トランプ政権が停戦仲介の予備的な停止宣言 | パパケベックの総合ブログ

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トランプ政権が停戦仲介の予備的な停止宣言


4月24日の自分のブログ記事でトランプの停戦仲介がお流れになることを予告しておいた。
●トランプのウクライナ和平はまもなく終了らしい

 

 

 




その後ウクライナがトランプのレアアース協定に署名、プーチンが三日坊主の停戦を予告し、アメリカから停戦仲介のお流れを予告する言動がニュースに出た。


停戦仲介からの離脱ではないが、事実上離脱に等しい停戦仲介の予備的な停止宣言を出した。

出したのは、トランプの右腕左腕、バンス副大統領である。


●ウクライナ紛争の早期終結予想せず、当事国次第=米副大統領

 

 

 




5月1日のFOXニュースでのインタビュー

「ウクライナにおける戦争は早期に終結しない」

「ロシアとウクライナが互いの和平条件を知った今、(戦争終結は)両国次第だ。合意に達し、この残忍な紛争を終わらせるのは両国次第だ」

「状況は進展していない」


バンスの発言で極めて肝心なポイントは以下の部分だ。

「ロシアとウクライナが互いの和平条件を知った今」「紛争を終わらせるのは両国次第」


バンスが言っているのは、ウクライナがロシアに停戦協議をするのかしないのか、何も伝達していないために、ウクライナとロシアの停戦協議が予定されていないために停戦が行われないと言ったのである。

ロシアは、ウクライナからの停戦協議の開始シグナルを何も受け取っていないとリップサービスしていた。

●直接交渉の意向はウクライナが示すべき、ロシア報道官が指摘

 

 

 



「ウクライナから停戦に向けた直接交渉を行う意向があるというシグナルを待っているが、今のところその兆候はない」

「少なくともウクライナは何らかの行動を起こすべきだ。ウクライナは(直接交渉を)法的に禁止している。今のところ何の行動も見られない」


ロシアが示したことは、トランプが示した停戦案の詳細に関係している。

トランプがウクライナとロシアに示した停戦案は、クリミア半島だけについてロシアに割譲する≒ロシアに割譲するのをウクライナが認めることを条件にゼレンスキーとプーチンに
停戦交渉を仲介した。

そこで、クリミア半島以外の戦争中のウクライナ本土の領土についての停戦の条件については、トランプがウクライナとロシアの停戦協議で合意するものとして停戦協議を提案していたとしたら、具体的で恒久的で実質的な完全停戦というのは、ウクライナとロシアが協議して決めるものだと推定できる。


ところが、ゼレンスキー政権は、ロシアとの協議を法的にも禁止し、ロシアに停戦協議についての外交アクションを何もしていない。

そのうえでゼレンスキーは、ロシアの完全停戦は、30日間が最低だとトランプの主張する完全停戦ではないことをロシアとの協議をしないで外交上のアクションを何もしないでロシアの一方的に完全停戦だけをリップサービスしている。


トランプの停戦案の詳細が不明だが、少なくとも、完全な停戦には、ウクライナとロシアが停戦協議の場で合意するものだというのは確かだろう。



◇ゼレンスキーは、なぜロシアに一方的に完全停戦を求めるか


理由は簡単だ。

それはゼレンスキーやイギリスなどが主張する停戦中のNATO軍のウクライナ駐留の条件がトランプの停戦仲介では、少なくともウクライナとロシアの停戦協議の場で合意する内容だからである。

しかし、ロシアが駐留など求めないのははっきりしている。


だから、ゼレンスキーは、ロシアとの停戦協議なしで完全停戦を求めているだけだということだ。


◇いまさらながら、なぜプーチンはトランブの停戦仲介に乗ったのか


そんなもの、トランプのさじ加減次第で経済制裁が解除とか緩和するのを期待したからだ。

プーチンは、停戦したいほど戦争で国が疲弊していないのだ。

唯一、ロシアに対する経済制裁だけが銭儲けを抑制しているのだ。

だからプーチンがトランプの停戦仲介で制裁解除などができるからトランプの停戦仲介を受け入れたのである。


とはいえ、戦争開始からフランスやイギリスからロシアの戦費が枯渇するとか、ロシアが戦争に負けるとか、ガセネタがたくさん流されていたが、ふたを開けてみれば、ドイツの戦車でもアメリカの戦闘機でも、ウクライナ劣勢が浮き彫りとなった。


戦争を左右する因子は、物量である。

ウクライナの自国生産能力では、物量作戦にはかなわない。

結果は、プーチンがウクライナを敗戦させないように投入兵力を調節していることである。


戦争を続けている限りウクライナのNATO加盟も、もしかしたらEU加盟も絶望的だが、プーチンの奴、それも念頭に置いて戦争を続けているのではないのか。


とはいえ、ホワイトハウスでトランプがゼレンスキーに「戦争に勝てない」と言ったのは正しい。

そのうえでトランプはプーチンを抱き込んでトランプパフォーマンスをやったともいえる。

 

トランプの本命は、ウクライナのレアアースを確保することにあったというわけだ。


◇レアアースに通じている国は?


中国である。去年12月にトランプ政権が誕生する前に中国はアメリカへのレアアースの輸出を禁止した。

それでトランプは、ブリックスや中国を目の敵にしたウクライナ停戦の仲介と関税の二つをやったのである。


今後は、バンスの停戦仲介離脱予備宣言で停戦お流れ、ウクライナの援助の渇望がいつごろから出始めるかだろう。



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