夏服のイヴ 他
夏と言えばやはり聖子ちゃんですよね。
何が「やはり」なんよ?
というのはまあええとして、こないだから聖子ちゃんの「夏歌」をいろいろとまとめて聴いていたのですが「夏服のイヴ」を涎を垂らして堪能しているときにフト思ったのです。
「この曲って三拍子よな」
と。
そしてそこから更に思考を進め、
「そういや聖子ちゃんて三拍子の曲ってあんまりないよな」
と。
そしてそこから更に思考を進め、
「そういやポップス全体を見ても三拍子の曲ってあんまりないよな」
というわけでそのあたりを酔った頭で考察してみた。
三拍子の曲が少ないのは単純に盛り上がらないからだと思います。
ノリノリでダンサブルな曲はやはり四拍子とかのほうがノレるし手拍子もしやすいし踊りやすく、一方の三拍子はその逆と言えるでしょう。
要するに盛り上がりにくいし踊りにくいし手拍子を入れにくいのですよ。
それ故に三拍子の楽曲自体が圧倒的に少ないのです、多分ね。
例えば最近カラオケで歌った曲とかライヴで演奏された曲とか立ち飲み屋のBGMの中で三拍子の曲ってありましたか?
ないでしょ?(勝手に決めつけ)
というわけで聖子ちゃんの三拍子の曲を探してみた。
が、これがワイの知る限り2曲のみ。
まずは「花一色~野菊のささやき~」。
1981年の自身の主演映画「野菊の墓」の主題歌。
人の夢と書いて儚いと読むのですね。
酒を飲み過ぎても吐かないのですね。
それから2020年の「風に向かう一輪の花」。
この2曲のみで、2曲とも作曲は財津和夫。
たまたまか?偶然か?
「たまたまも偶然も同じ意味やろ」
と突っ込んだそこのアナタ、ワイも思てますよ。
あ、あと「星のファンタジー(雪のファンタジー)」もあったわ。
で、件の「夏服のイヴ」、これがまた変則リズムパターンの曲なのですよ。
三拍子の曲と書きましたが間奏が四拍子になり(めっちゃリズム取りにくい)そっからまた三拍子に戻り後半再び四拍子になって終わるという聖子ちゃんにしては珍しい複雑なリズムの曲となっており、当たり前体操だが見事に歌いこなしています。
作曲は日野皓正で、この人はジャズ畑のトランペッターで(この曲でも喇叭吹いてます)、なぜこの人が起用されたのかは知らんがジャズの人ならではというかの変態変則リズムが堪能できます。
アイドル歌謡でこの変態変則的リズムというのはかなり珍しいのではなかろうか。
是非この曲の拍子に着目して聴いてほしいです。
ワイの知るところでは聖子ちゃんの楽曲の中で最も歌いにくい難曲だと思ってます、異論は認めます。
後半の盛り上がって四拍子になるところがもう圧巻というか鳥肌モンよ。
同じメロディを一曲の中で三拍子と四拍子で歌うとか凄すぎるやろ、と。
そしてこの曲が聖子ちゃんの主演映画の主題歌で、「時間の国のアリス」との両A面シングルだったんですよ。
攻めてるよな、音楽的に(倒置法)。
後半、四拍子の聖子ちゃんのヴォーカルに日野皓正のペットが絡みドラマティックに盛り上がってきたところで残念ながらのフェイドアウト、もう1分くらい、いや30秒でいいから尺を伸ばしてほしかったと思ったのはワイだけか。
多くの人が聖子ちゃん凄え凄え言うてるけど、そしてワイも凄いと思てたけど正直ナメてたわ。
40年前から聴いてる曲に今更ジローラモながら衝撃受けたわ。
鼻毛に白髪を発見したときより衝撃やったわ。
で、三拍子と似たものとして三連符があります。
三拍子と三連符の違いは・・・下の画像に丸投げ。
ですから例えば聖子ちゃんで言えば「Sweet Memories」なんかは三拍子ではなく三連符の曲だと言えると思います。
同様に「真冬の恋人たち」や「Only My Love」なんかも三連符の曲と言えるでしょう。
拍子やリズムを意識しながら音楽を聴く、なんてのも新しい世界が見える(聞こえる)かもしれませんぜ、旦那。
というわけでこの日は圧倒的厚揚げをツマミに角ハイで一杯。
いつもならこのクソ暑い夏場はとりあえずビールとなるのですがワイもこの日は変則リズム、夏服のハイボ(謎)。
前回の「ごん太」での薄々のハイボで消化不良だったのでそのリベンジ。
家飲みなら好みの濃さでハイボを堪能できるのがいいですな。
そしてタマゴサンド。
無性にタマゴサンドが食べたくなるときがありますよね。
これがまた酒に合うんですよ、異論は認めます。
その後のウイスキータイムはワイタ(ワイルドターキーな)をやりながらの音楽は聖子ちゃんの「松田聖子全集 Seiko-Box」、4枚組60曲収録のベスト盤。
ワイ的にはビートルズの赤盤青盤的立ち位置の圧倒的ベスト盤よ。
なお「夏服のイヴ」は未収録です。
〆は冷凍パスタ。
日清製粉の「超もち生パスタ 芳醇和風きのこ 豊かな香りときのこの旨味」(商品名長いな)。
最近の冷凍パスタはめっちゃレベルアップしてますよね。
何か知らんがどのメーカーも生麺のもちもちさをアピールしており、実際にとてももちもちで美味しいのですがワイ的にはスパゲティの麺にそこまでもちもちさを求めてはいません。
嘘よ 本気よ(どっちやねん)。
レンチンするだけでOK、しかもモノによっては200円以下で買えますから手軽に食べるにはいいですね。
好きよ 嫌いよ(どっちやねん)。