グレンモーレンジ | A DAY IN THE LIFE WITH MUSIC

グレンモーレンジ

この間から友人にCDを貸しまっくっていて、そのお礼ということだと思うのだがウイスキーを1本頂きました。

グレンモーレンジというシングルモルトのスコッチウイスキーで、しかもリッターボトル。
奇しくもそれをもらったのとほぼ同じ時期に読み始めたのが「今宵もウイスキー」という本で、これはそのタイトル通りウイスキーに関する小説を集めた短編集なのですが、そこにこのグレンモーレンジが登場していました。





景山民夫の「ネス湖の生1本、グレン・モーランジー」がそれなのですが、これはでも特筆するような内容のものではなかったです(^^;

むしろ椎名誠の「シングルモルト怪快編」のほうが読み応えがあったと言いますか、年老いたらこんな風な店でこんな風にお酒を飲みたいものだ、とオレが漠然と思っていた光景が描写されていたわけですわ。

以下抜粋↓
夕食までのあいだ、ホテルの周りを散歩することにした。川沿いに古い家が点在している。その一軒にパブの看板があった。
夕食前といっても日没時間は午後九時ぐらいだからまだあたりは十分明るい。そっと中を覗いてみると、なんともう客がいた。よく見ると老人ばかりだ。七、八人に犬が二匹。飲んでいるのはみんなウイスキーのようだ。川沿いに世界的な蒸留所がいくつも並んでいるのだから、みんなウイスキーを飲んでいるのも当然なのだろう。
七十歳くらいのおばあさんがカウンターの真ん中に座り、ザ・マッカランをストレートであおっていた。チェイサーは水ではなく黒ビールだ。カッコいいのである。
このパブの経営者は八十一歳のジョーさんとドロシーさん夫婦。親の代からの店で、八十年になるそうだ。客は近所の常連たち。散歩に出たついでに立ち寄っただけなんだという顔をしているが、ここで一杯飲むために散歩に出たというのが本当のところのようだ。

(抜粋ここまで)

で、肝心の味のほうはというと、意外とクセがなく穏やかでまろやかな印象です。
香りもそれほど強くなくて、オレは新しいウイスキーを飲む場合はまず最初にストレートでやるんだけれども、これはストレートでもスイスイいけますわw

さて、スコッチウイスキーのBGMとしてはやはりイギリスの音楽が合うでしょう。
パッと思いついたのがウイングスの「夢の旅人」で、原題は「Mull Of Kintyre」(キンタイヤ岬)。
歌詞の内容を超ざっくり言えば「キンタイヤ岬はええとこやで~」(笑)
この曲は当時イギリスではメチャクチャ売れたそうなのですが、確かにいい曲だと思うけどそんなバカ売れするほどええ曲か?!とも思うわけで、でもおそらくはイギリス人の心を掴んで離さない何かがあろのでしょうきっと。
日本で言うと森進一の「襟裳岬」みたいなものなのかな。