◆ゼレンスキーの取引カード◆
ゼレンスキーがトランプとホワイトハウスですったもんだした後、すぐさまヨーロッパの支援を取り付け、トランプに対して鉱物協定をいつでも署名しますと告知、それでアメリカとサウジアラビアで協議した際に部分的停戦を提案、それをアメリカの提案としてアメリカと合意した。
ゼレンスキーの取引カードは、鉱物協定を署名する前にロシアがアメリカの部分的停戦案を受け入れるなら鉱物協定に署名するというもの。
果たして、プーチンは部分的停戦に合意するか?
プーチンが合意しないなら鉱物協定の調印は、保留にしたままにできるかもしれない。
もし、部分的停戦をロシアが合意したなら、ゼレンスキーは、イギリスやフランスのウクライナへのNATO加盟国の軍隊を駐留させることができるかもしれない。
部分的停戦は、ゼレンスキーの外交的カードである。
●ウクライナ、ロシアとの30日間停戦受け入れ表明 アメリカと高官協議
「ウクライナは11日、アメリカが提案したロシアとの30日間の停戦案を受け入れる用意があると表明した。アメリカとウクライナはこの日、サウジアラビアで高官協議を行った。」
こうしてアメリカは、ゼレンスキーの外交カードをロシアに提示することになる。
同時にアメリカは、ウクライナ支援の停止再開と情報提供停止の再開を行った。
これでゼレンスキーにとっての悩みの種は、今後のロシアとの戦闘で支援の武器や資金などの支援の量だけになる。
「ルビオ国務長官は11日の記者会見で、アメリカが提案した30日間の停戦案をロシアが受け入れることを望んでいると語った。」
元々部分的停戦はゼレンスキーなどが言っていたものでそれをアメリカのロシア側への提案にすり替えたようなものである。
つまり、アメリカにとっては、ウクライナの顔を立て、ウクライナとロシアの戦争の停戦を調停または仲介する立場を示せる。
部分的停戦は、ミサイルなどの飛び道具の使用を停止することである。しかもアメリカの提案には、戦線においても同様である。
「ゼレンスキー氏は空と海での部分的な停戦を提案していたが、アメリカの30日間停戦案は空と海に限定されず、全ての前線を停戦対象とするもの。」
そしてゼレンスキーは次のように戦争の原因について、そして、トランプの進めようとしているロシア寄りの停戦について事実を証明するだろうと宣言した。
「今こそ事実の全容を明らかにする時だ」
ゼレンスキーの言っているものは、簡単に言えば、ロシアが停戦する気がないことを明らかにできるはずだと言っていることだ。
もし、ロシアが部分的停戦に同意しないならロシアは停戦する気がないと判断できる。
その意味は、ゼレンスキーは、停戦などロシアがする気がないから今まで通りの支援を続けてほしいと言っていることである。
ロシアの動きは―――
「ロシア政府はこれまでのところ、反応していない。クレムリン(ロシア大統領府)は先に、協議結果について米政府から説明を受けてから声明を発表するつもりだとしていた。」
トランプーーー
「我々は明日、ロシアとの大きな協議を予定している。いくつかの素晴らしい話し合いができることを期待している」
トランプにとっては、ウクライナとの鉱物協定を調印してくれればいいと考えるから、ゼレンスキーの部分停戦案をアメリカの提案にしたのも鉱物協定を実現する目的に過ぎない。
一応、トランプは、制裁カードをロシアにちらつかせているが、現在でもかなりの制裁で、焼け石に水程度の制裁くらいしてもロシアを動かすものにはならないだろうな。
■記事では、停戦にヨーロッパの国がかかわることをアメリカとウクライナが確認したようだ。
「アメリカとウクライナの共同声明によると、ウクライナ政府は、いかなる和平プロセスにも欧州が関与すべきだと「繰り返し述べた」という。」
ウクライナの主張ということだが、ウクライナ政府のウェブサイトで発表した内容らしい。
EUが前向きにとらえているようだ。
「アメリカとウクライナの「前向きな進展」を歓迎する」
ヨーロッパの狙いは、停戦中にイギリスやフランス軍のウクライナへの進駐を行うことにある。それはゼレンスキーも同様。
ゼレンスキーがウクライナへの進駐まで進められれば、ゼレンスキーにとっては、成功だと思うはずだ。
鉱物協定の調印を取引カードにトランプと渡り合えたことになる。
ロシア抜きの停戦交渉みたいな感じなのは、ウクライナ抜きの停戦交渉みたいなアメリカとロシアの協議だったが。
ヨーロッパの蚊帳の外感で張り切ってやりたいヨーロッパの国の思惑をゼレンスキーが代弁している感じだ。
トランプの関税マンは、ヨーロッパをそろそろ標的にするはずだが。その前の政治ショー的なものになるかもしれない。---ロシアは、部分停戦に合意しないまま、アメリカと協議を続ける。
そうなれば、問題は、アメリカがウクライナ支援を続けるか減らして続けるかの問題とウクライナが鉱物協定に調印するかしないかの問題になる。
ーーーいまさらロシアに関税とか制裁とかカードが少ないし、効果が問題じゃないのか?対中国を見据えて、トランプの切り札、ロシアをブリックス経済同盟から引き寄せるには、制裁とは正反対のことが必要になる。
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2019年10月10日。
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