中学受験においては、先取り学習をおすすめしています。

 

もちろん、中学受験の先取り学習の一番のメインは算数です。

 

一番時間と労力を費やす科目だからです。

 

ただ、先取り学習は、算数だけに限りません。

 

もちろん、算数をある程度、先取り学習できているという条件ですが、難関校を目指すのであれば、社会の先取り学習も同時並行ですすめておくことをお勧めします。

 

なぜなら、入試直前期は、山ほどやることが出てくるからです。

 

秋口あたりは、通常の学校生活・塾生活にとどまらず学校行事(修学旅行、音楽祭、遠足などなど)も重なりますし、志望校の学校見学会、加えて塾の模試ラッシュ、、、と意外と慌ただしい日々になります。

 

その上、勉強のプレッシャーが重なり、心の余裕がなくなってくるころです。

 

この状態に積み残しを作っておくと、かなりの確率で追い詰められます。

 

そしてメンタル悪化の一途へと、、、。

 

このような状況を避けるためにも、なるべく早め早めから手を打ちましょう。

 

やはり、いろんな生徒さんを拝見していても、受験直前期以前からしっかり用意をしていらっしゃるご家庭様は、直前期もいい勉強のコンディションを保たれていることが多いです。

 

入試直前期は、準備万端のつもりでいても、何かしら不安要素やアクシデントが起こります。

 

不測の事態にも備えて、入試準備は先に先に行っておきましょう。

 

以前に算数の先取り学習をお勧めしていましたが、算数の先取り学習を行われている場合は、高確率でその他の科目も先取りされています。

 

その先取り科目の一つは、社会です。

 

小学校の社会はある程度暗記でカバーできるものがほとんどです。

 

特に社会の中でも地理は自分のペースで一番暗記しやすい分野です。

 

地理の分野の中でも日本の自然・風土(山脈・川・盆地)等を、第一優先に覚えていくといいかでしょう。

 

やり方としては、日本の主要な山脈・河川・平野などがまとめられている白地図帳がありますので、そちらをお使いになられるといいかと思います。

 

それを目につきやすいところに貼ったり、ゲーム感覚で少しずつ覚えていくだけです。

 

算数の勉強の合間や、学校に登校する前の時間など、細切れ時間で構いませんので、少しずつ(社会の)貯金を作っていきましょう。

 

 

 

 

 

社会科目の日本の風土に関する地理は、小学校5年生ごろに社会の授業でまとめて覚えていくことがほとんどです。

 

ただ、山脈・河川・盆地といえども、山脈一つとっても覚えないといけない日本の主要な山脈はそこそこ数があります。

 

まして、大抵のお子さんにはなかなか馴染みのない地名がほとんどです。

 

もちろん、旅行等で一部実際に知っているものがあったりもしますが、如何せん、数が多いのである程度、大量暗記することが求められます。

 

受験勉強が本格的に始まってしまうと、おそらく中学受験の力を入れて勉強するところは算数になってきます。

 

算数に勉強時間を費やすためにも、なるべくそれ以外の科目の負担は減らしたいところです。

 

暗記科目のいいところは、覚えてさえしまえばそれで(テストのための勉強としては)終わりにできるところです。

 

算数や理科の物理・化学分野と違い、覚えたものがすぐ点数につながります。

 

そのため、余裕を持って覚えることのできる早い時期に先に覚えておくと、受験生活の後半が楽になります。

 

先に覚えてしまっても忘れてしまうのでは?という心配もありますが、基本的に一度しっかり覚えたものは、忘れてしまったとしても思い出すのが、初めて覚えるときに比べて数段早くなります。

 

初めて一から覚えるときは、覚え切るのにどこまで時間がかかるか、負担がどれくらいなのかわからないため、不安が出てきてしまいますが、

 

いったん覚えたものは、以前、覚えるまでにどれくらい労力がかかるか身をもってわかっている為、もう一度覚え直すときでもある程度目算をつけて思い出す練習ができます。

 

余裕を持って受験期を迎えるためにも、早め早めから、準備していけるといいですね。