こんにちは。
いそべ晶子です。

ちいさいとき、物語の筋を読むように問題を解いていたわたしが、初めて「?」と立ち止まったのが、三角形の合同の証明問題だった。

ある条件に合致していることを説明し、数学的に正しいということを言うのが証明問題だけれど、それは物語を読むようには進まない。

数学のはじめは、過去の数学者が証明してくれた、おびただしい量の公式や定理を、覚えて、使うことからスタートする。

ここで、いったん数学を離れて、道具を使う、ということだけを取り出して考えてみるね。

ある新しい道具を使う時に、すでに習得したものと似たシステムをもっているものなら、割とすぐに使えるようになる。

例えばスマホも、ガラケーから乗り換える時には苦労することもあるが、いったんスマホを使い始めれば、次の機種に移行しても割とすぐに使えるようになる。同じメーカーの機種ならなおさらだ。

そう思って数学の話に戻ると、数学の定理や公式は、スマホに入っているアプリのようなものだとも言える。

なにか新しいことをしたい、と思った時に、それに合うアプリをダウンロードして使う。そんな感じ。

アプリを開発するには、知識もいるし手間もかかる。だが、使う人がいちいち開発できなくてもいい。

数学の定理や公式も、自分が証明できなくても使えればいいのだ。興味がわいたら、まずは気軽に使ってみて。

証明したければ、大学院に行って数学科とか、AIの学科とか、それを専門に研究している研究室に行くといい。たくさんのプロフェッショナルと一緒にする研究は楽しいに違いない。

わたしはわたしで、受験の終わった甥から、数学の参考書を一式もらってホクホクしているところ。

さて、どこから始めようかな?
まずは三角関数?


感謝をこめて
douxnido いそべ晶子
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