受験国語で取り上げられる作家さんの本を、できれば時間に余裕があるときに読んでおきたいものです。

 

同じ作者さんの同じ作品が、別の学校の入試問題として使われていることもよくあります。

 

また、下記(養老孟司さん)でも取り上げていますが、有名な作家さんの場合、その作家さんの引用が、別の作家さんの文章で出てくることがあります。

 

つまり、ある程度、よく名前の知られている作家さんの文章に関しては、可能であれば読んでおけると、本番の入試で問題文がより読みやすくなるということですね。

 

【受験国語の問題文でよく出題されている筆者①】

 

養老孟司さん 

 

著書『バカの壁』に聞き覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

解剖学を修め、虫が好きな筆者だからこそ、生物学的な視点や昆虫の具体例とともに、日常生活で出てくるふとした疑問点に鋭く切り込めるのでしょう。

 

出題校

・灘中 2017年度 

・清風中

 

※2018年の桜蔭中の国語の問題文(押井守さん 『ひとまず、信じない 情報氾濫時代の生き方』)の冒頭で、養老孟司さんの言葉が引用されていました。

 

 

【受験国語の問題文でよく出題されている筆者②】

 

小川洋子さん 

 

「博士の愛した数式」で有名。

「ミーナの行進」といった小説、新美南吉の「手袋を買いに」やフランクルの「夜と霧」を回想しながら、話が展開していく文章が出題されたりしています。

 

出題校

・灘中 2012年度 

・甲陽学院中 2009年度 

・滝川中

 

【受験国語の問題文でよく出題されている筆者③】

 

上橋菜穂子さん 

 

児童文学作家。

 

「精霊の守り人」「獣の奏者」は映像作品にもなっています。

 

エッセイ等も書かれていますが、「物語ること、生きること』は難関校(灘中、桜蔭中)の問題として出題されています。 

 

出題校 

・灘中 2017年度 

・桜蔭中 2014年度

 

【受験国語の問題文でよく出題されている筆者④】

 

瀧羽麻子さん

 

会社勤めをされながら、執筆活動をされています。

小説の舞台のバリエーションがとても広いです。

近年精力的に作品が発表されていて、受験国語の問題文でも取り上げられることが増えてきた作家さんのように思われます。

 

出題校

・高槻中

・立教女学院中

 

 

【受験国語の問題文でよく出題されている筆者⑤】

 

あさのあつこさん

 

中学受験国語では、かなり以前から取り上げられてきた作者さんです。

中学受験国語の読み物選びで迷ったら、まず彼女の文章を読んでおけば、間違い無いでしょう。

『バッテリー』は映像化されているので、ご存知の方も多いのでは。野球に関するテーマが多い印象です。実際に甲陽学院中でも『バッテリー』から出題されています。

 

出題校

・桜蔭中(2014年度)

・甲陽学院中(2005年度)

・帝塚山学院中