ブログを始めると、どんどん自分の考えを書きたくなりますね。とはいえ、結構、考察は大変で、動機が無いとなかなか書けないです。(そのあたり、先人のブロガーさんたちすごいです。パワーにあふれている)。
ということで、ほんとに時々、書きたくてたまらず投稿していた、今は無き「ヤフー映画レビュー」が、調べたら残っていたので、再投稿していきます。
ドクタースリープ
長年のモヤモヤを昇華させた良い監督 2019年11月29日
映画「シャイニング」を公開当時見て独特の肉厚な映像に興奮はしたがなんとなく難解。
そのあとキングの原作読んで天才的な独特のディテールにあふれた娯楽ストーリーに、映画とのちがいに驚き、原作の方が面白いと思った。
キングは映画版に大不満と知ってそりゃそうだろうとも思った。
でも、映画の方があまりに有名だし、いつまでも世の記憶に残る映像を作ったのは変人キューブリックのまごうかたなき天賦の才能。
キングとしては面白くない。
キューブリックが死んだあと、2015年に「ドクタースリープ」が出て読んだが、長い割には小品で、「シャイニング」の続編としては未消化な感じがしたのは、キューブリックの確執が影響しているようにも思えた。
素直じゃないっていうか。
そうしたモヤモヤをこの監督は解消させたかったんだと思う。
そして見事に昇華させている。
原作「ドクタースリープ」の面白いところを強調し、映画「シャイニング」の今や古典名画のようなビジュアルに結び付けている。
いいやつだと思うこの監督は。