知人からいただいた本を読み終わって
なんだかしみじみ考えさせられました
ご存知の方も多いと思いますが ノーベル文学賞受賞者である先生には 3人のお子さんがあり
長男 光さんは自閉症です。
彼は、音楽の才能に秀で、CDも発売されています。
この本を読んで素晴らしいと思ったのは、
大江先生が、(そして奥様も)息子の存在を しっかり受けとめ 受け入れているということ。
・・・そして受け入れられた光さんは、音楽という才能を発揮されたのです・・・
これはすごい力だなあ、と、思いました。
今の世の中、'''頑張る'''ことがとても評価されている、と感じます
でも、人生、頑張ってもどうしようもないこと、もあります
産まれ持った体質、素質・・・これは、やはり無視できないものだし、
たとえ嫌でも、不満でも、付き合ってゆくしかないことが多いものです
それは、自分のことであったり、愛する我が子のことであったりします
頑張ることを評価されて育った人は
こうしたある意味での運命との、折り合いの付けかたが
ちょっぴり苦手、かも知れません。

「親力」で決まる ! 子供を伸ばすために親にできること/親野 智可等
↑この本に、親野智可等先生が書かれていることと重なっているとおもいました。
どんな勉強でもそうですが、定着率の低い子というのは現実にいます。
それはいろいろな原因があるわけですから、その原因に応じて対策を講じる必要があると思います。
が、いろいろやってはみてもなかなか効果が得られないということもあると思います。
そのときどうするか?問題はそこです。
私は、「やるべきことはやる。そして、結果については達観する」事が大切、と
はっきり言いたいと思います。
もちろん親がやれることはやり、子どもにも努力を続けさせることは必要です。
しかし、なかなか効果がでない子に対して、イライラしたり感情を爆発させてはいけません。
そうすると、そのこの持っているいろいろなよい面も損なわれていくことになるからです。
頑張ることはもちろん素晴らしい。
でも、ともすると、'''頑張り屋さん'''は、そうじゃないタイプの人に対して、
あるいは、頑張っても成果の出にくい相手に、
そしてなにより、頑張りつかれて休養を必要としている自分自身に
厳しすぎるかもしれません。
時には、今の状況を 「運命」と、受け入れる。(達観する)
これが、人生に大切な時もあるのではないでしょうか。
これは、いつも何も努力しない、なまけている、というのとは違いますね。
「甘受する」、という言葉が、美しくて私は好きです。
頑張り続けることをちょっとお休みして、
待っていると・・・
時間が解決してくれたり、
ある日 別な視点が開けて、違う景色が広がることもあるのが、
人生の面白いところ。
台風の時
強そうな松の木は ぺきっと折れてしまっても、柳はしぶとく生き延びるように・・・
嵐の風に、身を任せるのも、人生ひとつの知恵、
あるいは、賢さ、したたかさ、なのかもしれません。
