ガザ侵攻ーーーあと1年以内に終戦か?
前回の記事でイスラエルは、ガザをヨルダン川西岸のような状態にすると言明したイスラエルの国防大臣の発言を紹介した。
その発言は、実質、併合しないままのイスラエルの領土にすると宣言したものである。
問題は、どのような方法でガザをヨルダン川西岸のようにするかだ。
その工程がBBCから出ている。
●ガザでの停戦交渉、9割が完了 パレスチナ高官がBBCに説明
記事の要旨は、停戦交渉だが、停戦とは、イスラエルの進めるガザの統治の意味でもある。
「イスラエルとイスラム組織ハマスの間で、停戦と人質解放の合意に向けた協議が90%完了した」
記事では、BBCの取材が「パレスチナ高官」を相手に行ったものだと書いてあるが、ハマス高官と言わずなぜパレスチナ高官なのか不思議なところだ。
問題は、3段階の終戦工程だ。
「最初の段階として、人質となっているイスラエル女性兵士1人の解放につきパレスチナ人の囚人20人を釈放」
第二段階は書いていないが、「ガザの住民はガザ北部に戻ることが可能・・・支援物資を運ぶトラックは1日当たり約500台が、ガザに入れるようになる」というのがそれかもしれない。
極め付けが以下の表現でのイスラエルの傀儡政府のようなものーーー
「最終段階では、ガザ出身のテクノクラート(専門知識をもつ官僚)からなる委員会がガザを指導する」
二枚舌のイギリスらしい表現ーーー「指導する」
傀儡政府が統治するのは民生部門で軍事部門の統治は、イスラエル軍が行う。
従って、イスラエルは、ガザから撤退することはない。
ガザ戦争の終戦後もイスラエル軍が駐留し、治安などの管理を行うことは、ヨルダン川西岸と同じである。
◆なぜイスラエル軍はガザから完全撤退しないのか?
答えは簡単なことでガザ沖のガス田からパイプラインをガザを横断して紅海に通じるところまで敷設するためである。
そのパイプラインを守るためにイスラエル軍は絶対にガザに駐留する必要がある。
ヨルダン川西岸のように細かく地域を区分して立ち入り禁止区域などを設定するためである。
ネタニヤフは、ガザ沖のガス田を手に入れるために、まずハマスに行動を起こさせ、イスラエル国民1200人の命と引き換えに、ガザに傀儡政府をつくり、それが表向きの統治となり、イスラエル軍がパイプラインを守ることで表向きの権利者がガザの傀儡政府でも、貿易上は、イスラエルの利益に還元する仕組みだ。
そうした貿易上の仕組みは、以下のページに書かれている。
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https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/plo/kankei.html
外務省
(2)パレスチナ自治政府の財政
2007年歳入は22.06億ドル、主な内訳は、税還付8.96億ドル、海外からの直接財政支援10.12億ドル。イスラエルが代理徴収している関税等の還付及び財政支援に極度に依存する体制。
2007年歳出は25.44億ドル、主な内訳は、公務員給与12.83億ドル、行政運営経費7.25億ドル、借入返済等5.35億ドル。最終的に3.38億ドルの赤字の見通し。公務員給与が多大な負担となっている。
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注目点は、「イスラエルが代理徴収している関税等の還付及び財政支援に極度に依存する体制」。
今度のガザの傀儡政府も似たような仕組みを取り入れるはずだ。
貿易上にかかわることは、「イスラエルが代理徴収している関税等の還付」である。
早い話、イスラエルの窓口をパレスチナ自治政府が利用していることで実質、パレスチナはイスラエルの貿易として交易をしていることになり、関税もイスラエルの管理下に置かれる。
ガザをヨルダン川西岸のようにすることは、ガザ沖のガス田の利益もイスラエルが横取りできる仕組みだ。
イギリスの二枚舌のBBCでは、ガザでの傀儡政府のメンバーについて説明を載せている。
「それらのテクノクラートは、これまで政治組織に所属せず、パレスチナのすべてのグループの支持を得られるような人物とされる。」
是非ともその情報元が知りたいものだ。
実は、かなり前から情報発信されたイスラエルからのリップサービスには、傀儡政府のような統治組織について発言していたものがあった。
イスラエルを友好国に考えているイギリスは、ただ単にガザの住民が苦しまないようなものだけを考え、イスラエルの蛮行には決して手を付けない二枚舌だから、終戦に向かえば、いいとこどりのような書き方をするものだ。
とはいえ、イスラエルの腹黒い欲望は、ガザ沖のガス田開発とその利益にあることを忘れてはならない。
ガザ沖のガス田の開発と利益は、なぜイスラエルがハマスの襲撃を知っていながらそれを阻止しなかったのかの理由に通じている。
今でもその理由は、イスラエル国内でも海外でも、決して触らぬものである。
10年以上もたってから情報公開の形よりは、暴露されたような形で世の中に出るかもしれないが。
そのイスラエル、ゴラン高原を併合し、アサドのシリア国内に少し進駐を進めている。
レバノンは、いつでも攻撃できるし、シリアもいつでも攻撃できる。
全ては、イスラエルの金のなる木を守るためのもので防衛とかの言葉は、脅威と同じく、表向きの二枚舌の必須用語に過ぎない。
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2019年10月10日。
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