「アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ」の小ネタ集
こないだからの高確プリンスモード状態時に1985年の名盤「アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ」を近所迷惑にならない程度の爆音で聴きながらネットでいろいろ調べていたらどうでもいい小ネタをいくつか発見したのですでに知ってたことも含めてまとめてみます。
まずこのタイトルですが、これは1956年の映画「80日間世界一周(Around The World In 80 Days)」のもじりですね。
映画が80日ならワイは1日で世界一周したる!
とプリンスが息巻いたかどうかは知らんw
そしてジャケ。
LPではジャケットが見開きになっており開くと一枚のイラストになり、ここで描かれている人物等は全てアルバムに収録されている楽曲に登場しているなどと言われており、そして元ネタがいろいろとあったんですね。
まずは右側に描かれているセクシーな女性、これは1920年代~30年代に活躍したクララ・ボウというアメリカ女優で、彼女の名前は「コンディション・オブ・ザ・ハート」に登場します。
♪There was a woman from the ghetto
Who made funny faces just like Clara Bow♪
(ゲットーから来た女性がいた クララ・ボウのようなファニーフェイスの)
イラストはクララ・ボウの写真と同じポーズです。
そして、登場人物を描くにあたってのモチーフ的スナップ写真がいくつか残っていて、
ヴァイオリンを弾く女性がスザンナ・メルヴォワンで、
泣いてる老婆がウェンディ・メルヴォワンで、
シーラ・Eがアイスクリームを持った男か女かようわからん何かで笑、
更には風船に掴まってる少年は上述の映画のポスターに模してます。
それからイラスト中央の梯子、これは「ヤコブの梯子」と呼ばれるもので天へと続く梯子だそうです(旧約聖書)。
「ザ・ラダー」でプリンスは♪誰もが梯子を探してる♪と歌っています。
また、ヤコブ(JACOB)は英語読みでジェイコブとなり、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースに「ジェイコブズ・ラダー」という曲がありますし、同タイトルの映画もありましたね(見てないけど)。
ここでの梯子は階段とも言われたりし、かの有名なレッド・ツェッペリンの「天国への階段」ももしかしたらこのヤコブの梯子のことを言うてるのかも知れん。
♪彼女は天国への階段までもお金で買おうとしている♪
プリンスの「ザ・ラダー」も救いを求めるという意味でヤコブの梯子について歌っています、知らんけど。
あと、前にも書いたけどこの曲のイントロのストリングスは「パープル・レイン」のスパデラ盤に収録された「Our Destiny」のイントロで使われたストリングスをそのまま使い回してます。
更にはヤコブの梯子は天使の梯子とも呼ばれ、雲間から光が差しているのも天使の梯子と呼ばれているそうですよ。
ほんで「ラズベリー・ベレー」のPV、ここには小ネタがたくさん詰まっています。
プリンスが青空のようなデザインのスーツを着てギターを持った男に扮しているのは見てわかるのは当然として、
ギターを差し出すカワイ子ちゃん(死語)はラズベリー色のベレー帽を被っていて、
よく見ると他のメンバー等もジャケの登場人物に扮しているんですね。
PVの静止画像にジャケの人物を並べてみた。
ドクターフィンクが白のロングコートを着た男で、ウェンディがクララ・ボウ、リサが謎の顔面蒼白の性別不明の人物、ストリングスの三名は宗教的ローブを纏った女性、ボビーZとブラウンマークは・・・わからん笑
左端の女性は「シーソーに乗ってる女の子」かな(「ペイズリーパーク」に登場)。
あと、「アメリカ」の歌詞、
♪America, America God shed His grace on thee♪
(アメリカ、アメリカ、神の恵みは汝の上に)
この一節は「America The Beautiful」という曲からそのまま拝借しております。
最後にジャケットの背景のカラフルな山、これは膝を曲げて横たわった女性のように見えますね。
クララ・ボウの左側の山のてっぺんがB地区に見えます(^^;
おそらくこうしたネタは探せばまだまだあるんやろな。
おまけ:
アルバム「アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ」のインナーには歌詞が記載されているのですが、これがまた単語毎にフォントが変えられており、見にくいことこの上なし笑
この、戦略なのか思いつきなのか何か意味があるのかようわからんところもプリンスの魅力よw
おまけその2:
パソコンのマウスが壊れた(クリックしても反応しなくなった)ので、新しくワイヤレスのちょっとええやつを買ったんやけどこれがめっちゃ軽くて使いやすくてビックラポンですわ。