こんにちは。

 

今日は、『女子学院(算数)での注意点 発想が大切①』というテーマで書いていきたいと思います。

 

女子学院中の算数の問題は、大問7つを40分という短い時間で解きます。

 

2022年までは、大問6つだったのが、2023年から大問7つに増えています。

 

より一層の処理能力が算数では求められています。

 

ちなみに大問1だけでも5問ほど出ます。

 

このうち、女子学院の特徴としては角度問題が頻繁に出題されることです。

 

2024年も出題されていました。

 

時短をはかりつつ、正解まで辿りつかないといけないです。

 

それには、実は、出題者の意図を汲みながら問題を解いていく必要があります。

 

例えば、今年の大問1の(2)の角度問題。

 

 

角アは比較的、すぐに正解に辿り着きやすいと思います。

三角形OBCが二等辺三角形ですね。

これに気づけると、答えまで一直戦です。

 

問題は角イ以降です。

ここからは出題者の意図を汲んで、正解できたかどうかで、同じ正解でも消費時間が大幅に変わります。力技(とりあえず全部の角度を出していく方法)だと、おそらく時間を大幅にロスしますし、計算ミスもおきます。女子学院だと致命的です。

 

角イは、先ほど出した角アを使って出していきます。大問の続きの問題で大切なのは、前に出した答えを使いながら解いていくことです。続きの問題は、実は、出題者から前の問題を使ってねという、ヒントでもあります。この出題者の意図を汲んで問題を解けるか否かで、正解に辿り着くまでの時間が大きく変わります。

 

角イを解く上でもう一つ大切なのが、二等辺三角形を見抜けるかという点です。今回、円周を10等分した問題が出題されているには、理由があります。よくよく見てみると、同じ長さの辺がたくさんあります。

 

角度の問題というと、受験生さんは角度に注目しがちです。ですが、二等辺三角形を見つける条件は、2つの辺の長さが同じという条件も考慮する必要があります。辺の長さから角度が同じことを発見するという視点を、意外と持っていない受験生さんが多いです。逆にいうと、ここで二等辺三角形を見つけることができた受験生さんは他の受験生さんに比べて圧倒的優位を気づくことができたと思います。

 

角ウは、これも角アを使って解く問題です。ですが、それ以上に、普段から図形問題を解くときに、自分で補助線を引いたり、図形問題を自分の手でかいて考えているかを問われています。

 

先ほどの角ア、角イの問題もそうですが、この大問2の問題を通して出てくるテーマが実は二等辺三角形です。同じ長さの辺がたくさん見つかるのです。角アも角イも実は、必要な線がすでに図に書き込まれていました。角ウは自分で必要な線を書き込む必要があります。自分で手を動かす必要があるのです。これは、実は難易度が高くただ闇雲に線を書けばいいわけではありません。余計な線をかいてしまうと見にくくなるだけです。必要な線を、出題者の意図(今回のテーマは、二等辺三角形)を読み取って引いていくには、相当鍛錬している必要があります。

 

おそらく、算数の暗記型の勉強法しかとっていない受験生さんは角イで時間を消耗し、角ウはお手上げ状態だったと思います。正解に辿り着いても、合格者に比べて大幅に時間をロスしたとおもいます。

 

発想が大事とタイトルに書きましたが、出題者の意図に沿って問題を解くためには、普段からその視点を持って練習に取り組んでおく必要があります。暗記型の練習法では身につかないからです。時間をとって、問題をさまざまな観点から試行錯誤して考える練習がいるのです。解説を見てわかった!というのではなく、自分で線を引いたり消したり、図に書き込んであれこれ試行錯誤しながら考える練習が何より大切です。

 

小6の今の時期からは特にそういった練習を積んでおく必要があります。

 

 

本日もお読みくださり、ありがとうございました。

 

 

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