◆ゼレンスキーの停戦を利用したNATO傘下のウクライナの目論見◆ | パパケベックの総合ブログ

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◆ゼレンスキーの停戦を利用したNATO傘下のウクライナの目論見◆


トランプがロシアとウクライナに停戦案受け入れの最後通知を宣言してからゼレンスキーがロシアに占領されたクリミアなどの領土を絡めたリップサービスを展開した。

それにアメリカは、阻害、だと反応した。


●トランプ氏、ゼレンスキー氏を非難 ロシアのクリミア支配を認めない発言は「有害」

 

 

 




ゼレンスキー

「ゼレンスキー大統領は22日、ロシアとの協議には前向きだが、ロシア政府によるクリミア支配を認める取引は受け入れないと明言。「ウクライナはクリミア占領を法的に承認するつもりはない」と述べ、 「話すことは何もない。それは我々の憲法に反する」との認識を示した。」


トランプ

「トランプ米大統領は23日、ウクライナのゼレンスキー大統領がロシアによるクリミア半島支配を認めないと発言したことを非難し、「ロシアとの和平交渉に非常に有害」との認識を示した。」


ゼレンスキーの発言は、ゼレンスキーが去年、イギリスの民間テレビで停戦に必要な方法論を述べたことに通じている。


●ロシア支配地外の領土をNATO傘下に ゼレンスキー氏、英民放で考え示す

 

 

 



ゼレンスキー

「ウクライナのゼレンスキー大統領は、英民放スカイニューズ・テレビが29日に報じたインタビューで、ロシアのウクライナ侵攻による戦闘を沈静化するには、南部クリミア半島や東部ドネツク州などロシアの実効支配地域を除いたウクライナの領土を「北大西洋条約機構(NATO)の傘の下に置く必要がある」との見方を示した。」


その後、NATOの前事務総長がロシアに占領された領土を一時的に割譲することを公言した。

●領土割譲の可能性に言及 ウクライナ和平巡り―NATO前総長

 

 

 




「・・・インタビューで、ウクライナがロシアに占領された領土を一時的に割譲することは、早期の和平実現に向けた選択肢になるとの見方を示した。その場合、NATO加盟などウクライナの将来の安全を保証することが前提になると説明した。」


ゼレンスキーとヨーロッパは、停戦には、ウクライナのNATOによる安全保障を条件にしている点で一致している。


当然ながら、トランプの考えは、停戦後のウクライナにアメリカ軍を進駐させることは考えていない。


そのため、イギリスとフランスは、有志連合と称してNATOと切り離して、停戦後のウクライナに平和維持軍を進駐させることを考えている。

 

◇領土割譲を受け入れない



そこでゼレンスキーがロシアに占領されたクリミアなどの領土がロシアの手に渡る取引を受け入れられないと公言したのである。


そんなゼレンスキーにトランプは、以下のように吠えた。


「ゼレンスキー氏のような
扇動的発言が、この戦争の解決を非常に困難にしている。彼には誇れるものなど何もない。ウクライナの状況は悲惨であり、彼は和平を選ぶか、もう3年間戦い続けて国全体を失うかのどちらかしかない」


トランプの言っていることは、ゼレンスキーがロシアに占領された領土を失うことを受け入れないなら、アメリカは停戦の仲介から手を引くだけでなく、今後のウクライナへの軍事支援は、やらないからどんどん領土を失うぞと、警告しているものである。



◇ゼレンスキーの目論見

去年のゼレンスキーの発言を考えれば、ゼレンスキーが停戦案の受け入れで目論んでいるものは、停戦合意の後にできるだけ早くイギリスなどのNATO加盟国の軍隊をウクライナに進駐させることである。


もう一つは、停戦後のイギリスやフランスの進駐後に停戦ラインでの戦闘再開によるロシアとの戦争にイギリス軍やフランス軍を参戦させることである。



ずっと前のミンスク合意による停戦は、双方のイザコザで崩壊した。それでロシアは、ウクライナ東部の傀儡政権を独立国と認めて集団的安全保障を締結して集団的自衛権でウクライナに侵攻を開始した。


その時の停戦の崩壊は、ウクライナ側かロシア側(傀儡政権側)の砲撃などで始まった。


今回の停戦が実現した以降、ゼレンスキーが目指しているものは、イギリスやフランス軍のウクライナ進駐を実現し、ロシアが攻めてこれない状態にすればいいという形にして、
停戦ラインを作ることにある。


◇停戦ラインとロシアへの領土割譲との違い


停戦ラインは、戦闘の停止状態を意味し、終戦≒国境線画定を意味しない。

 

だから、トランプ提案のようなロシアへの領土割譲では、国境線が確定してしまい、終戦を意味するから領土を失いたくないゼレンスキーにとっては、トランプの停戦案がもともと受け入れられないものである。


領土割譲なら、実質停戦は、完全停戦を含んで終戦の意味合いが強まり、国境線画定の意味も生じる。


ゼレンスキーの目論見は、国境線を画定するような停戦案は、受け入れられないことに尽きる。

実質ゼレンスキーは、トランプの停戦案を受け入れられないと土壇場で遠まわしに主張したことを意味する。

領土の割譲をせずに停戦案を修正するというなら、
ミンスク合意のような停戦ラインの設定を行い、その際、イギリス・フランスなどの進駐を実現できれば、ミンスク合意が崩壊した原因のような武力衝突を起こせば、ロシアは、停戦を破棄してウクライナに侵攻することになり、ウクライナは、イギリス・フランスの援軍を手に入れてロシアと好条件で戦争を再開できることになる。


ゼレンスキーの思惑は、
停戦ラインの停戦を実現することにあり、停戦ラインの停戦でイギリス・フランスの駐留軍を援軍にした戦争の再開にある。


実質、ロシアは、占領したウクライナ領土からの撤退は、ありえない。


だから、ゼレンスキーは、領土割譲を受け入れられないわけである。言い換えれば、停戦を拒否するしかないことである。


さらにゼレンスキーの目論見には、イギリス・フランス軍のウクライナ進駐を戦争中でも実現可能なように考えている。そのためには、この前のエネルギー施設を攻撃しない部分的停戦のような部分的な停戦を目指している。


ゼレンスキーは、今のままでは、ロシアに勝てないと考えている。

ゼレンスキーの考えは、イギリス・フランスなどのNATO軍の援軍を引き入れてロシアを領土から駆逐することにある。

それゆえ、ゼレンスキーの領土割譲を受け入れないの発言は、なんとかしてウクライナにNATO軍を引き入れて戦争を有利に持っていこうとする目論見があることを意味する。



これでは、トランプの停戦仲介離脱宣言も当然の結果だろうな。


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2019年10月10日。
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