本日から6月に入り、
衣替えとなった方も多いのでは無いでしょうか。
当店、店頭には今月から秋冬物も並ぶ予定です。
お客様の目線だと、1シーズン早い感覚ですよね。
ところが、今月のパリ出張では、
来年の春夏物を見てきます。
1年早い感覚です。
季節感とシーズンの感覚がどんどん狂ってきております。
様々な流行を作り出してきたパリの地で、
最新のファッションを感じ取り、
持ち帰って来たいと思います。
[Styling]
SADAM TEISSY, Ground Y, JULIUS, NILøS & DRKSHDW
SADAM TEISSY、Ground Y、JULIUS、NILøS、DRKSHDWの作品を使用した、
お客様の私服スタイリングを御紹介させて頂きます。
少し長いですが、
作品について詳細に書いておりますので、
是非お読みください。
以前のシーズンの作品の為、
既に完売しておりますが、
フーディーはSADDAM TEISSYの作品になります。
SADDAM TEISSYが得意とする製品コールドダイを全面に打ち出したジップパーカーで、
コールドダイと言われる特殊な製品染で仕上げられた作品です。
コールドダイは低温で生地の消耗を最小限に抑えて、
時間をかけて1点ずつ丁寧に染め上げる手法です。
コールドダイを日本国内で施すのはとても難しく、
出来ても濃度が低かったり、
それに似せた「なんちゃってコールドダイ」が多い中、
SADDAM TEISSYは染色工場とタッグを組み、
半年間幾度もサンプルを重ねこの染色に成功しました。
コールドダイの最大の特徴は、
生地の表面に浮かぶ独特の強いムラ感と、
シーム部分やステッチで窪んだ部分には色が乗らずに下地の色が残り、
それによって生まれる立体感にあります。
フロントファスナーは大きくカーブを描き、
身体に巻き付く様に首元から裾に伸びております。
逆開ファスナーを採用することでシルエット調整が可能。
また、フード右側のファスナーを開きそこから頭を出す等、
ファスナーの開閉アレンジでスタイリングの幅を広げております。
フロントファスナーとフードファスナーの入り組んだ表情も大きなインパクトを与えます。
ファスナートップは鋼から切り出したオリジナルトップを使用。
このトップのデザインソースは工業製品のパーツです。
袖と腰ポケットのラミー素材部分は、
異素材を使用する事で身頃とは違う色ムラを出し、
アクセントとなっております。
別布部分の端を裁ち切りにする事でラフな仕上げにし、
小慣れた印象にも繋がります。
フードのフロント部分は首との切替線を排除したパターンメイキングをしており、
SADDAM TEISSY特有の高度なパターン技術が成せるデザインとなっております。
首ぐりを無くすことで、
ハイネック仕様のフードの立ち上がりも美しい表情になっております。
前から見るとセットインスリーブ。
後ろから見るとラグランスリーブという、
変形袖になっているのも特徴です。
また、2枚袖のカーブを描く袖はシームをツイストさせて腕に巻き付くようなカッティングで、
着用のストレスがまるでありません。
コールドダイのシームの色抜けにより、
とても複雑なパターンのラインが強調されております。
袖口にはマチを利用した隠しサムホールを完備。
親指を通さない時もサムホールが表に出ない様に考えられた作りです。
コールドダイによって、染めてある本体の生地自体も長く愛用する事でムラ感が増して味が出てきます。
ここまで生地に綺麗に黒に染まったコールドダイの作品も見たことがありますでしょうか。
しかも、日本のブランドで。
経年変化も楽しめ、スタイルを選ばずに活躍してくれる1着です。
既に完売しておりますが、
半袖カットソーはGround Yの18SSシーズンの作品になります。
段違いに縫われたデザインが特徴的な、
コットンの30番手の単糸の度詰天竺を使用した段違いカットソー前後になります。
度詰とは、
編む際の目の間隔を詰めて編み上げられた生地で、
きっちりと表面に硬さを持たせた仕上がりになります。
伸縮率が低く、タフで長持ちな生地です。
ワークブランドがこぞって使用する事が多く、
伸縮率が低く耐久力のある生地。
着崩れのない度詰天竺生地で、
プレーンなシルエット。
シンプルなTシャツに、
段違いで縫われたデザインが映えます。
ステッチも同色で入り、
デザインに馴染んでいます。
シンプルだからこそ、
こういったカッティングで魅せるデザインに惹かれますよね。
Yohji Yamamoto社のフィルターを通し、
ファッションの新たな可能性を提案するブランド「Ground Y（グラウンド ワイ）」。
コンセプトにシンクロする多面的な要素をとりいれながら、
ジェンダーレス、エイジレスなスタイルで新しい世界観を提案しております。
オーバーサイズではなく、ジャストに着用可能な作品。
ユニセックスで着用出来るのが良いですね。
こちらも既に完売しておりますが、
中の長袖カットソーはJULIUSのPRE SPRING 2018の作品。
JULIUS得意のNEP生地を使用したタックドカットソーです。
16SSシーズンに人気だったタックドカットソーの着丈を変更したアップデート作品です。
前身頃右側にタックが入り、見る方向や角度によって、全く別の表情を見せてくれます。
生地分量が増えるので、ドレープも映え易く綺麗ですね。
独創的なシルエットで、存在感のある1着です。
カットソー1着ですがここまでの存在感は、流石はJULIUSだと感じさせられます。
着丈は16SSシーズンの作品よりは短くなっております。
近年のPreシーズンではランウェイコレクションとは違い、
JULIUSの店舗スタッフからの声を形にした、
「これぞJULIUS」を感じられるコレクションです。
どんなスタイルにも合わせやすい、
程よい主張がなんともJULIUSらしいです。
PREの作品はお求め頂きやすい価格設定となっているのも嬉しいですね。
こちらも既に完売しておりますが、
ショーツはNILøSの18SSシーズンの作品である、
ツイステッドクロッチパンツになります。
メインラインのJULIUSが得意とするシルエットを、
NILøSらしく昇華したショートパンツです。
綿の平織の生地をウェザークロスと言いますが、
防水性があり丈夫なのが特徴で、
軍服用に開発された背景もあります。
ポプリンやキャンバス地に防水加工をしたものです。
綿ギャバジンよりもパキッとした、
紙のような張りがあリます。
太い横畝があり、生地の目は詰まっております。
レインコート等に使用されることが多い生地です。
デザイン性とタフな素材の融合はNILøSだからこそ出来るMIX技術ではないでしょうか。
絶妙なサイズバランスや生地感で今のリアルストリートを感じさせてくれる1着です。
お手入れも簡単ですし、
デイリーに使用されてもパキッとした印象は崩れない事と思います。
スポーティーな印象にも繋がりますし、
幅広いスタイリングに活きる1着です。
NILøSのファンのみならず、
JULIUSのファンをも喜ばせてくれる1着ではないでしょうか。
私は個人的にショートパンツ類はサイズ1ではなく2にサイズアップして履いております。
その方がサイズバランス的にも見栄えがいいのかなとも思います。
お持ちのレギンスと合わせて頂いて、
通年使用可能な汎用性も魅力となっております。
スニーカーは過去のDRKSHDWの作品です。
もはや名作ですよね。
ご参考になれば幸いです。
・ZIP HOODIE （SADDAM TEISSY）
ST101-0017S
BK
SIZE 1,2,3
¥28,000+TAX
（SOLD OUT）
・STRANGE CUT AND SEWN （Ground Y）
GW-T03-040
BK
SIZE 3
¥11,000+TAX
（SOLD OUT）
・TUCKED CUT & SEWN （JULIUS）
607CUM5
BK
SIZE 1,2
¥16,000+TAX
（SOLD OUT）
・CROTCH PANTS （NILøS）
620PAM2
BK
SIZE 2
¥32,000+TAX
（SOLD OUT）
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