こんにちは。
前回、首都圏女子で人気が高い渋谷教育学園渋谷の算数の大問１を見てみました。↓
今日はその続きの大問2から見ていきたいと思います。
渋谷教育学園渋谷の算数の問題は、標準問題が多いです。
いかに正答率をあげることができるかがポイントです。
標準問題を正確に解くためには、実は今までに習った基礎知識を正しく理解できていることは大切です。
基礎知識を習う時にとりあえず覚えてその回さえ乗り切ればいいというような発想で勉強される受験生さんをお見受けすることがありますが、このケースは伸びにくいです。
基礎知識を重視する学校さんほど、基礎知識を正確に丁寧におさえていることは大切です。
基礎知識といっても、受験生さん全般が苦手にされやすい速さ、規則性などの分野は要チェックです。
こういった分野は、他の分野ができていても苦手意識があったり、速さや規則性といった分野だけ基礎知識があやふやであったりという現象はよく見られます。
実際、入試では速さや規則性の問題など、正確な基礎知識が要求される分野が頻繁に出題されますし、合否を分ける問題になっています。
実際に令和６年度の渋谷教育学園渋谷の問題の大問３は規則性の問題、大問４は速さの問題です。
ちなみに、大問２は、最近塾のテキストにも取り入れられていることが多い問題です。
１段ずつどうなっているか、検討していく問題ですね。
今年も授業の際に１段ずつ切り口がどうなっていくのか一緒に考えた記憶があります。
以前は、入試でも最後に出てくる難しめの問題だったのですが、今は塾でも解き方が例題に出てくるような標準問題になっています。
（１）（２）は切り口も比較的単純ですので、受験生さんからすると解答しやすかったように思います。
おそらく（３）で、切り口を正確に割り出せたかが、高得点をとれるか否かのポイントになってくるでしょう。
さて、大問３は規則性ですが、今回の規則性自体は見抜きやすかったのでは？と推測しています。
規則性の問題を過去問演習などで解くときに、規則性が最初わかりにくければ、少し書き出してみてもいいかもしれません。
受験生さんの親御さんからすると、パッと規則を発見してささっと解いてほしいところですが、規則性は地道に書き出してみるという作業も必要です。
書き出すことで、受験生さんの中でルールが見えてきたりしやすいのです。
受験生さんが書き出している時に、もっとすぐにルールとか見つけられないの？と言いたくなる気持ちも重々わかりますが、練習の時はグッとこらえていただけると助かります。
わからないときは規則性は自分の手を使って書き出すことも必要です。
書き出しているうちに不思議と最初わからなかった規則が見えてきて、そのルールを数式化できたりするからです。
いそがばまわれですね。
大問３は問題の途中で条件が追加されていますが、こちらの規則性も、少し書き出してみると想像がつきやすかったのではないかと思います。
大問３は、規則性といえども完答したい問題になってくるかと思います。
大問４は時間との戦いになってくるかと思いますが、（１）は取りたいところです。
最近、こういったグラフの読み取り問題の出題が増えているように思います。
グラフになると急に苦手意識を持たれる受験生さんが多いのですが、今後もこのようなグラフの読み取り問題は出題されると思われますので、練習は必須です。
ちなみに、グラフの問題は見た目が難しそうに感じますが、計算などをせずに答えにたどりつけるので、個人的には点をとりやすい問題だと思っています。
グラフの問題はポイントを押さえてください。
そこさえおさえることができれば、選択肢を選びやすくなります。
例えば、扇形OAPの面積と時間の関係を表したグラフを選ぶ場合には、
・扇形OAPの面積の式を考えてみる
・「あ」の角度が180度になった時にどうなっているか読み取る
ことが大切です。
すると、選択肢は６つありますが、かなりしぼられてきます。
渋谷教育学園渋谷の問題は、問題解決の糸口は見つけやすい問題が多いです。
解く時は、高い正答率を目指してくださいね。
本日も、お読みくださりありがとうございました。
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