレンスキーが拘る停戦条件は、とにかくNATO軍のウクライナ駐留しかない。
そのためには、ロシアの停戦が完全でなければならないし、停戦期間も長く必要になる。
だから、プーチンが5月8日からの三日坊主停戦に文句たらたらと「最低でも30日間必要」だと公言していた。
ゼレンスキーは、ロシアに30日間の無条件停戦を求めるのは、NATO軍のウクライナ進駐を進めるための期間が必要だからである。
ウクライナにNATO軍を平和維持軍目的で駐留させるという考えは、EU諸国には受け入れられるが、アメリカのトランプには受け入れられないもの。
◇ウクライナのNATO軍駐留の目的
ゼレンスキーなどは、ロシアが停戦後に侵攻できないように、という目的で説明しているが、実際のところは、ミンスク合意の事実上の無効状態と同じことを目的にしている。
つまり、暫定的な停戦ラインでの「ロシアが先に撃ったか、ウクライナが先に撃ったか」という事件を発端にした事実上の停戦破棄状態でウクライナがNATO軍と合同してロシア軍と戦争状態になることである。
ゼレンスキーが求めているNATO加盟よりもNATO軍とロシア軍との戦争の方がロシアに奪われた領土を奪還できる可能性が大きい。
なぜなら、今のウクライナでは、占領地の奪還も攻勢もウクライナ単独ではできないからだ。
そこで軍事支援ではなく、NATO軍の参戦を目論んだのである。
兵力装備軍需品など、NATO軍がロシアの攻撃にウクライナ側として参戦すれば、領土の奪還を含めて可能になりえる。
そういうわけだから、ロシアの核の使用というのがたびたび報道されていたのである。
間違っても核を使用しないと先を読めば、ゼレンスキーは、NATO軍の参戦を視野に停戦を設定できることになる。---ロシアとの合意なしで。
しかし、ホワイトハウスでトランプに一蹴されてしまった。
それで、今後は、ウクライナは、アメリカの軍事支援をどれくらい受けられるかに今後のロシアとの戦争の行く末が決まったようなものになる。
戦争は物量がものをいう、ウクライナ単独では、どんなに軍事支援を受けてもロシアの物量には勝てない。
結果的にトランプの努力は、政治パフォーマンス的なものに終わり、ウクライナの劣勢続きの戦争が濃厚となる。
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2019年10月10日。
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