ザポリージャ原発ーーーウクライナへの送電停止の様子 | パパケベックの総合ブログ

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◆ザポリージャ原発ーーーウクライナに送電停止


ザポリージャ原発は、ウクライナ侵攻でプーチンがウクライナから奪い取る戦利品だと以下の記事で書いておいた。

『◆プーチンのウクライナからの戦利品ーーーザポリージャ原発』
2022年08月10日
https://ameblo.jp/push-gci/entry-12758057315.html


その原発について、かなり前にロシアの副首相がウクライナに電気代を支払わないと送電を停止するという記事を書いておいた。


『ロシアがウクライナに電気代を請求した!』
2022年05月23日
https://ameblo.jp/push-gci/entry-12744316607.html


目下のところ、ウクライナがロシアに電気代を支払っている話は聞こえていないから、以下の記事でロシアがウクライナへの送電を砲撃などでできないようにしているのは当然の結果だということがわかる。


『ザポロジエ原発、原子炉を送電網から切り離し 火災で電線損傷』
2022年8月25日11:46 午後
 

 

 




記事によると結果的にロシアはウクライナへの送電を停止したことになる。

「6基の原子炉のうち最後まで稼働していた2基が送電網から切り離された」


その経緯とウクライナの対応について、

「ザポロジエ原発の近くにある石炭工場の灰坑で火災が発生し、同原発をウクライナの送電網につなぐ送電線が損傷・・・稼働中だった最後の原子炉2基が送電網から切り離された・・・原子炉のうち1つを送電網につなげる作業が続けられている」


妙なことだが、ザポリージャ原発の冷却システムは、外部からの電源に頼っている。その外部の電源が途絶えたため、現在は、ディーゼルエンジンの発電機で冷却システムのための電気を送っているとか。


●ウクライナ側からの情報発信

ロシアがザポリージャ原発からクリミア半島の送電網につなぐ作業が続いている。

『ロシア、ザポリージャ原発をクリミア電力網に接続へ ウクライナ原子力企業』
2022年8月10日 12:19
https://www.afpbb.com/articles/-/3418601?cx_part=theme-latest


プーチンのウクライナ占領計画は、現在までの流れを見れば、流動的のようにも現在の占領地の維持のようにも思える。

とはいえ、ザポリージャ原発は、占領が今後続く限り、ザポリージャ原発が破壊されない限り(放射能漏れ)、ロシアの戦利品となりうる。



ザポリージャ原発をロシアが接収するとしたら、それは、今年秋ぐらいに、例えばウクライナ南部一帯での住民投票が予定されているから、結果的に今年の秋以降に住民投票が行われれば、占領されたウクライナの領土は、ロシアの領土として宣言され、ザポリージャ原発は、当然ロシアのものになるだろう。


プーチンは、
ノルドストリーム2の稼働を停止した「落とし前」としてウクライナに侵攻してウクライナから取れるだけ取ることにした。その一つがマウリポリの製鉄所であり、ザポリージャ原発である。


●プーチンの占領計画

現在の占領地から言えるプーチンの占領計画は、ドンバスのような工業地帯とその設備、原発、港湾、河川(ドニエプル川)、領土、住民である。


プーチンが領土として確定したいところを並べれば、以下のものが考えられる。

ザポリージャ州
ドニプロペトロウシク州
ドネツク州
ハリコフ州
ヘルソン州
ルハンシク州

地図で示せば、大体以下のようなになる。



大雑把に言えば、スロバキアとハンガリーの領土くらいだろう。


湾岸戦争でアメリカなどの総兵力は、60万くらいだが、ウクライナを侵攻しているロシア軍と言うのは、20万から30万くらいのようだからかなり少ないと言える。

ボロ雑巾のような兵隊で占領している。

それに対するウクライナ軍は、いまだにロシア軍を押し返せないままだ。

プーチンは、
ノルドストリーム2を稼働させるようにノルドストリーム1のほうのガスをタービンの修理とか点検とかでガスを止めたりしている。


そして、ロシアにガスを止められたブルガリアが、ロシアのガス輸入を再開しようと模索を始めている。



『ブルガリア、ロシア産ガス供給再開協議は「必然的」=暫定エネ相』
2022年8月23日11:39 午前
 

 

 




ブルガリアのフリストフ暫定エネルギー相

「ロシア国営天然ガス独占企業ガスプロムとガス供給再開について協議することは「必然的だ」」


必然的!

交渉の行方は?


「交渉開始時期は明らかにしなかった」

ブルガリア駐在のロシア大使

「ブルガリアに政治的意思があれば、ガス供給を再開できると述べ、ルーブルで支払われるべきだと繰り返した。」


政治的意思?その気があるならガス供給再開してもいいという発想だ。


今のところアゼルバイジャンのガスも考えているようだ。


「ブルガリア政府は今週からアゼルバイジャン政府やトルコ企業と、ガス供給拡大に向け協議を開始する予定」


とはいえ、ガスパイプラインで言えば、ガスの流れとは反対方向のようだけど。


ガスについての
ドイツは、LNGに全力投球のようである。


『独、LNG施設2基をフル稼働へ 主要電力会社と覚書締結』
2022年8月17日2:27 午前
 

 

 




「ロシア産燃料への依存脱却が狙い。・・・・フル稼働は2024年3月まで継続」


そのLNGの大きさは?


「ターミナル2基をフル稼働させることで、ドイツは年間で最大125億立法メートルのLNGを得ることが可能になる。これは2021年のドイツのガス消費量の約13%に相当」


少ないな。残り87パーセントのガスは、ロシアとその他のものだろう。


ロシアにガス止められたらどうするか?

備蓄を取り崩す→底を尽きそうになったらロシアにノルドストリーム2の稼働を承認???(ノルドストリーム1を停止したままにすると仮定して)

さあ、どうする、ショルツ。



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