家飲み そして「百年の孤独」読了
7月27日(土)。
一日フリーやったんで例によって例の如くどっかで一杯やるかなどと考えていたのですが、外は暑いし土曜やったらどこ行っても人多いやろ、っちゅうことでひきこもりのすみっこぐらしのリアルホームアローンを決め込むか、というわけで家飲み。
近所の中華屋アンドお好み焼き屋でセルフウーバーイーツ(持ち帰りな)で昼下がりから一杯。
まずは餃子二人前、一人前につきビール1缶な。
それからイカモダン。
こういうのでいいんだよ。
お腹が落ち着いたところでウヰスキー、JD(ジャックダニエルな)をやりながらの音楽はホリーコールの1992年の「コーリング・ユー」。
もう30年以上聴き続けているワイ的名盤。
アンニュイで物憂げでしっとりとしてとても落ち着く超お気に入りのアルバムよ。
ジェヴェッタ・スティールの「コーリング・ユー」が素晴らしいのはモチのロンですがホリーコールのヴァージョンも素晴らしい。
その後爆睡、起床後は読書(素面)。
今月後半から目下のところ超話題作であるガルシア・マルケスの「百年の孤独」を読み進めたのですが、これがまあ難解で複雑でわけわからんのです。
全世界でめちゃくちゃ売れたベストセラー小説であり(5000万部!)ノーベル文学賞も受賞した作品であると同時に途中で挫折して読むのを諦めたという人もたくさんいるそうで、読み進めるとそれがようわかったわ。
登場人物が多い上に同じ名前の人物が複数人いて(例えばアルカディオは4人、それからアウレリャノは6人登場)誰が誰だかわからずそれが海外の名前なもんやから覚えるのにも一苦労で、
「これってどのアウレリャノよ?」
と、ちょっと読んでは家系図を見返す、三歩進んで二歩下がる、サンバ踊って二歩下がる、の繰り返しで遅々として進まず、母として進まず。
さらにはあり得ない出来事がさも当たり前体操のことのように書かれていて、例えば空飛ぶ絨毯に乗って云々とか、幽霊と話す子供のこととか、150歳まで生きた人とか、4年間雨が降ってその後10年干ばつが続いたとか、絶世の美女がある日突然天に昇って消えていくとか、村人が3000人も殺されたのにそのことを誰も覚えていないとか、聞いただけでももうすでにワケわからんでしょ。
なんかそういうのをマジックリアリズムとか言うらしいのですが、こういうのがずっと続くわけです。
とにかく難しいことこの上なし。
ジュンク堂に置いてた無料の「読み解き支援キット」を読んでもようわからん。
ですが、ようやく読み終わりました。
謎の達成感があったわ。
感想は一言で言うなら
「これは凄いわ(語彙力)。」
例えるなら文学界の「サージェント・ペパー」やな。
こんなんよう書いたな、と。
ちなみに「百年の孤独」も「サージェント・ペパー」も世に出たのが1967年です、そしてワイもな。
今回この小説が話題になったのは、日本では50年以上前に出版されたにもかかわらずずっと未文庫化だったことが挙げられます。
文庫化されたら世界が滅ぶ、とか言われていたそうです。
そしてさらにはこれがネトフリで映像化されるということ(!)で、
小説を読んだあとではむしろ見てみたいと思ってしまいます。
これをどうやって映像化したんかが気になって仕事中も眠れんわ。
この壮大な物語を忠実に再現するならば一体何話必要になるんやろ?
もしかしたらこれも途中で見るのを諦める人がおるかもな。