アメリカ×ウクライナ≒アメリカ×ロシアのワルプルギスの夜 | パパケベックの総合ブログ

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アメリカ×ウクライナ≒アメリカ×ロシアのワルプルギスの夜


よくわからないが、ウクライナ戦争は、現在トランプ主導の部分停戦中らしい?

しかし、ウクライナとロシアはたがいに停戦違反だと罵っている。


●ロシアとウクライナ、非難応酬 エネルギー施設「停戦違反」

 

 

 


こんなもの、互いに非難し合っていながら、部分的停戦を履行中だとトランプの顔を立てている感じだ。


トランプは、ウクライナとロシアと協議して黒海でのウクライナ貨物船の保護のために黒海での部分的停戦を仲介した。


ウクライナもロシアも黒海での部分的停戦に合意したが、ロシアは、いつものごとく停戦合意のために条件を出した。

その条件とは、ロシアのSWIFTへの復帰とロシアの肥料の輸出規制の撤廃。


その動きは、トランプのアメリカ第一主義の貿易政策に通じているものだ。

ロシアの条件提示にトランプ政権が動き出す時にフランスのマクロンが吠えた。


●制裁解除は「時期尚早」 ロシアの要求拒否を―仏大統領

 

 

 


要するに、フランスは、ウクライナと同じく、このまま戦争を継続することに傾いていることになる。

ウクライナのゼレンスキーも同様だ。

停戦は何のために行うかと言えば、永続的な停戦、つまり終戦と
戦後処理を目的にする。

ただ単に停戦するのが目的ではない。トランプも死人を出さないようにと言っているが実のところ、トランプの目指すアメリカの世界貿易の政策上戦争を停戦するほうがやりやすいからである。


そのためにトランプは、プーチンとも話し合い、ゼレンスキーとも話し合ったのである。

その一方でトランプは、世界中に
関税戦争を仕掛けている。


フランスのマクロンが主張したものは、そうしたトランプの動きをけん制する狙いもある。


プーチンは、トランプの登場で戦争がやりやすくなったし、いつでもカードを出せる。

その一つが今回の制裁解除とSWIFTへの復帰だ。


●ウクライナとロシア、黒海での停戦で合意 ロシアは事前の制裁解除を要求

 

 

 


ヨーロッパ、EUというのは、ドルとは異なる共通通貨の経済圏でアメリカを主要な輸出先にしている。

トランプにとっては、EU経済圏とは、ドル基軸通貨制度の貿易体制に対抗となりうるものである。

同じことは、中国についてもいえる。

トランプにとっては、中国の通貨
元を基軸通貨とする経済圏がブリックス経済圏で成立するのを何としても阻止しなければならない。

それを熟知しているプーチンは、アメリカとの黒海での部分停戦に条件を突きつけたのである。


それに対してエルネギー施設などを標的にしない部分的停戦は、ロシアの条件が曖昧のままで合意し、形の上で履行していることになっているらしい?

ところがウクライナとロシアは互いにエネルギー施設への攻撃を相変わらず続けている。



■トランプ・プーチン・ゼレンスキーのワルプルギスの夜


もうすぐ春ということでアメリカとウクライナとロシアの大統領が春前の華やかな政(まつりごと)を催している。

プーチンにとっては、経済制裁解除の絶好のチャンスでもある。

しかし、間違ってはならないことは、現在制裁されている中でもロシアは経済を動かしていることだ。

その意味は、仮にトランプがSWIFTへのロシア銀行の復帰と肥料輸出の制裁を解除できなかったとしても、プーチンには、戦争継続のカードを出し続けられることである。

トランプもそのことは熟知しているはずだ。

もし、トランプがSWIFTへの復帰と肥料制裁解除の両方ができなくても、別の停戦条件を提示可能だ。


国境線画定

それがウクライナとロシアの国境線の画定というカードを切れることだ。

つまり、主要な戦線で国境線をウクライナもロシアも合意すれば、実質、戦争停止につながる。

とはいえ、ゼレンスキーにそのつもりがないのはありうる。

ゼレンスキーは、国境線を画定するなら、NATOに加盟させてくれというはずだ。それでもダメなら、国境線を画定した後、ロシアが再侵攻を始めた場合の保険として、NATO軍のウクライナ進駐を条件に出すだろう。

だから、ゼレンスキーも二重三重に戦争を継続可能なカードを切れることになる。

反対にゼレンスキーは、戦争の終戦のためのカードがない。なぜなら、ゼレンスキーの求める停戦の条件は、NATO軍のウクライナ進駐が最低条件だから国境線画定もあり得ないことを意味する。


プーチンは、停戦監視団としてのNATO軍やイギリスフランスなどの有志連合の派兵を認めない。


とはいえ、春を祝うワルプルギスの夜では、トランプがなんとかしてプーチンの条件を達成する方向に進めるはずだ。

そこでトランプは、関税を二重三重に用意してEU諸国に関税をかける。


ワルプルギスの夜の邪魔は、イギリスやフランスである。肝心な点は、イギリスやフランスは、ゼレンスキーの求める停戦中の安全保障というカードを切る立場にあることだ。

だから、トランプは、ゼレンスキーから安全保障のカードを取り上げるために鉱物協定を持ち出したわけである。

トランプがゼレンスキーの求める安全保障≒有志連合のウクライナ進駐を仕切らないのは、以前からウクライナのNATO加盟は、できないと言われていたからである。なぜなら、紛争中の当事国は、NATOにそもそも加盟ができないのである。

ゼレンスキーもそれを知っているし、トランプも知っている。

プーチンは、知らないふりをしながらウクライナに停戦監視団の進駐を認めないのは言うまでもない。

おまけにプーチンは、ウクライナのNATO加盟を戦争を続ける理由の一つにしているありさまだ。そんなもの、口から出まかせだ。

プーチンの最初の戦争理由は、ウクライナ東部のロシア語話者の保護がそれだった。それが次第にドンバスの解放という戦争理由に変質し、今ではウクライナのNATO加盟を戦争継続の理由にしている。


もうすぐ春だから、トランプも華やかな政治ショーとなるように黒海での部分停戦を何とか実現したいところなのは間違いなさそうだ。

というわけで、プーチンの求めるSWIFT復帰などの条件は、条件付きで認める方向になれば、ロシアとウクライナは、確定していない国境線で戦争を継続でき、ゼレンスキーはアメリカに武器などの援助を求め、プーチンは、相変わらずロシアの定める国境線に到達するまで戦争を継続できる。


ゼレンスキーとしては、黒海での部分停戦の条件が気に入らないから、トランプの努力次第で?決まれば受け入れるしかない様子だ。それを何としても阻止すべく、フランスのマクロンが吠えたわけである。


まだまだ続くウクライナ戦争・・・・・・・・・

 

国境線画定は、終戦の証


●米ロがウクライナ情勢めぐり合意、ただしクレムリン相手だと常に難題が
 

 

 


「それでもなお肝心な疑問は、徐々に進む停戦への動きが真の和平プロセスの端緒となり、敵対行為の完全な終結、さらにはウクライナに恒久的な平和をもたらすことにつながるかどうかだ。

そうならなければ、これが偽りの夜明けとなり、合意で成果を得られず、ウクライナの多くの人々が懸念するように、ロシア政府への段階的な屈服へと進むことになる。」

 

要は、停戦監視がなければ、合意しても無駄だろうということだ。ロシアから国連関与の話が出ているから、その方向だろうな。


ワルプルギスの夜は数日らしいから、多分数日以上で答えが出るだろう。

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