こんにちは。

 

模試の成績が上がらなかったり、解けない問題が増えてくると、多くの場合、量を増やすことで対処しようとします。

 

しかし、量を増やす勉強で効果があるのは、勉強法が正しい時だけです。

 

個人的には、量の勉強法よりも徹頭徹尾「質」の勉強法を推しますが、

 

量の勉強法であっても一時的に効果が出やすい時期があります。

 

基礎知識の習得の時期です。

 

小5後半までは、新しく習う解法を身につける時期ですが、この時期は回数を重ねるごとに点数も伸びやすい時期です。

(※ただ逆にいうとこの時期は、「とりあえずやり方を覚えればいい」とお子さんが解釈してしまいやすい時期でもあるので注意は必要です。一旦、この考えにはまってしまうとなかなか抜け出せません。)

 

この、量でも点数が取れる時期が小5後半まで存在します。

 

ただ、思考系の応用問題の比重が高まる小5後半以降から、こういったタイプは成績が下降していきます。

 

その時に、多くの受験生は勉強法を変えるのではなく、量を増やすことで太刀打ちしようとします。

 

しかし、その後の結果は残念なことがほとんどです。

 

入試結果のパターンも、第2志望は合格でも第一志望で結果が出ない事がほとんどです。

 

難関校の第一志望に受かりたい場合は、抜本的に勉強法を切り替える必要があります。

 

多くの受験生さんが第一志望にする学校は、基本的に思考系重視の問題の出題ばかりです。

 

量をこなすことで乗り越えようとする受験生さんには解けない問題構成になっています。

 

基礎問題をある程度解けるようになったら、同じような問題を解く練習は、多くても3回くらいまでにとどめておきましょう。

 

小5後半からは、繰り返しの練習を増やすのではなく、今の自分にとってちょっと難しめの問題をじっくり解いていくスタイルに変更する必要があります。

 

同じ1時間を勉強するのでも、標準問題を10題解くのではなく、思考系の難問2題を考える練習に費やしましょう。

 

小6で伸びないタイプの受験生さんは、この切り替えができずに受験直前期に突入してしまっています。

 

ただ、この勉強法の変化が必要であることは、なかなか受験生さんご本人では判断しにくいです。

 

そもそも受験生さんは、目の前のカリキュラムをこなすことに必死であることが多く、長期的に今何をすべきかまで考えているケースはごく稀です。

 

なので、できれば、小5後半あたりで周りから勉強法の変化の必要性を伝えることができる事とが望ましいです。

 

また、量より質の勉強法が大切なのは、物理的に体力温存という面もあります。

 

勉強生活は、中学受験だけでなくその後も続きます。

 

中学受験でひたすら、量の勉強法をとったタイプは中学受験で疲れ切ってしまい、中高一貫校であまり伸びないことも。

 

余力は残しておく必要があります。

 

そうすると、成績が下がった時に量で乗り切る勉強法は、得策ではありません。

 

勉強法を変えることで対応していただければと思います。

 

 

 

 

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