母から電話がかかってくると、話が長い!

前にも聞いたような話ばかりでつまんない!

しかもあまり興味がないんですけど…。


と、うんざりしていた私に、気付きがあった話。



そろそろ寝ようかな~と思って携帯を見たら

母から留守電が入っていました。

 

留守電を聞いてみると

 

「何となく声が聞きたくて~。

いつでもいいから電話ちょうだい」

 

と入っている。

 

げげっっ!どうしよう…




 

今すぐ折り返し電話を掛け直した方がいいよな…。

いつでもいいと言いながら

電話がないと、それはそれで心配するし…。

何度もかけられても面倒だな…。

 

でも、私は眠いから、母の長電話に付き合う元気はない…


う~ん…どうしよう…

長電話は嫌だけど電話するかな…

 

とここまで考えた時に思いました。



 

ん?これは、我慢の方向だ!


そうじゃなくて

 

私の眠いも受け入れつつ、

母の電話したい願いを叶える方法は??

 

暫く考えてみたのです。

 

 

今までだったら

自分の願いは後回しにして、母の願いを叶えることを

最優先にしていたと思うのですが、

今回は、自分の願いも母の願いも両方叶える方向で考えてみようと思いました。






そのためには、まず、

母との電話の何が嫌なのかを考えてみます。


私は電話することよりも、長いのが嫌

 電話をすることは、嫌ではありません。


だとすると、

私が嫌にならない電話の時間は…


今は10分。

よし!10分なら眠くても聞いていられる。

 

それより長くなるようなら、

「ごめん、眠いから寝るね。」

で電話を切ろう!!!

 

そう思い付いたら

電話する気分も軽くなりました。

 





そこで、早速電話をしたら、母の嬉しそうな声。

母は特に私が相槌を打たなくても

一方的に話せる特技があるので(笑) 

ふんふんと聞いていたのですが、

暫くすると私は、何となく手持ち無沙汰になり

無意識にテーブルを拭いたり、片付けをしたりしていたことに気付きました。

 

その時、

 

あれ?

私、母との電話の時間を大事にしていない…

 

と思ったのです。

 

 

私は母との会話はいつも


その話、前も聞いたよな~


とか


話があちこちに飛ぶから、

よくわからないな~


とか思って適当に聞いていました。

 

しかも、

私が聞いていても聞いていなくても

一方的に話す母の話を、どこか軽視して

都合よく聞き流していたのだとも思いました。

 


そういう思いの結果

何だかこの時間がムダな気がして

テーブル拭いたり、片付けたりする行動に表れたんだ。

 

私が決めた10分ですら

大事な時間として扱っていないなんて!!

 

それに気付いた私は一旦手を止めて

話を聴くことに意識を向けました。

 

すると不思議なことに

母の話す内容は何一つ変わっていないのに

私は母の嬉しそうな様子や、何度も話す話に

「そうなんだね~」

と受け止めることができたのです。

 





いつもなら

「あ~早く終わらないかな~」

と聞いていたのに…!

 

ずっと私は

 

母との電話は長いし、

同じ話を何度もするし

話が飛ぶから、主語と述語が全く違う人物になっているし

意味が分からず、つまらない。

 


そう思っていたけれど、


本当は自分が「母の話はつまらない」という扱いをしていた


ことに気付いた出来事でした。

 

あ!そうそう!

 

因みに、決めた時間の10分が経った時

話が止まらない母に

「ごめん…眠いから…」と言いかけたらどうなったか、と言うと…


 

いつもなら切ろうとすると

 

「そうね!そろそろ切らないとね!」

と言いながら

「あ!そうだ!それから…」

と何かを思いつき、

話しは延長戦に持ち越される確率がほとんどだったのに

 

「あら、そうね!そろそろ切るわ!」

とアッサリ切ってくれて拍子抜けしました。

 



しっかり聴いてもらって、満足度も高かったようです。



おしまい。