こんにちは。

 

今日は、『小学6年生の模試の成績(中学受験)』というテーマで書いていきたいと思います。

 

小学校6年生の模試(算数)で注意しないといけない点は、思考系の応用問題の比率が高くなるという点です。

 

小学5年生までは総じて、模試の中の問題の割合が暗記系の知識問題が全体の問題の7〜8割を占めます。

 

残りの2〜3割が思考系の応用問題になります。

 

暗記系の知識問題は塾の授業で習ってきた問題をおさらいして、覚えておけば解答できます。

 

したがって、算数をひたすら暗記する勉強であったとしても、知識系の問題を正解できれば、思考系の応用問題を全て落としても(150点満点のテストであれば)100〜120点を取ることが可能になります。

 

しかし、こういった暗記系の知識問題で点数を稼いでいたタイプの生徒さんは、小学校6年生以降(新小6以降)の模試で点数が下がり始めます。

 

模試の問題における思考系の応用問題の比率が上がるからです。

 

同時に、知識系の暗記問題の比率が下がります。

 

したがって、知識一辺倒の受験生さんの場合、思考力系の応用問題に全く歯が立たず、失点してしまうのです。

 

知識系の暗記問題を鍛えてきた受験生さんにとって怖いのは、自分が知識系の受験生だという自覚がないことです。

 

小6の春先から算数の成績が下がり始めました、とご相談される場合、多くのケースで算数を暗記で対応している受験生さんです。

 

暗記ももちろん大切なのですが、小学校6年生以降でも模試で良い成績を出すには、思考系の応用問題対策をしておく必要があります。

 

思考系の応用問題対策をしていないと、小6春先から夏頃まで徐々に成績が降下し始め、小6秋ごろにドーンと成績が下がります。

 

しかし、自分が暗記で算数の問題を全て解いてしまっているという自覚がない場合ほど、問題をひたすら暗記しようとされます。

 

全ての問題を解いて解いて、解法を覚え込んでと。

 

この方法で、うまくいけばいいのですが、どんなに問題を覚えても、模試や入試で同じ問題が出ることはほぼありません。

 

そのうち無力感に苛まれるようになってしまいます。

 

それを防ぐためにも、小学校6年生からは模試で思考系の応用問題の比率が増える事を鑑みて、思考系の応用問題対策をしておくことが求められます。

 

思考系の応用問題は、暗記型の知識問題の習得の時とは、勉強法が全く違います。

 

暗記型の勉強法が、先生のお手本通り、解説書通りに(覚えて)解けばいいのに対し、思考系の応用問題は、答えを見ずに自分の頭だけを頼りに答えを考え抜きます。

 

もちろん、少しヒントをもらえるならもらっても構わないですが、目標は自分で自分の解答を最後まで作り上げることです。

 

時間もエネルギーもかかります。

 

しかし、この思考系の応用問題の練習をしておくと、小学校6年生の模試(特に9月以降)〜入試本番で強いのです。

 

暗記系の知識問題は得意だけど、思考系の応用問題が苦手というタイプのお子さんは、無意識的に自分が応用問題ができないということをわかっています。

 

入試本番や直前期も不安定な成績になりやすいですし、思考力系の問題出題が多い難関校入試では力をなかなか発揮できません。

 

それに対し、思考力系の応用問題対策に取り組んだ受験生さんは、次第にどんな問題でも自分の頭で考え抜ける!という自信が出てきます。

 

思考力系の応用問題対策に逃げずに取り組んだ受験生さんは、過去の生徒さんを見る限り、入試本番でも成果を出しておられます。

 

もし小学校6年生で成績が思うように伸びなくなってきた時は、自分の勉強法が知識だけに頼った勉強法になっていないか、模試で思考系の問題をどこまで解けているか、確認してください。

 

思考系の応用問題対策は伸ばすのに一定の時間がかかります。

 

もし思考系対策が必要な場合は、なるべくすぐに始めて下さいね。

 

本日もお読みくださり、ありがとうございました。

 

 

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