こんにちは。
今日は、『過去問が意外と後回しになっている問題』というテーマで書いていきたいと思います。
受験生さんからご相談を受けた時に、あれっ?っと思うことがあります。
それは、自分が受ける学校さんの過去問を全然見ていないことです。
受験生さんからするとどうしても、過去問は手強い存在です。
特に偏差値の高い学校さんほど、初めて見ると手も足も出ないような問題を出題されています。
第2志望の学校さんの過去問はまだ見る気になっても、第1志望の学校さんになると急に腰が引けてしまうようです。
手付かずという事がよくあります。
受験生さんの本棚には、だいぶ早い時期から過去問は鎮座しているご様子ですが、、、。
中学受験、大学受験、高校受験、いずれもですが、受験する学校さんで問題が全く違います。
もちろん、過去問の練習に入る前に、準備段階として基礎はある程度完成させておく必要はあります。
しかし、基礎がある程度固まった段階からは、過去問演習を開始していく必要があります。
なのですが、例年、過去問の演習を開始する時期が遅いなと感じます。
理想は中学受験であれば、受験年度の夏頃から。
遅くても9月ごろからは始める必要があります。
最難関を受けられる場合は、自分の受ける学校の難易度を知るために、受験前年に受験生さんと同じ問題を解く方もいらっしゃるくらいです。
1年ほど前から本格的に準備される場合も。
私も基本的には、受験する学校の難易度を知るためにも早めに問題を解くスタンスをお勧めします。
というのも、過去問演習の開始時期が遅い方は、過去問演習を十分にできていないまま、入試に突入されている印象を受けるからです。
過去問は秋から、というのが定番になっているように聞きますが、受験シーズンの秋は何かと忙しいです。
志望校の学校説明会、文化祭があったり、塾のスケジュール自体もますます忙しくなったり。
また、意外と体調を崩して風邪をひいてしまったり。
小学校6年生の夏休み明け以降は思うように時間が取れません。
そのため、秋以降にがんばるぞー!と思っていても、あれよあれよと思っているうちに時間だけが過ぎていってしまうというのが実情です。
また、受験生さんが手を出すのをためらっている過去問は大体、難関校の過去問なのですが、近年の傾向として、難関校の問題はますます難化しています。
関西の難関校は思考系の応用問題が多く、もともと難しいという印象です。
(ここ10年くらいで人気が出てきた学校さんも、思考系の応用問題の比重が増えています。)
それに対して、関東の難関校さんはこれまではそこそこ暗記勝負でもなんとかなることが多かったのですが、ここ7、8年でその傾向も様変わりしています。
関東の学校さんでも最難関校は思考系の比重が大きいことは大きかったのですが、最近は難関校レベルでも全般的に思考系の応用問題の比重が増してきているように感じます。
つまり、早めに過去問演習をして、思考系の応用問題に対応できる練習をしていくことが求められています。
本番でどんな問題が出題されるかは、過去問を見て見ないことには心構えもできませんし、何より対策が遅くなります。
自分が思うより早めに始めるくらいで、ギリギリ間に合うくらいのタイミングです。
次年度に向けて、少しずつ準備を始めていっていただければと思います。
本日もお読みくださり、ありがとうございました。
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