いよいよ、ガス停止か?「ルーブルで支払え」に拒否 | パパケベックの総合ブログ

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≪プーチンの戦争目的とロシアの天然ガス≫

 

G7がルーブルでガス料金を支払えと要求したことに対して連帯して拒否の姿勢を宣言した。

 

『G7、天然ガスのルーブル決済要求拒否 ロシア「無料で供給せず」』

 


G7の「共同声明」にロシアは、

 

「ロシアはガス輸出代金をルーブルで受け取る方法を策定しており、欧州諸国に無料でガスを供給するつもりはないとの立場を示した。」

 

ロシアのタス通信にロシアの言い分が掲載されている。

 

『‘Not engaged in charity’: Russia won’t supply gas to Europe for free, cautions Kremlin』

グーグル翻訳ーーー「慈善事業に従事していない」:ロシアはヨーロッパに無料でガスを供給しない、とクレムリンは警告する

28 Mar, 19:27 

https://tass.com/politics/1428229

 

下記に示している記事にあるように、プーチンの狙いは、ロシアのガスの供給停止にこぎつけるように、ウクライナストリームをつぶしてノルドストリーム2を再開するしかない状況を作るために、ルーブルで支払えと切り出したのだ。

 

ロシアのミサイルは、ウクライナストリームをつぶすことにある。だが、現状でそれをやるにはいかない。使わなくなったウクライナストリームは、ミサイルが着弾しても差し支えなくなることになる。

 

心配ない。ロシアの天然ガスパイプラインは、下記に掲載した地図が示すように複数あるのだ。

 

つまり、G7の中の国がガスを止められてもトルコストリームなどがロシアの天然ガスを消費できるのだ。

 

むろん、現在稼働中のノルドストリーム1のほうは、無料で供給する意思はないから止めるということだ。

 

プーチンの戦争は、長期戦を考えている。その長期戦の展望は、ノルドストリーム2を完全に失っても構わないとの考え方だ。

 

ノルドストリーム1を停止したらブルガリアやハンガリーなどは、トルコストリーム経由で供給を受ければ、以前のようなウクライナストリームをウクライナがガス料金を支払わない時に停止したような被害国は、その被害を最小限度にできる可能性がある。

 

ロシアの天然ガスからの脱却は、ドイツが今年秋まで目指す備蓄とかほかの国からのガス輸入などの移行は、ロシアが早々と4月5月6月にガスを止められることを想定していないはずだ。ーーーどうなるか?

 

ドイツなどは、港があるからアメリカからLNGをすぐに輸入できるが、他の諸国は簡単ではない。何よりもガス料金が跳ね上がる。

 

記事英国とオランダでは28日、ロシアからの供給を巡る懸念を背景に、ガス卸売価格が最大20%上昇した

 

≪ウクライナ東部・南部戦線へのシフトの意味≫


◆やはりプーチンの狙いは金にあった

ウクライナをジェノサイドなどと大言壮語のプーチン!



ロシア軍がウクライナに電撃的に侵略、ゼレンスキー政権の転覆が目的と世界に思わせたところ、ウクライナ軍の抵抗によるロシア軍のぼろが出てぼろぼろーーー苦戦!

しかしながらウクライナ南部と東部では、ロシア軍の掌握が進んでいた。



そんな中、
3月25日、ロシア国防省がリップサービスを始めた。

「ウクライナにおける「ウクライナにおける「軍事作戦」の第一段階はほぼ完了したとし、ウクライナ東部ドンバス地域の完全「解放」に焦点を当てると発表」

その言明をロシア軍の苦し紛れの弁明のようにとらえるか、それとも何か別のものをとらえるか?




 

 

 



『ロシア、ドンバスに集中と表明 ウクライナでの計画縮小示唆か』
2022年3月26日6:55 午前


キエフ戦線のロシア軍は、なんだったのか?

ロシア軍の言う「第一段階の完了」の意味は、「ウクライナ東部ドンバス地域の完全「解放」に焦点を当てる」に含まれている。

つまり、プーチンの狙いを含んでいる。

プーチンは、何を達成したいためにウクライナ侵略を始めたかだ。



◆プーチンの狙い

前回の記事でドイツによるノルドストリーム2の運用停止がただちにプーチンによるウクライナの攻撃を始めたことになったと述べた。

『ロシアの侵略目的ーーーそこに経済アリ』

 

 

 



その記事で述べたものを時系列にすると以下のようになる。

2021年8月23日 アメリカ・ドイツ・ウクライナのエネルギー大臣協議(ノルドストリーム2の承認がウクライナの利益を侵害することを確認ーーーノルド2の可動はほぼなくなったようなもの)

2021年9月ーーーノルドストリーム2完成

 

2022年2月22日 プーチン、ウクライナ東部の二つの傀儡政権を独立国として承認

2022年2月22日 ドイツはただちに、ノルドストリーム2の稼働停止宣言(承認停止)

2022年2月24日 プーチン、ウクライナ侵略開始(相手の出方を読んでのこと)

2022年3月25日 ロシア国防省、キエフから後退、ウクライナ東部の完全解放を言明


侵攻開始からウクライナ東部や南部、キエフに向かって進軍、掌握地域を占領した。

戦線は、キエフと東部・南部に分かれていた。


プーチンはウクライナに何をしたいのか?

侵攻開始後、プーチンが次のように言明した。

「ウクライナの占領が目的ではない。」



まさにその通りだとすると、キエフ戦線はなんだったのか?ーーーキエフ戦線からひとまず後退!

だが、
「東部の完全解放」をロシア国防省が言明した。(ウクライナの占領が目的ではないのは、ロシア軍が20万人くらいの兵力から言えることである。)



プーチンがウクライナに対して言明したキーワードには、ウクライナとの交渉での
「非軍事化と非ナチ化」がある。

そのためのドンパス地域の完全解放を宣言したということだ。

プーチンがウクライナに何をしたいのか考えると、ドンパス全域を解放すること、ウクライナ東部の
二つの傀儡政権の領土を拡張することである。


しかし、間違えてはならないのは、プーチンは、そんなことのためだけにウクライナに侵略したわけではないことだ。

つまり、仮にドンバス地域全体を掌握・占領・傀儡政権の領土拡張を達成できたら、停戦するということではない

だから、ドンバス地域の占領が侵略の目的ではなく、目的のための
段階の一つということだ。


プーチンの目的は、もっと別のものだ。

そこで何が目的なのか?

答えは、時系列で示したようにアメリカの後押しによるウクライナの動向がロシアのガス輸出利益を減少させたことに含まれている。

つまり、プーチンの侵略目的は、ガス輸出で利益が減少した分をウクライナに代償を支払わせること、さらにその利益を回復する状態にすることである。


◆ロシアのガス輸出の利益減少とノルドストリーム2の稼働停止状態

ウクライナには、EUなどにガスを輸送しているパイプラインがあり、それによってウクライナは、
ロシアから通過料を収入している。

そのウクライナがノルドストリーム2が稼働したらその収入が減ると2021年8月にドイツとアメリカとの協議で3か国が共通認識になり、ノルドストリーム2の可動は、
ほぼ絶望的となった

それから半年後、プーチンは、ウクライナ東部の二つの傀儡政権を独立国として承認、ドイツは、決まりきったようにノルドストリーム2の稼働停止を宣言。
すぐにウクライナ侵略が始まった。


◆プーチンの狙いーーーノルドストリーム2の運転の必要を作り出すこと


プーチンは、物理的に、ヨーロッパがロシアのガスから別のものに転換するむずかしさをよく知っている。

だから、ウクライナに侵攻してウクライナにノルドストリーム2の稼働停止の代償(国土荒廃・難民数百万単位)を払わせ、さらにドンバス地域の傀儡政権の領土拡張のほか、
本命の目的のために戦争を継続していると考えるべきである。

プーチンの目的の本命は、物理的にノルドストリーム2の可動が必要な状態にすることである。

その目的のために精密誘導ミサイルでガスパイプラインを破壊する必要はない。何か因縁つけてガスを止めれば事が済む。

その因縁の一つが、「ロシアの天然ガス料金をルーブルで支払え」である。

『プーチン氏、天然ガス支払い「ルーブルで」 非友好国対象』
2022年3月23日11:18 午後
 

 

 



ウクライナのガスパイプラインを止めてもノルドストリーム2以外の別ルートは、ノルドストリーム1とトルコストリームとベラルートルートがある。

だから、ガスを止めても別ルートを使えばいいが、ウクライナのルートがゼロになったらそれを回復するだけの別ルートは、ノルドストリーム2しかないなら?

ウクライナルート・・・870ーーー段階的に減らすか、ゼロにする

ノルドストリーム1・・・590
ノルドストリーム2・・・550

ベラルーシルート・・・420

トルコストリーム・・・315

(トルコ)ブルーストリーム・・・130

 

 

 

ウクライナルートを減少またはゼロにした場合、ノルドストリーム2以外の代替ルートの確保が果たして可能になるかどうか。

ウクライナルートに対するロシアの「制裁」(停止)は、ヨーロッパの親ロシア国に打撃を与えかねない。

だから、何らかの状況が整わない限り、プーチンはウクライナのガスパイプラインを止めるわけにはいかない。

しかし、何らかの状況が整えば、ウクライナストリームの停止も可能となる。

先に述べたように、プーチンの狙いの一つにドンパス地域の完全解放のほか、ウクライナにノルドストリーム2の稼働停止による利益減少の代償を払わせるという目的から言えば、ウクライナ東部と南部を掌握することにあると言える。



◆プーチンの狙いは多目的


1つは、キエフ戦線に別の目的のためにウクライナ軍をくぎ付けにすること。

そのほか、ドンパス地域の傀儡政権の領土拡張、ウクライナ南部(オデッサ)の掌握後に別の傀儡政権の樹立とウクライナの海運による小麦などの輸出ルートを奪い取ること

現時点でも、プーチンはウクライナにノルドストリーム2の稼働停止による利益減少の代償を十分に払わせている。

だから、ウクライナ南部のオデッサを無理に攻略する必要はないかもしれないが、攻略可能なら、ウクライナの海運能力をすべて剥ぎ取ることができる。

オデッサは、ウクライナ海軍の補給がオデッサにあり、いつでもクリミアなどを脅かすなら、ロシアの攻略対象になりうる。

ウクライナにノルドストリーム2の損害を代償させ、NATOにも入れないような状況を作るとすれば、ウクライナ東部の領土拡張した傀儡政権が安全を確保するための名目でウクライナとロシアの停戦交渉の議題にもなりえるだろう。


つまり、プーチンは、長期戦を前もって前提していたということだ。


◆アメリカの世界貿易戦略

ノルドストリーム2が稼働停止になったのも、アメリカの世界貿易戦略上、中国とロシアの世界貿易に占める市場拡大は、何としても阻止する必要がある

トランプのときは、情け容赦なくEUに対してもアメリカイズナンバーワンのための貿易を導入した。その一つが「おいらは関税マン」のキャッチフレーズを言ったトランプの貿易政策だ。

その後、ノルドストリーム2の可動が問題になったのも、アメリカがウクライナを抱き込んでノルドストリーム2を実質稼働停止状態にしていたのである。

その微妙な稼働可能状態をプーチンがはっきりとさせたのであるーーー傀儡政権の独立国としての承認で。

プーチンの傀儡政権の独立国承認は、アメリカにとって願ったりかなったりだったはずだ。それは実質、ノルドストリーム2の稼働停止を永久にすることになるからだ。

EUでは、ドイツのようにロシアのガスから別のエネルギーに転換するような話が出始めたが、ドイツ以外は、ドイツのような選択は、簡単にはできない。

だから、ロシアのガス供給は、国益にもなる。

そんな中、ハンガリーが早くも国益を言明した。

『ウクライナ軍事支援を拒否 ロシアに融和的―ハンガリー首相』
2022年03月26日06時01分

 

 

 




「ハンガリーのオルバン首相は25日、ロシアが侵攻したウクライナへの軍事支援について「国益に反する」として拒否する方針を明らかにした。」


その言明の裏には、ウクライナストリームを閉じた場合のハンガリーの危機感を表している。



ロシアの天然ガスについて、いくつかの関係国が以下のページで示されている。

『ロシアからトルコ経由の天然ガスパイプラインを延長する「バルカン・ストリーム」が開通
(セルビア、ブルガリア、ハンガリー、トルコ、ロシア)』

2021年01月14日

 

 

 



「バルカン・ストリームは、ロシアから黒海海底を抜けて、トルコへ天然ガスを送る「トルコ・ストリーム」をセルビアまで延長するもの・・・年間総輸送量315億立方メートル・・・半分はトルコに、残りの半分は欧州に供給」

「セルビアには最大600万立方メートルの天然ガスがパラチン市、パンチェボ市、およびゴスポジチツィ村にある貯蔵拠点に供給され、将来的にはボスニア・ヘルツェゴビナにも供給されるようになるという」


ロシアは、ノルドストリーム2を失っても、EU内にもロシアのガスを必要とする国があることを前提してウクライナ侵略を継続している。

そこから言えるプーチンの思惑とは、ウクライナ侵略の長期戦である。

したがって、ノルドストリーム2を交渉のダシにも使える余地を残したまま、戦争を継続しながら「重点項目」を一つ一つ達成すればよいことになる。

アメリカの思い描く経済制裁によるロシアへの圧力が停戦につながるようなリップサービスが多い。

アメリカにとって制裁によって得られるものとは、ロシアの世界貿易に占める占有率の低下であり、その分をアメリカが貰い受ければいいことにある。

例えば、ロシアの天然ガスの代わりにアメリカからヨーロッパへのLNG輸出を増やすなど。

ちなみに、アメリカのLNG輸出は、今やトップである。
『米のLNG輸出、世界トップに 豪州とカタール抜く』
2022年1月6日 7:17

 

 

 



天然ガスの消費国を考えれば、ヨーロッパ、EUは、結構でかいと思われる。

アメリカがEUにLNG輸出を増やせれば、物量的に可能だとすれば、ロシアはロシアの天然ガスを欲している国にガスを売り続ければいいことになる。したがって、物量的にノルドストリーム2は必要なくなるわけである。



◆世界規模のエネルギー貿易の改変

プーチンが動いたことでアメリカの思惑通りとなったわけだが、プーチンは狙いをゼレンスキー政権の転覆に向けさせ、本命を後に行うことにしたのである。

ウクライナの穀物がウクライナの南部から陸路に変われば、それはもう、ウクライナの損失であろう。小麦価格が高騰しても、ロシアは、それで利益アップも可能になりえる。




原油、天然ガス、穀物、鉱物は、「世界の現物共通通貨」のような物だから、そこから戦争の火種が燃え上がる

ロシアのウクライナ侵略を民族的とか政治的とか、そんな些細な理由で戦争を始めるような状況ではないのだ。


戦争論とは、経済が根底にあることを示さなければ、それは、たんなる戦術論とか軍事論に過ぎないのだ。


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