こんにちは。

 

今日は、『京都大学に受かるのに、どれくらい勉強したんですか?②高校3年生編』というテーマで書いていきたいと思います。

 

前回の記事で『京都大学に受かるのに、どれくらい勉強したんですか?①中学〜高校2年生まで編』という記事を書きました。↓

 

 

 

今日は、その続きから書いていきたいと思います。

 

中1〜高2までは、基礎固めをしていたと書きましたが、高3では思考力系の対策を重点的に取り組みました。

 

東大、京大の数学の二次試験の問題は、(もちろん他の教科もですが、)暗記だけでは勝負できません。

 

どう考えたか、が重視されます。

 

その思考過程を採点者に提示することが必要なのです。

 

私の通っていた中高一貫校では、東大・京大2次試験対策の補講コースがあったので、それに参加していました。

 

担当の先生から、東大・京大の過去問や予想問題の中から4問ほど、毎回問題を渡されます。

 

それを次の授業までに、自分で考えて、解答も書いた上で先生に提出します。

 

やや放任型の学校なので、提出自体は強制されませんが、次の授業までに毎回、先生に全部の問題を解答して提出することを目標に取り組んでいました。

 

東大、京大の二次試験の問題は、自分の頭で考えて、その上で答えに辿り着くことに意義があります。

 

講義で先生の答えを聞いて、納得!という解き方では伸びません。

 

本番、全く同じ問題が出ることはないからです。

 

過去に出た問題を知っているからといって、得点できるわけではないのです。

 

したがって、自分で問題を考えて、自分の持っている選択肢から答えに辿り着く練習を重ねることが何より大切です。

 

しかし!!!

 

東大、京大の二次試験の問題を見ていただければわかると思うのですが、

 

まず、問題文が何をいっているかがわからないのです。

 

問題を読んでも

 

???、、、なんのこと言ってるんだろう???

 

となります。

 

初めて、東大、京大の二次試験の問題を解いた方には、思いっきり共感していただくのですが、問題文がまず意味不明です。

 

これは、何を聞いているんだ????

 

そこからスタートです。

 

そんなの解説見ればいいのに、と思うかもしれませんが、本番で解読しないといけないときに頼れるのは自分の頭一つです。

 

解説は使えません。

 

というわけで、問題文の解読から、自習スタートです。

 

先生に渡された問題を眺めること、はや2〜3時間、ということもザラにありました。

 

問題演習の初期は、東大、京大の問題形式に慣れていないこともあり、解法の糸口をみつける、そこが最大の関門でした。

 

学校の自習室で、ひとり、先生から渡された課題との睨めっこが続きます。

 

固まっていても仕方がないので、今まで習った基礎問題を頭の中にざっと思い浮かべながら、一つ一つ検討していきます。

 

一つ一つの分野を検討しながら、何をこの出題者はきいているんだろうと考えていくので、時間があっという間に過ぎていきます。

 

今日一日、数学1問考えて終わったなあということもありました。

 

東大、京大の2次試験対策の問題は最初のころは、解法の糸口の見出し方がさっぱりわからなかったのですが、講義を担当してくれた先生が京大出身の数学のベテランの先生で、私の切望していた解法の糸口の授業を毎回してくれました。

 

そのため、授業を聞きながら、先生の思考回路をなるべく真似しながら解くようにしていきました。

 

すると、少しずつ出題者の意図が腑に落ちるようになっていきました。

 

問題文に散りばめられている、出題者からのヒントも読み取れるようになっていったのです。

 

そこから、手が動くようになっていった感じです。

 

(出題文の文章のちょっとした言い回しや言葉から、ヒントを探り当てるあの感じがなんとも言えず、ゾクゾクして楽しかったのも覚えています。先生の思考回路を講義中に聞いて、ホー!!そう考えるのか!!と思ったことも数知れず。補講は毎回2〜3時間の授業だったように記憶していますが、毎授業、目から鱗であっという間に時間が過ぎ去ったのもいい思い出です。)

 

東大、京大の二次試験は解法の糸口が分かれば、ほぼ解けたも同じです。

 

解法の糸口が見えるという段階は、その問題の概要が大筋掴めているのと同義だからです。

 

東大、京大の二次試験対策なので、

 

京大の問題だけでなく東大の問題も、たくさん解きました。笑

 

京大の問題は、解法自体がひねりがきいています。

 

そこを聞いているのか、、、、と思うこともしばしば。

 

ただ、解法の糸口が見つかれば、わりと答えまで一直線という感じです。

 

発想自体が難しいので、その発想を思いつけなければ撃沈ですが。

 

0点か50点(満点)かという世界です。

 

 

 

それに対して、東大の問題は、官僚的!

 

解き方の糸口はある程度、見つけやすいのですが、何せ計算量が凄まじいです。

 

二次試験対策でもらった東大の問題の解答用紙に書いた計算量は、1題につき1ページ以上にわたることもしばしば。

 

どれだけ複雑な計算なんだ!!と、(心の中でツッコミを入れながら、)腕の筋トレ状態でした。

 

東大の問題は、問題の糸口がわかりやすく、道筋を立てやすいのですが、途中の計算式が大変です。

 

ですが、そこさえ乗り越えると、意外と解きやすい印象でもあります。

 

東大の問題の方が、力技でもなんとかなるイメージです。

 

京大の問題は発想自体が難しいです。

 

 

東大、京大の二次試験対策の勉強で、よかったなと思ったのは、自分の頭でまず問題を考える習慣が身についたことです。

 

自分の持っている選択肢の中から、自分の解法を探り当てるという感触が、今まで体験したことがあまりなかったので、楽しかったというのもあります。

 

暗記型の勉強法を教えてもらうことはあっても、思考力をつける授業はその時が初めてだったように思います。

 

自分の持っている知識が乏しければ、自分の解法の幅が狭くなってしまうので、より一層基礎知識のブラッシュアップにも励むようになりました。

 

また、出題者の意図に気づけた時の嬉しさは、言葉では言い表せません。

 

解けた人にしかわからない達成感があります。

 

中高一貫校や進学校にいるなら、ぜひとも一度は挑戦していただきたいですね。

 

受験期の高校3年生の学校の自習室は、それはそれは厳粛な空気が漂っていましたが(笑)、問題が解けた時は、その中で「キャー!!解けたー!!」と思わず叫びそうになりました。

 

叫ぶとさすがに白い目で見られるので、そこは自粛しましたが。笑

 

もちろん、東大、京大の問題は、試験を突破するためにもぜひ解いて欲しいのですが、問題が解けた時のあの嬉しさも味わってもらえたらなというのもあります。

 

 

本日もお読みくださり、ありがとうございました。

 

 

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