過去の様々なことに思いを馳せながら、いま北海道にいます。
4年前のちょうど今頃も北海道に来ていました。4年前は夫の経営していた会社が法的整理をする前年。多くのものを既になくした時期。信じていた仕事関係の人、ついていくと言ってくれた多くの社員、財産、様々な物などをなくしあとは買い手が決まったら出て行かなくてはならない当時住んでいた家があったくらい。既に自分たちのものではなくなっているけど、買い手が決まるまでは住んでていいよってだけの状態。
そんな状態だったものの、経営状態がよかった頃にあらゆる支払いをクレジットカードにしていたので、航空会社のマイレージが結構貯まっていました。
「もう何もかもどうにでもなれ~」と思っているころだったけど、期限切れになるマイレージがもったいなくて、慌てて選んだ行き先が北海道でした。
このときにはまだインナーチャイルドカードにも出会ってなくて、生きづらいしんどさの中での現実逃避的に来た旅行でした。
現実から逃げながら美味しいものを食べて、大自然に触れる中で自分の内面を見つめ、悩みや不安がその時はちっぽけにも思えて、束の間の癒される時間を過ごせたのでした。
夫も当時の精神状態は思い出せないほど混乱していたと言い、
その後 臨死体験も経験し今を生きています。
30パーセントしか機能していない心臓とあちこちの不調で
直前まで北海道に来れるのか未定でしたが、
こうして今回 実際に来ることが出来たのも
きっと何か意味があるのでしょう。
私たちはほんの3ヶ月前に最愛の娘を突然亡くしました。
4年前に北海道に来た時期も絶望感で人生のどん底だと思っていたけど、
そんなこととは比べものにならないくらいの絶望感に襲われました。
ただ、私の中で4年前と何が違うのかと言えば、
人生最大の絶望感に襲われながらも、
天職を見つけ使命に従って生きている。
いや、生かされていると思っていること。
だからすべてを受け入れ天寿を全うしなければと思っています。
どんなに辛く悲しいことが起こったとしても。死にたいと思っても死ねないこともわかっているから。
そんなことを思いながら4年前に心を癒された富良野で昨日はゆっくり穏やかな気持ちで過ごしました。
そして、今日は念願の三浦綾子さんの記念館へ行ったあと、旭山動物園に。
行こうかどうしようかギリギリまで迷った場所。
娘が亡くなったあと、夫が娘のパソコンの中にあった私達の知らない写真を見つけました。
それは2年前に大学のお友達数人で旅行した北海道での娘の笑顔。
旭山動物園で楽しいポーズで笑ってる娘の姿に
「楽しかったんだね。幸せだったんだよね」と何度も写真を見ては泣いた。
もう会えない現実に寂しくて悲しくて潰されそうになりながら。
でも、娘が楽しい時間を過ごした場所だからやっぱり行こうって今朝決めて行ってみました。
もう一緒に来ることも、抱きしめて温かな体温を感じることもできないけど一緒にそばにいてくれるような気がしました。
「ここで楽しい時間過ごしたんだね」そう思いながら夫と動物園を歩いた。心で泣きながら、でもホッとした気持ちで可愛いホッキョクグマやペンギンを見て園内を楽しみました。
来れてよかった。温かい夫の手を握りながら娘にも夫にも留守番してくれている息子にもあらゆるものにも感謝の気持ちが芽生えました。
何度でも伝えたいです。
生きていることは奇跡。
自分の時間も大切な人との時間もどうか有意義にお過ごしください。
私もそうします。生かされている命に感謝しながら自分らしくもっと命を輝かせます。
それから、いま生きづらい人がほんの少し前を向けますように。この言葉をおくります。(私にもおくります)
「人生にはもう駄目だと思う時がある。
が、いかなる時も希望を持ってほしい。
そこから、きっと、
新しい人生がひらけて来ますから」
(ナナカマドの街から 作家 三浦綾子)
幸せの種まきサロン ラファエラ