こんにちは。

 

今日は、『答えに辿り着くまでの、思考が大切〜2024年女子学院の問題(算数)より〜』というテーマで書いていきたいと思います。

 

志望校の過去問を解くとき、多くのケースでは一度解いてみて、わからなければ解説を読んで終わり、というケースが散見されます。

 

もちろん、そういう勉強の仕方もあるのですが、難関校に受かる解き方かと聞かれると、難しいというのが正直なところです。

 

では、どういう解き方をする必要があるのでしょうか?自分で考えるときに、どんなふうに考えていけばいいのでしょうか?

 

 

 

例えば、2024年の女子学院大問1(3)の問題。

 

 

 

 

※便宜上、下記のように、点A、点B、点C、点D、点Eとおくとします↓

 

 

女子学院は問題量が多いので、とりあえずはやく解いていくようにというアドバイスをされがちですが、

 

まずはどんな問題であっても、 一問一問向き合っていく必要があります。

 

この問題の場合、発想としては、

 

①三角形ABCの面積を聞いている

 

→②BC=13㎝が出ているから、これを使えると解きやすそう

 

→③もし、三角形ABCの面積を出すときに底辺がBCと考えると、高さが出れば、答えが出る!

 

→④三角形ABDと三角形AFCを見てみると、

 

BD=CF

角BAD=角CAF

角BDA=角CFA=90度だから

 

→⑤三角形BAD≡三角形CAF

 

→⑥AB=AC

 

→⑦AからBCに垂線をおろしてみると、その垂線は三角形ABCの高さになる(※BCを底辺を見た場合)

 

 

→⑧AGをもとめたい!

 

→⑨三角形AGCと三角形BDCは相似!

 

角BCD(共通)

角AGC=角BDC=90度

 

→⑩しかも5:12:13の直角三角形!AGが出る!

 

となります。

 

 

この問題を考えるだけでも、かなり多くのことを同時並行で考えていくことになります。

 

特に、今回は③、⑦、⑩が、自力で考えることができたかが大きな分かれ目です。

 

おそらく、女子学院の受験生さんは、解説をみれば、解き方はすぐ理解できる受験生さんばかりでしょう。

 

勝負は、自力で答えにたどりつけるかなのです。

 

考えるプロセスを自分のものにしておく必要があるのです。

 

過去問の解説は、どうしても時間や紙面の制約上、ごく一部の説明になってしまいます。

 

ですが、点数の上がる過去問演習にするには、これらの手順を自分の頭で踏めているかが非常に重要です。

 


 

入試問題演習で伸び悩む受験生さんは、とにかく答えをはやく欲しがります。

 

5分考えてわからなければ、すぐに答えをみたくなってしまうのです。

 

試行錯誤する過程を放棄しがちに、、、。

 

そして、解説を読んでわかった気になってしまいます。

 

しかし、時間が経てば、同じ問題をもう一度解いてみても解けないことが多々あります。

 

また、同じような考え方の問題を解いても、結局歯が立ちません。

 

このすぐパッと答えをみたがるケースは、思考系の応用問題を出す難関校では、通用しないのです。

 

深い思考を求める学校の出題意図とは違う勉強になってしまっているためです。

 

 

普段から、一問一問じっくり向き合い、なるべく自力で最後まで考える習慣をつけておきましょう。

 

 

 

 

本日もお読みくださり、ありがとうございました。

 

 

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