トランプの期限は、2週間だと
トランプが駆け引き的な合意は無視して合意しないなら停戦の仲介から手を引くとウクライナとロシアに警告したが、以下の記事を読むと待ち時間は、2週間に伸びたようだ。
●トランプ氏、ゼレンスキー氏はクリミアを手放す用意があるとの見解示す
「ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に向けて、「銃撃をやめて(中略)合意文書に署名」し、戦闘を終わらせるよう求めた。そして、これは2週間以内に実現できることだとした。」
2週間以内にプーチンが停戦案に合意したらトランプの言う完全停戦が実現するかのような言い方だ。
裏を返せば、プーチンに合意の期限2週間だと宣言しているようなものだ。
◇トランプ節のリップサービス
この記事では、ゼレンスキーが公にクリミア半島まで領土割譲に応じられないと公言しているにもかかわらず、トランプがバチカンの坊主の葬儀に出席した際にゼレンスキーと会談した後にゼレンスキーがクリミア半島などのロシアへの割譲に同意しているかのような言い方をした。
「トランプ氏は、2014年にロシアが不法に併合したウクライナ南部クリミア半島について、ゼレンスキー氏がロシアに領有権を譲る用意があると思うかと記者から問われると、「そう思う」と答えた。」
もし、トランプの主張がゼレンスキーの主張なら、ゼレンスキーは二枚舌を使っていることになる。
何かしらの方法でゼレンスキーが狙っているのは、停戦スタートから平和維持軍をウクライナに進駐させることしかない。
それをやるのは、トランプの停戦案が恒久的な停戦案ではないからだ。
少し前、トランプが仲介してエネルギー施設をミサイルやドローンで狙わないだけの部分的停戦を実現した。
そのあと、完全な停戦をトランプが言い出した。
◇完全な停戦を根拠づけるもの
トランプの仲介している停戦案が完全な停戦を目指すものなのは、主としてロシアの占領したウクライナの領土の帰属問題を決めている点だ。
すなわち、ロシアに占領されたウクライナ領土は、ロシアの領土に帰属し、ウクライナはそれを受け入れるべき、というものだ。
その領土問題にゼレンスキーが吠えた。
そしたらトランプが有害な発言だと公に発言した。
そのあと、バチカンの坊主が死んで葬儀にトランプやゼレンスキー、イギリスのスターマーとかフランスのマクロンが一堂に弔問外交を行った。
そのあと、トランプ節がプーチンに対して向けられた。
◇トランプの停戦案の具体的な内容は公表されていない
具体的に停戦をどうするのかの詳細は、公に公表されずにトランプがプーチンとゼレンスキーの合意を待っている状態である。
ゼレンスキーが停戦に合意するならロシアに占領されたところは、あきらめて割譲に応じるしかない。だから、ゼレンスキーは、クリミアなどの領土をあきらめない発言を行いトランプに文句を言われた。
停戦案が不明でも、ロシアも停戦に合意するような内容なのは明らかだ。したがって、ロシアが併合した領土の半分以上がロシアに割譲されることをゼレンスキーが認め、それでロシアも侵攻を停止する。
問題はそれ以降。
その問題は、ウクライナに平和維持軍を進駐させること、もう一つは、ウクライナがロシアと直接的な停戦と終戦の詰めの作業を行うことにある。
つまり、ウクライナとロシアが直接交渉で国境線を画定し、停戦状態を維持することである。
その意味は、プーチンの奴なら、併合した領土全部を条件に国境線を画定しようとしていることにある。
もし、国境線の画定が決まらない場合、暫定的な国境線が停戦した時点の戦線に引かれることになる。(停戦を続けるなら)
そして、ロシアは、クルスク州のウクライナ軍をすべて駆逐したと宣言した。
それに対するウクライナは、まだまだ戦闘中だと公言した。
領土問題は、一時的にせよ、停戦開始時点の戦線が決める。
ロシアは駆逐したといい、ウクライナはまだ戦闘中だと言っているところは、国境線の画定は、できないことになる。
従って、暫定的な国境線となる。つまり、ウクライナは、係争地を含んでいるからNATOに加盟したい国ということでNATO加盟の最低条件を満たせないことになる。
◇どこにも逃げ場のないゼレンスキー
この先何年も戦争を続けることを考えれば、資金面と武器の面でアメリカの支援なしには、ロシアに一方的に侵攻されるだけになる。
ゼレンスキーに残された道は、とにかくトランプの停戦案に合意し、停戦をスタートさせることにある。
そこでゼレンスキーが考えるのは、平和維持軍の名目でNATO加盟国の軍隊をウクライナに進駐させることである。
それが実現できれば、ウクライナは、ロシアにきっかけさえ与えれば、ロシアが停戦を破って侵攻を再開する可能性に戦争の有利さを求める可能性である。
それは、平和維持軍がロシアが攻めてきたらロシアと交戦することである。それに乗じてウクライナ軍は、ロシアに侵攻を開始できる。
ゼレンスキーにとっては、ウクライナにNATO軍を進駐させれば、どんな方法でも可能になることである。
ロシアに与えるきっかけは、砲撃でもいいし、ドローン攻撃でもいい。
それをロシアの仕業だと言いふらせば、いずれロシアが停戦を破って侵攻を再開する可能性が出てくる。
ゼレンスキーにとっては、ウクライナにNATO加盟国の軍隊を配置できれば、ずっと平穏の状態で停戦を維持してもいいし、ロシアをけしかけてもいい。
いずれトランプが大統領から消えるのがわかっていれば、トランプの在任期間中に停戦に合意してもいいわけである。
ゼレンスキーの目論見は、NATO加盟国の軍隊をウクライナに進駐させることだけである。
それさえ実現できれば後は数年辛抱してトランプが消えれば、この前のウクライナ東部の傀儡政権との紛争のようにミンスク合意の崩壊というシナリオでもいいのである。
◇ウクライナのNATO加盟と同じ効果ーーー平和維持軍進駐
ウクライナがNATOに加盟できなくても、NATO加盟国の軍隊がウクライナに進駐するとウクライナはNATO加盟国のような扱いを受けるということだ。
後は、ロシアをけしかけて侵攻を再開させれば、ウクライナは、援軍をあらかじめ配備しているのと同じことだから、ロシアは、ウクライナと援軍とを敵に回した戦争になるわけである。
それがトランプの言う第三次世界大戦をしたいのかとホワイトハウスでゼレンスキーに言った内容に等しいだろう。
トランプーーーホワイトハウスでゼレンスキーに
「あなたは第3次世界大戦を対象に賭けをしている。あなたは戦争に勝てない」
ゼレンスキーがどうやってそれをもくろむかを考えれば、停戦の機運のさなかでは、平和維持軍のウクライナ進駐を目論むことしかないだろう。
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2019年10月10日。
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