こんにちは。
今日は、『渋谷教育学園幕張(算数)での注意点①』というテーマで書いていきたいと思います。
関東の共学校でトップクラスの人気を誇る渋幕。
受験の時に、算数はコンパスを持参する必要があります。
算数は50分で大問5つという構成です。
渋幕の問題の特徴は、なんといっても思考力系応用問題ばかりの出題という点です。
大問1はまだ比較的取りやすのですが、その後の問題はかなりの難敵です。
大問4の図形問題、大問5の立体問題もなかなかの難しさです。
算数では合格者平均点と受験者平均点が毎年10点以上開いています。
渋幕の問題は、思考系の問題で難しいことは難しいのですが、実は、設問にヒントが隠れています。
今年の問題で見てみると、大問5の(1)と(2)の問題が注目ポイントです。
(1)の問題は、受験生さんにとって、回答しやすい問題でしょう。立方体の体積から三角すいを2つひくと答えが出ます。
ですが、意外と大切なのは、この(1)なのです。
漫然と(1)を解いてサラリと流してしまうと、次の(2)の問題が解けません。
(1)は実は出題者からのヒントです。
(1)の考え方を使って次に解くようにという出題者からの隠れたメッセージです。
実は(2)の立体Aと立体Bの手がかりになっています。
立体Aと立体Bの形に気付けた受験生さんは少ないと思います。
練習で、この形はおそらく習っていないからです。
すると、試験で自力で思いつくには
①自力で頭の中で組み立てる
もしくは
②問題(1)のヒントから思いつく
のいずれかになるでしょう。
もちろん、自分の頭の中でイメージできるのであればそれに越したことはありません。
しかし、それが難しかったりするときは、ヒントを活用することになります。
実際、今年の受験生さんにもお話を聞きましたが、立体の形がそもそも何かわからなかったという意見もありました。
こういった受験生さんは①頭の中でイメージできていません。
では、それでこの問題が解けないかというと、②(1)のヒントを使うことができれば、立体Aと立体Bのイメージがつきやすかったはずです。
しかし、本番で出されたヒントをヒントとして認識できるには、それまでに、ヒントを見つける練習、ヒントを活用する練習をしておく必要があります。
渋幕さんの問題は、特に、そういった(1)等で与えられたヒントを活用してその後の問題を解いていく特徴がみられます。
ただ多くの受験生さんをみていると、過去問を解いているときにその対策ができていないように思います。
実際、過去問演習で漫然と解説を読んで、解答を覚えて終わりとなってしまっています。
特に、算数を覚えて解くタイプの受験生さんは、苦戦されたと思います。
今年も、本番までにヒントを活用する練習(ヒントを見つける練習)をしていたかで結果が大きく変わっています。
基本的に塾の演習問題や志望校別の問題は、直近の問題のリメイク問題(数字等を少し変えた問題)のため、以前出題された問題に対しては解答できるようになるのですが、今年初めてみる問題の対策にはなりません。
したがって、今年受ける問題に対しての練習は自分で対策する必要が出てきます。
渋幕対策としては、ヒントをまず見つけることができるか、そしてヒントを次の問題を解くときに使えているか、その練習を過去問等で積んでおく必要があります。
本日もお読みくださり、ありがとうございました。
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