こんにちは。
今日は、2024年渋谷教育学園渋谷の理科の問題を見ていきたいと思います。
渋谷教育学園渋谷の理科の問題は特徴的ですね。
例年、大問2つという構成です。
渋谷教育学園渋谷は算数はわりと標準的な知識型の問題も多い印象がありますが、理科は考えさせる問題が多いです。
校風が「自調自考」ということですが、理科はその傾向が強いように思います。
大問1は食物連鎖から問題が始まります。
食物連鎖と聞くと、答えやすいかなという印象がありますが、下記のような図で聞かれています。
(※問題の要旨の部分のみ掲載しています。問題文はもう少し長いです。)
多くの受験生さんにとって時間をかければ解ける問題ですが、渋谷教育学園渋谷は理科の時間が30分しかないので、この問題に関して言えば、いかに時間を短く正解に辿り着けたかがポイントになります。
⑤は落ち葉の次に当たるので、ここはミミズと答えが比較的出やすい場所になると思います。
ここを起点に芋蔓式に答えがつながっていけるといいですね。
問い2の(1)の問題のグラフは比較的、食物連鎖の単元で見かけることの多いものですね。
グラフを見た時に、種Aが減れば、種Bも減って、、、というふうに種Aの動きの後に種Bの動きが来ることを読み取る必要があります。
また、個体数を見て、どう考えても種Aの方が多いというところから推測しても構いません。
ただ、この時間経過と個体数の変化の表は、大手塾の理科の資料で見かけるものでもあります。
知識として知っていれば、この問題は比較的短時間で答えまでもっていけたと思います。
問い2は(2)が、ポイントだったのではないでしょうか?
(1)はもしグラフを知っていれば知識問題ですが(※知らなくてもグラフを読み取ることができれば、答えは出すことができる問題です。)、(2)は考えることになったと思います。
見たことがないグラフが出てくると、問題が難しそうに見えてしまってそれだけで弱気になってしまったり、問題を飛ばしてしまうケースがあります。
グラフや図の問題は、見た目が難しそうですが、実は中身はそこまで難しい内容ではないということもよくあります。
入試本番では、一呼吸おいて、問題をもう一度良く読みましょう。
意外と解けるかも!と思えたりします。
今回の問題は、縦軸が種Bの個体数、横軸が種Aの個体数になっています。
①→②までの変化は(おそらくヒントとして)すでにかいてありますので、
これを参考にして、②→③、③→④、④→⑤までかいてみましょう、という出題者からのメッセージを読み取りましょう。
②→③の場面では、種Aが増えていき(それもかなり勢いよく)種Bが少しずつ増えていく場面ですね。
いきなり②→③までの線をかくのが大変であれば、基準となる点を少しずつとっていき、その点を結んでみるのがいいでしょう。
②と③のちょうど中間点は数値も取りやすそうなので、この点を基準に考えると楽だと思います。
こんなふうに、理科は習った知識をもとに、新しい図やグラフが出題されそれを読み取るような問題が出されます。
塾では、入試で出た問題のグラフや表は翌年以降には反映されていたりするので、過去に出たグラフや図は知っておいた方が有利とは言えます。
ただ、こういったグラフ問題は知っているだけではなく、読み取る力を養っておく必要があります。
というのも、入試では、新しいグラフや図が使用されることも多く、それは塾では習っていないので、入試のその場で自分で考えて解くことになるからです。
理科でも思考力が問われるのです。
特に渋谷教育学園渋谷では、その傾向が強いです。
普段から意識して、グラフや図からその数値が示していることを読み取る練習をしておきましょう。
本日もお読みくださり、ありがとうございました。
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