ハマスとイスラエルの交渉が始まるだろうか? | パパケベックの総合ブログ

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ハマスとイスラエルの交渉が始まるだろうか?


以前ハマスは、イスラエルとの停戦交渉をやらないと言っていた。ところが、イランでハマスの指導者の一人が暗殺され、イランがイスラエルの報復を宣言、そしたら、ハマスがイスラエルとの交渉に前向きの姿勢を示し、今度はイランが交渉成り行き次第では、報復を自制することを言い始めた。


●ガザ交渉進展で報復自制も 「失敗なら攻撃」とイラン
2024年8月14日 07時41分

 

 


情報の出所は、ロイター。

イラン政府高官3人の話


「パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエルとハマスの停戦交渉が進展すれば、イランはイスラエルへの直接報復を自制するだろう」

条件も示した。

「交渉が失敗したり、イスラエルが話し合いを引き延ばしたりしていると判断した場合、イランはイスラエルを攻撃し、レバノンの民兵組織ヒズボラなど親イラン勢力も加わる」


アメリカ、エジプト、カタール

「15日に交渉を再開するよう双方に要請」


どのように見るか?


まず、イスラエルの
ネタニヤフは、ガザのハマスを壊滅することを目標にして戦争している。

だから、停戦交渉と言うのは、イスラエルにとっては、人質の解放交渉で人質を解放する見返りに停戦期間を設けるだけでしかない。

ハマスもそれを知っているからイスラエルとの停戦交渉などしないと言ったのだ。

そこでイスラエルがとくにアメリカの後押しで交渉を是が非でも進めるように要請されて交渉に前向きの姿勢を示したーーーハマスが交渉しないと言っていたところで。

ところが、イランでハマスの要人を暗殺、イスラエルは知らんぷり。


イランが報復を宣言して中東情勢が一気に緊迫してきた。

中東の安全保障を担うアメリカにしてみれば、イランのイスラエル攻撃は、ガザを含めて広範囲に戦争が拡大することになる。

そこでハマスは、イランの後押しで交渉に前向きの姿勢を示した。

後は、イスラエルとハマスが交渉を始めるだけだ。

今は、交渉を実際に開始するか、イランが戦争を仕掛けるか、どちらかしかない様子だ。


ここでいつもの風景は、イスラエルの考えが明確ではないことだ。


●ハマスが停戦希望か、イスラエル首相の考えは不明
2024.08.13 Tue posted at 12:20 JST

 

 

 



「ハマスの指導者ヤヒヤ・シンワル氏が停戦を望んでいるとの考えがここ数日でイスラエル側に伝えられたことがわかった。イスラエルの情報筋が明らかにした。」

次のくだり

「ただ、イスラエルのネタニヤフ首相が停戦を望んでいるかどうかは不明だ。」


交渉次第では、イスラエルの人質は間違いなく帰ってくることになる。イスラエル側には朗報となることだ。

他方、ネタニヤフは、閣僚から交渉無意味の批判を食らっている。


●米高官、イスラエル極右閣僚を名指し批判 停戦反対に「言語道断だ」
2024年8月10日 7時58分

 

 



アメリカが名指しで批判したのが

「スモトリッチ財務相」


とはいえ、ネタニヤフは、ガザのハマス壊滅を目標にしていることを何度か公にしている。それが戦争の目的だから停戦交渉と言うのは、人質解放したらその見返りにハマスに対して停戦するだけのことだった。

それでハマスは停戦交渉無意味の発言で交渉はしないような状況になっていたが、ハマス幹部暗殺とイランの報復宣言(実質、ハマスのために参戦すること)でハマスが交渉に前向きになった次第だ。



ハマスの狙いは、人質全員返還してもいいが、ガザでのハマスの存在を存続する見返りを望んでいることだ。


ガザでのハマス存続の見返りのために停戦交渉することは、要は、人質交換と終戦である。


終戦については、アメリカ提案の停戦案を拡大解釈したら結果的にそうなるもので、ガザでのハマスの動向次第では、つまり、終戦後のガザの統治がどうなるかで終戦の可能性がある提案だ。


ハマスの要求を知っているイスラエルにとっては、停戦交渉することは、イスラエルの安全保障になるようなガザの統治形態はあり得ないと考えれば、停戦交渉が無意味だ。

その狭間にネタニヤフがどう考えるか、情報を出していない様子だ。


しかしながら、停戦交渉を開始すれば、2週間くらいは、イランの報復攻撃がストップすると思っていいのではないか。

停戦交渉開始から1週間くらいで人質交換と停戦(数週間の期限付き)の結論を出せば、イランはうかつに報復攻撃できなくなるだろう。

それが実現したらハマスの要求通りに事を進めやすくなる。

停戦を確実にするためのガザからイスラエル軍の撤退

ハマスがその撤退を勝ち取れば、条件付きながら、ガザの統治にイスラエルの関与と言うのは、やりにくくなるはずだ。


しかし、イスラエル軍のガザからの全面撤退は、多分しないだろうからそれをハマスが受け入れるかどうかだ。

停戦している間、イスラエルは、ハマスの不穏な動きにいち早く攻撃を再開でき、停戦自体をホゴにできる

イスラエルが戦争したのは、ガザのハマスを壊滅することがイスラエルの安全保障になりえるからだ。なぜなら、ガザ沖のガス田のための安全保障は、ガザにハマスがいる限りあり得ないとネタニヤフが考えているからだ。

 

『イスラエル大統領、ガザ地区のガス開発を容認、安全保障の確保を求める』
19 Jun 2023 03:06:24 GMT9

 

 

 

 

だから、今度の停戦交渉も少し人質交換して停戦期間を設けるだろうが、その後の交渉は、決裂が目に見えている。

イスラエルの望むように温和な方法は、ガザからハマスの構成員が出ていくことしかない。だから、ひと時の平和が訪れても決して和しえない間柄では、交渉の後半から決裂が目に見えている。



確実なことは、ハマスは、ガザにとどまることを求めていることだ。

もう一つ確実なことは、イスラエルはガザからハマスを駆逐することを求めていることだ。戦争で、あるいは、平和的に。


どちらも決して和しえることはない。


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2019年10月10日。
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