2007年発売の安価でコンパクトな24bit/96kHz FireWireオーディオインターフェースです。今更こんな古い製品を使おうとする人はなかなかいないと思いますがメモを残します。



FCA202(製品ページとドライバダウンロード先)
https://www.behringer.com/product.html?modelCode=0801-AAA

解決できない根本的な問題として、本製品はBEHRINGER公式のドライバサポートが32bit OS時代で止まっているため、Windowsで使用する場合、32bit版(Windows10 32bit)までしか使えません。64bit版Windowsでインストーラー1.3.0 or 1.1.0を実行すると一見インストールが進むように見えて最後にドライバのインストールに失敗します。32bit版Windowsであれば1.3.0でインストールに成功し、サウンドデバイスとして認識されて音が出ます。写真はWindows 7 SP1 32bitでのインストール例です。



MacOSではPanther(10.3.9)以降でドライバ無しで使えることになっていて私も普段はMavericks(10.9.5)を入れたMacBookPro(A1226)で使っています。Tunderbolt/FireWireアダプタ経由でBig Surで動いた話がありますからOS XでFireWire Audioのサポートが無くなるVenturaの手前のMontereyまでは動く可能性があります(私自身は試しておりません)。

Audio dropouts on Big Sur
https://forums.macrumors.com/threads/audio-dropouts-on-big-sur.2271849/post-29520447

LinuxではPulseAudio/ALSA/FFADOで認識するため64bit環境でも使えると思われます。

Interfacing Linux: Behringer FCA202 (Linux Game Cast)
https://linuxgamecast.com/2020/11/interfacing-linux-behringer-fca202/

Behringer fca202 works with snd-dice (LinuxMusicians)
https://linuxmusicians.com/viewtopic.php?t=16941

ハードウェアの構成は、

FireWire Interface: Ti. TSB41AB2
FireWire Audio Controller: Oxford Semi. FW970-TQAG
CPLD: ALTELA EPM3064A-TC44
ADC: Cirrus Logic CS5430-CZZ
DAC: Cirrus Logic CS4354-CZZ
OPAMP: Analog Devices AD8602/8604


と至って真面目なもので、動けばそれなりに高音質です。







(がんくま)