こんにちは。

 

中学受験の問題は学校ごとに特色が異なります。

 

その中でも、思考系の応用問題を中心に出す学校と、標準問題(知識系の暗記問題)を中心に出す学校に大別されます。

 

中には、思考系の応用問題と標準問題を半々に出す学校もあります。

 

いわゆる偏差値の高い学校ほど思考系の応用問題を出す学校が多いですが、女子受験生さんが受ける学校では意外と限られています。

 

首都圏であれば、桜蔭、渋谷幕張、渋谷教育学園渋谷、女子学院。

 

関西圏であれば、神戸女学院、高槻、洛南。

 

こういった学校を受ける場合は、思考系の応用問題対策をして受験することをおすすめします。

 

例えば、渋幕の問題。

 

2024年の大問5の問題ですが、おそらく多くの受験生さんにとって初見問題になるかと思います。

 

物体を凹ませる問題はあまり解いたことのない受験生さんが多かったでしょう。

 

解いたことがないからわからないとしてしまうのではなく、自分が今まで習った基礎知識と、問題文のヒントから「考えて」解く必要があります。

 

今回であれば、問題文のヒントは(1)番です。

 

おそらく受験生さんの多くは(1)の答えには辿り着いたと思います。

 

少しやさしめです。

 

しかし、これはボーナス問題というよりは、この(1)は、(1)の考え方をこれ以降の問題でも使っていってほしいという出題者からのメッセージです。

 

これが(2)(3)の問題の正答率に大きく影響します。

 

(1)だけ解けて、残りは解けなかった受験生さんは、暗記の解法だけで受験を乗り切ろうとしたタイプが多いように見受けます。

 

(2)や(3)の解決の糸口を探すために、考えることができていないか、考えてはいても考え方の方向がうまくできていないことが多いです。

 

普段から、初めて見た問題に対して、解法の糸口を見つける練習をしておく必要があります。

 

全部書き出してもいいし、自分の使える基本の解法からどれが使えるか試していっても構いません。

 

思考系の問題は、答えの糸口を自分で見出せるかが勝負です。

 

試験を受ける前に、自分で初見問題をどれだけ考えながら解いていった練習ができたかで変わってきます。

 

渋幕の合格者平均点と受験者平均点は10点以上差がついいていますが、問題でいうと2題程の差です。

 

例えば、大問5で言えば、(1)はどの受験生さんも解答できると思われるので差はつきません。

 

勝負は(2)(3)です。

 

(2)が解答できれば、おそらく合格に近づいたと思われます。

 

しかし、短いテスト時間の中で、(2)まで解答できるには思考力を相当鍛えておく必要があります。

 

大問5はまず組み立てた形がどうなったか、という点をイメージするのが難しかったと実際に受験生さんから感想をお伺いしています。

 

自分で手を動かしてイメージ図を何個かかいてみました、とも。

 

思考系の応用問題対策をしていらっしゃる受験生さんは、なんとかして突破校を見出そうと手を動かされます。

 

普段の授業で糸口を見つけるために色々試行錯誤していただきますし、手を動かすことで糸口が見出しやすくなると言うことをわかっていらっしゃるからです。

 

逆に、思考系対策をされていない場合は、知らない問題が出ると固まってしまうように思います。

 

手が全く動かないのです。

 

手を動かすという発想がそもそもないように思われます。

 

思考系の問題対策は本番までにどれだけ自分で解決の糸口を見つける練習をしたかが全てです。

 

そういった訓練をした上で、本番にのぞんでくださいね。

 

 

 

 

本日も、お読みくださりありがとうございました。

 

 

 

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