『人類の問題』輪読会スタート

 

 

神尾学先生による輪読会。

今回の本は『人類の問題』です。


https://aquarius-g.com/2022/02/06/20224-6zoom-reading/

 

 

私たちはいま、    

人類が一つになる時代を

      迎えている

 

敵意と反感、憎悪と人種差別を

捨て、一つの家族、一つの生命

一つの人類の視点から考えるよ

う求める。         

    ジュワル・クール大師

 

 

 

 
 
この本が書かれたのは、1945年までの
世界大戦中と終戦後で
テーマは、全世界を巻き込んだ現代戦争の惨憺たる結果から
ゆっくりと回復しつつある世界において
依然と懸念される六つの問題について書かれている。
 
 
 

 

序文

 

思考するすべての人々は、私たちが今日直面している

主要な世界問題の考察に時間と思考を割く必要がある。(p11)

 

すべての人々が直面している当面の霊的な課題は

憎悪を徐々に相殺し、鍛えられた想像力に富んだ

創造的で実際的な善意という新しい手法を

始動させることである。

 

善意は、人間が神の愛を表現しようとする

最初の試みである。(p12)

 

 

善・・・第2様相

意・・・第1様相

 

善意は、二つの様相がブレンドされたもの。

 

 

人類が抱える問題のネックになっているのは

得るが与えず、受け取るが分かち合わず、掴むが分配せず

というものであった。

これは法則の侵害であり、人類に明確な罪を負わせた。

 

人類は実際、与えられた教えに従って生きてこなかった。

 

人々は光を遮っている。

人々は自らを訓練していない。

内的な知識ではなく、貪欲な欲望と背徳の野心が支配している。

 

霊的な印象づけは遮断され、

循環すべき神聖な流れは妨げられてきた。

この流れを復興し、この障害物を取り除くのが

世界の弟子たちの役目である。

これが今日、霊的な人々が直面している大きな課題である。(p13)

 

 

現実世界での揺さぶりが

一人一人の霊性の高まりを促進させる!

 

 

 

第1章 諸国家の心理的回復

人々がより広い視野をもって考えられるようになったときにだけ

至る所の人々の融合が可能になり、同胞愛が生まれ、

ヒューマニティー(人類・人間性・人間愛)が

私たちの意識において一つの事実になるからである。(p16)

 

利己主義が、それに付随する弱さと共に、ほとんどの人々の特徴である。

しかし、すべての国々に、自己中心的な態度を脱した人々がおり、

国際的な観点から考え、人類全体の複利に専心している人々もいる。

彼らは、世界が一つであり、人類が一つであるという

認識が生まれることを熱望している。(p18)

 

 

 

人類は機会を秘めた新しい危機に直面している。
これからは、新しい価値が重要なものと見なされ
正しい人間関係の確立が、理想主義的な観点からだけでなく
純粋に利己的な観点から見ても望ましいものと思われるであろう。
いつの日か、協力と分かち合いの原理が
所有欲と競争の原理に取って代わるであろう。
これは人類にとって避けることのできない次なるステップである
進化過程は人類をそのために準備させてきた。(p19)
 
歴史は、すべての国々がどのような犠牲を払っても
国境を維持し、その文化と文明を手付かずのままに保ち、
もし可能ならばそれらを増やし、国際法で制定されている
商業上の利益以外には他国とは何も分かち合わないという
強い決意を表している。しかし、
いつでも人類は一つの人類であり、
地球の産物はすべての人々のものである。
このような間違った態度は
分離感を増大させてきただけではなく、
強者による弱者からの搾取、
権力を持つ一握りの人々による
大衆の経済生活の破壊をも引き起こしてきた。(p21)
 
人類が先の戦争以上の深みに陥らないためには、
私たちは、全体の利益のために、私たちの過去を直視し、
新しい傾向を認識し、古い思考方法と行動様式を捨てなければならない。(p22)
 
 

 

個人としての人がどのような人間関係を結ぶか

隣人とどのような関わり方をするか

地域とどのような関わりを持つか

市町村と、国と、世界と・・・

 

一事が万事

 

自分の姿勢を見ることで

世界との関わり方をそれに当てはめると

理解しやすいのではないか、と感じました。

 

マトリョーシカはそれを表しているのでは?

と閃いた次第です。

 

 

 

神尾先生の考察もお聞きしながら

読み進めることができる輪読会。

 

いま、この大きな転換期に

どのような姿勢で生きるかの指針になるような

情報が伝えられています。

 

さらっと一読するだけでは勿体無いので

再読しながら印象的なことを

ブログに綴っていきます。