プーチンの国際的リップサービス
プーチンがウラジオストクで開催中の「東方経済フォーラム」での発言に二つの奇妙な取り合わせを見ることができる。
一つは、時事の記事にあるアメリカ大統領選挙にハリスを支持するような発言。
●プーチン氏、米大統領選で「ハリス氏支持」表明 皮肉か
2024年09月06日17時18分
「ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は5日、11月の米大統領選で民主党候補のカマラ・ハリス副大統領を支持すると表明した。」
もう一つは、ウクライナのクルスク州侵攻に関係したものをAFPが記事にしている。
●侵攻の「主目的」はドンバス占領、越境攻撃で達成容易に プーチン氏
2024年9月6日 15:53
「ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は5日、開始から2年半以上が経過するウクライナ侵攻の主目的は東部ドンバス(Donbas)地方の占領であり、ウクライナ軍によるロシア西部クルスク(Kursk)州への越境攻撃によって達成しやすくなったと主張した。」
◆プーチンの政策の根底とは◆
プーチンにとっては、何よりも関心事は、経済のことだ。それは、ロシアへの経済制裁とロシアの貿易。
ブリックス経済同盟はまだまだだが、西側のドル基軸の経済同盟に対してロシア側の中国の元基軸の経済同盟の対峙が作られつつあると見ていいだろう。
西側とブリックスの対峙を象徴するものは、原油の減産基調だ。つまり、ガソリンなどの価格上昇だ。
ロシアの強みは、アメリカに対峙できる超輸入大国の中国を味方にしていることだ。
経済同盟の基軸通貨の条件は、輸入超大国が必要なことだ。今のところアメリカと中国だ。
アメリカの中国に対する経済摩擦は、トランプ時代に一つの頂点を迎えた。なぜ中国に対してなのかの理由は、中国がアメリカに並ぶ輸入超大国だからだ。
つまり、中国の成長は、アメリカの経済同盟に対峙する。
ロシアの戦争理由は、西側がロシアのガスなどを西側に入らないように画策したことだ。
それでウクライナを担ぎ出してバルト海を走るロシアのガスパイプラインを危険視するようになった。
●米独とウクライナのエネルギー相、パイプライン巡り協議
2021年8月24日9:45 午前
それでノルドストリームを使えなくするように西側が動いた。
そのあと、ロシアは、ウクライナ周辺に大軍を配置、大演習を始めて、ついにウクライナに侵攻開始した。
プーチンの一連の動きは、ロシア経済のためなのは確かなことだ。
つまり、プーチンは、ロシアのガスを西側に売っていたものを削減されることがわかってウクライナには、落とし前を要求する代わりにウクライナの領土を併合宣言して戦争を続けているのだ。
プーチンの肥え太った体は、ロシア経済の肥しを示すと言えるだろう。
なお、プーチンが次のアメリカ大統領にトランプが復帰しようと、ハリスが就任しても、ロシアへの経済制裁に関しては、どちらも同じはずだ。そのためプーチンのハリス支持は、
「(前米大統領のドナルド・)トランプ氏は歴代のどの米大統領よりも多くの制裁をロシアに課したが、ハリス氏がうまくやっているなら、そうした行動を控えるだろう」ーーープーチン
と暗にトランプの返り咲きを予想しているようだ。トランプのほうがましだと。
プーチンの狙いは、アメリカ大統領にだれがなっても制裁の程度が問題なだけだ。なぜなら、経済制裁は、誰が大統領でも継続するからだ。そんな中でハリスを支持すると表明しても「けしかけ」でしかない。
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2019年10月10日。
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