■歯周病の対抗手段を臨床試験中
東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201907/CK2019071902000182.html
要点は、歯周病で歯を支える「歯槽骨」が融けてしまった部分を抜けた親不知などの歯から「歯根膜」を取り出し、培養、培養した歯根膜を溶けてしまった歯の歯周ポケットに移植して、歯槽骨を再生させようとするものだ。
記事で紹介しているのは、「東京医科歯科大大学院の岩田隆紀教授」46歳の臨床試験。
要点部分の記事は次の通り
「・・・抜いた歯の歯根膜細胞を培養して三層にした細胞シートを、歯周ポケットのある歯根面に移植する。・・・シートからは骨形成を促すサイトカイン（タンパク質）が出る。つまりシートが歯根膜の役割をして骨を再生する。」
所要時間は、1時間ほどだと。
歯周ポケットの変化ーーー「術前の平均五・六ミリから正常範囲の同二・四ミリに。歯槽骨の再生も維持できている」
歯周病になると歯周ポケットが深くなる。そこに細菌が住みつく。というか、細菌に歯槽骨が溶かされて歯周ポケットが深くなる。そして、病状が進めば、歯が抜け落ちる。そこで歯槽骨を再生すれば、病状の進行を抑える、というわけだ。
抜けた歯から取ったシートは、「岩田さんによると、抜いた歯一本から一万シートの生産が可能で、一シートで二、三本の移植ができる。」
何はともあれ、歯周病になるのは、歯磨きしないパターン、歯磨きが下手なパターン、虫歯になるほど糖分をたくさん摂っているとか、要するに、普段の食生活を含めた生活習慣にでたらめがあるからだ。そこにPG菌などに感染すると虫歯＋口臭＋歯磨きしないが重なってようやく歯周病が本格的に出る。
1日10分の歯磨き時間をケチってしまったら、後々年を取ってから歯周病が噴き出た時には、時すでに遅しというわけだ。
上述の治療法が本格化しても、歯周病は恒常的にあるのは間違いなさそうだ。
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