こんにちは。
今日は、中学受験の『入試までに読んでおきたい頻出著者』ということで書いていきたいと思います。
中学受験の国語の成績は読書量に比例している印象があります。
普段から読書している受験生さんほど、国語の成績が安定しています。
国語の成績が振るわない場合は、読書習慣があまりないケースが多いように思います。
国語の成績が良くなくても、他の科目でカバーできるのではという意見もありますが、個人的にはその戦略はおすすめしません。
中学受験では、国語と算数が理科・社会に比べて傾斜配点方式になっていることが多いです。
点数の比重の高い国語で点数が取れないと、必然的に合格が苦しくなります。
私の体感としても、算数が得意なタイプであっても、国語が苦手な受験生さんは、受験に苦戦される印象があります。
大学受験の国語の文章は、固い文章が多いので技術的な読解力もかなり要求されることになりますが、中学受験の国語力は読書でカバーできる点もおおいにあります。
ぜひ、日頃から読書を習慣づけていただければと思います。
今日は、おすすめ読書本として、よく出る著者とその作品を挙げていきたいと思います。
今年の入試でも要チェックの著者と作品です。
【入試までに読んでおきたい頻出著者①】
辻村深月さん
中学受験生さんの本棚でもよく見かけます。
鉄板の著者です。
近著の『嘘つきジェンガ』『この夏の星を見る』も読んでおきたいですね。
『家族シアター』は多くの学校で出されています。短編集で読みやすいのでおすすめです。
出題作品および出題校
《家族シアター》
麻布/大妻嵐山/開智未来/慶應義塾湘南藤沢/甲陽学院/頌栄女子学院/昭和女子大学附属昭和/洗足学園/高田/名古屋女子大学/広島学院/六甲学院/中大附属横浜/吉祥女子/四天王寺
《サクラ咲く》
大妻多摩/鎌倉女学院/札幌光星/桐光/八雲/洛南/早稲田/和洋九段
《鍵のない夢を見る》
灘
《青空と逃げる》
晃華学園/大妻/渋谷教育渋谷
《噛みあわない会話と、ある過去について》
安田女子
《かがみの孤城》
桜丘
《島はぼくらと》
海城/桐蔭学園/崇徳/獨協埼玉
《ロードムービー》
市川/関東学院六浦/公文国際学園/渋谷教育学園幕張/日本大学第二/宮崎日本大学/星野学園
《光待つ場所へ》
雙葉
【入試までに読んでおきたい頻出著者②】
瀧羽麻子さん
難関校の女子校での出題が多い印象があります。
『博士の長靴』が豊島岡女子学園で、『ありえないほどうるさいオルゴール店』が立教女学院で、『女神のサラダ』が白百合学園で出題されています。
基本的にどの作品も、心温まる作品で、私も入試で読んでおくのに何がいいか生徒さんに聞かれた時に挙げる著者です。
特に女子生徒さんにはおすすめしています。
ちなみに、この著者は京都大学の出身なので、作品によっては京都大学の雰囲気がそのまま出ている作品もあります。
京都大学がどんな感じなのか知りたい方はぜひ読んでみてください。
(京大生がよくいくカフェとかもそのまま、文中に出ていました。
私も懐かしいなーと思いながら読んでいます。笑)
近著は『東家の四兄弟』『ひこぼしをみあげて』ですね。
『ありえないほどうるさいオルゴール店』の次作の『もどかしいほど静かなオルゴール店』も要チェックですね。
出題作品および出題校
《女神のサラダ》
白百合学園
《ぱりぱり》
高槻/横浜共立学園
《たまねぎとはちみつ》
学習院女子
《うさぎパン》
中村
《博士の長靴》
豊島岡女子学園
《ありえないほどうるさいオルゴール店》
淑徳与野/東海/立教女学院/桜美林
【入試までに読んでおきたい頻出著者③】
佐藤多佳子さん
心情表現が巧みな著者という印象があります。
『サマータイム』は2020年の首都圏入試でよく出題されました。
出題作品および出題校
《サマータイム》
吉祥女子/神奈川大学附属/鎌倉女学院/洗足学園/城西大学付属城西
《一瞬の風になれ》
甲陽学院/千葉日本大学第一/藤嶺学園藤沢/麗澤
《しゃべれどもしゃべれども》
目黒星美学園
《第二音楽室》
海星/昭和学院秀英/成城/東京都市大付属/東明館
《黄色い目の魚》
城西川越/西武学園文理/田園調布/本郷
《ごきげんな裏階段》
埼玉栄/聖光学院
【入試までに読んでおきたい頻出著者④】
村山由佳さん
近著の『星屑』『雪のなまえ』は要チェックですね。
最近では『雪のなまえ』は海陽中で出題されています。
出題作品および出題校
《約束》
攻玉社/浅野/江戸川女子/大妻/慶應湘南藤沢/駒場東邦/淑徳/成城/千葉日大第一/東海大付浦安/奈良学園/日大豊山/森村/山手学院
《雪のなまえ》
海陽
《天翔る》
大阪星光/駒場東邦/頌栄女子/聖ドミニコ
他にも以前挙げましたが(下記にリンクを貼っています↓)、寺地はるなさん、佐藤まどかさん、如月かずささん 、岩瀬成子さん 、いとうみくさん 、額賀澪さん はぜひ読んでほしい作者さんです。
こちらに今日、紹介した中で、おすすめのものを挙げておきます。参考にしていただければ幸いです。↓
辻村深月さんの『家族シアター』は短編集なので読みやすいと思います。
辻村深月さんの近著なので、今年の入試でも出る可能性がある作品です。
要注目作品です!
京都大学出身の瀧羽麻子さんの作品の中でも『左京区』シリーズは、京都大学が物語の舞台になっているので、京都大学志望者にはおすすめです。京都大学のキャンパスライフの雰囲気を味わえます。
左京区シリーズは3冊あります。『左京区恋月橋渡ル』は京大の寮の様子がわかるかもしれません。今は、京大の寮は建て替えがあったので、少し雰囲気が変わっているかもしれませんが。『左京区桃栗坂上ル』は京都大学農学部の雰囲気がよく描かれています。恋愛ものなので、女子生徒さんは好きだと思います。
『ありえないほどうるさいオルゴール店』は立教女学院で出題されていますし、その続編の『もどかしいほど静かなオルゴール店』も出題可能性の高い作品です。瀧羽麻子さんの作品は、近年入試でよく使われています。文章自体もこの著者の作品は、ほんわかあたたかいものとなっていて、おすすめです。
瀧羽麻子さんの近著2冊です。『ひこぼしをみあげて』は微笑ましい青春物語です。『たまねぎとはちみつ』の続編です。ちなみに『はちみつとたまねぎ』も入試で出題されています。
都会から農村に引っ越してきた女の子が、周りと仲良くなっていくまでの物語。
読みやすくおすすめ。
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