ハンガリー&チェコたび日記=vol.56

プラハに帰ってきました。
のんびりとしたフルシッチェ村に比べると、わかっていたけれども人だらけ・・・。

プラハは涼しいなーと思っていたのですが、この日は快晴で暑くて思わず・・・。


この日はプラハ最後・つまりこのたび最後の夜。
どう過ごすか考えて向かったのがここ。


観光客だらけのプラハで少しだけ路地裏に入るととても静か。
そこにぽつんと佇む【壁の中の聖マルティン教会】

プラハ滞在2日目のクレメンティヌム・鏡の礼拝堂の教会コンサートがとても素敵だったので、
また違う教会のに行ってみたいなーと思っていたのでした。


曲目は鏡の礼拝堂のものと似たようなプログラム。
それでも演者と楽器の種類が違うだけで、こうも印象が違うかと楽しむことができました。

コンサートの後はポスポダへ!とも思いましたが、
ポスポダのお料理がガッツリ系が多く、ちょっと疲れてさっぱりしたものが食べたかったので、
気になっていたおしゃれなデリカテッセンへ行ってみることに。


【Jan Paukert(ヤン・パウケルト)】は1916年創業の歴史あるデリカテッセン。
レストランも併設されているのでイートインも可能。


閉店間際のお店でしたがゆっくり食事をさせてもらい、
賑わうプラハの最後の夜の街並みを少し歩いて景色を目に焼き付け、ホテルに戻りました。
 
ハンガリー&チェコたび日記=vol.56

食事の後は、【ヨゼフ・ラダ記念館】 へ。

バス停や村の教会、ポスポダのある中心地からは10分くらいでしょうか、歩きます。
目印はこの看板。


プラハで大成功したラダが愛する故郷に村に建てた別荘。
現在は改築されて、彼の作品や愛用品などが展示されている博物館となっています。


受付で入場料を払うとイヤホンガイド(無料)を貸してくれます。
チェコ語のお客さんは館長自ら説明してくれるみたいで、
私はこの日いたもう1組のお客さん(チェコ語)と一緒に回りました。

写真撮影は他の方のブログを見ると撮ってる方がいっぱいいたのですが、
私は館長と一緒だったのでなんとなく撮れず、ここでの写真はナシです。

その分鑑賞に集中。
彼のやさしい作品をたくさん見てあたたかい気持ちになりました。

記念にグッズを購入。日本に持ち帰ったイラストのカードはたまに見て心癒されています。


その後帰りのバスの時間まで、こんな何にもない道を当所なく散歩。


何にもなさすぎて、逆にすごいところに来てしまったという感じでした。


迷ったけれど、思い切って来てみて良かったなーと思いました。


そして、この小さな鉄道駅からプラハへ戻ります。
 
ハンガリー&チェコたび日記=vol.55

ここまで来てすっかりヨゼフ・ラダと言うひとりの芸術家と、
そして彼の温かい作品を生み出したこの小さな村の魅力にはまってしまった私。

彼の貴重な作品を見ることができる記念館を訪れるのもここに来た目的の一つでしたが、
ちょうどお昼休みの閉館時間だったので私も腹ごしらえをすることに・・・。

この村に食事をとるお店は2軒しかなく、そのうちの一軒のポスポダへ。


(ここに来て、久々に人間と再会を果たしました!)

玄関もラダの世界を想像させるかわいい雰囲気。


そしてもちろん店内の壁にもラダのイラストをモチーフとした絵が描かれています。


ポスポダだし、雲一つない晴天の下歩いたので、ここはやはりPIVO(ビール)を!


メニューにもラダのかわいいイラスト、そしてこちらのビールがなんと85円!
思わず私も小躍りしたくなりました。

壁に描かれている絵は彼の出世作・【居酒屋の喧嘩】。
ある日酒場のカードゲームの際に起こった喧嘩をイラストにしたところ、
その場にいた当事者の飲み仲間から総スカンを喰らってしまったけれど、
この絵が一世を風靡すると、みんな手のひらを返したように自慢し始めた・・・という逸話があるそうです。

イラストは店内での取っ組み合いのけんかに、


それを苦々しくもしくはあきれたように覗き込む近所のご婦人たち・・・。


肝心の料理ですが、こちらのメニューは全てチェコ語・・・。
途方にくれていると、お店の女性が英語で無難にハンガリアン・グヤーシュを薦めてくれました。


数日前にブダペストで食べたグヤーシュがミネストローネのようにさらっとしていたのに対して、
こちらのはシチューのように重みがある感じ、私は断然こっち派!
(添えてあるのはクネドリーキというチェコでは有名な茹でたパン、基本無味。)

ここのグヤーシュ、本当に美味しかったー!
近所にこんなお店があったら・・・と思うような、今でも時々いつか思い出すまた行きたいお店です。
ハンガリー&チェコたび日記=vol.54

知らない町を歩くときに大事なものはやっぱり地図。

ただ今回はガイドブックにはこの村のことは触れられれてもおらず、
そしてだいたいの観光地ではインフォメーションなどに無料の地図があったりするものですが、
この小さな村ではそんなものはあるはずもなく・・・。

今回かろうじてゲットしたものがこちら。



看板に書かれた地図(イラスト入り手書き風。)と、
ラダの絵本に出てくるスポットをまとめた、こちらも看板。

これらを写メして地図として利用するという苦肉の策で、
ラダゆかりの場所と、ラダの絵本に出てくるスポット巡りをスタート。


絵本に出てくるような、実際にラダの絵本にも出てくる煉瓦のとんがり屋根がかわいい教会。

ちなみに絵本に登場する場所はこんな感じで看板が立っています。


絵本を読んだことのない私でも楽しいのに、ファンの人にはたまらないんだろうなと思いました。

この家はラダの生家。


ラダは靴職人の父と母の間の4人兄弟の末っ子として生まれ14歳までこの村で過ごしたそうです。

歩いていると、時々放し飼いの動物たちに出会ったり・・・。


そしてラダのイラストもところどころ見られます(本人が描いたものではないと思われる)。



そしてここで、バスを降りてからここまで人に会っていないことに気付きました。
会ったのは、にわとりと犬だけ・・・。

観光客でごった返すプラハからたった40分ほどしか離れてないのに、のどか過ぎてびっくり。
 
ハンガリー&チェコたび日記=vol.53

プラハから電車とバスを乗り継いで到着した【フルシッツェ村(HRUSICE)】


のどか過ぎる、小さな小さな村。


この村に何があるのか?なんでここに来たのか・・・?

フルシッツェ村はチェコの絵本作家・“ヨゼフ・ラダ”の故郷です。

この方がヨゼフ・ラダ。
チェコでは知らない人がいないくらい有名な絵本作家です。


私は彼の作品の大ファン!っていう訳ではなかったのですが、
チェコのことを調べているうちに彼の作品を知り、かわいい画風に心惹かれ、
そしてこの小さな村に足を運んできたというわけです。



村のあちこちに彼の作品を模した看板やイラストが散りばめられていて、歩いているだけでワクワク。

居酒屋さん(ポスポダ)が2軒と小さなアイスクリーム屋さんだけしかない、本当に小さな村。
次のバスの時間までこの村に、のんびり滞在します。

ハンガリー&チェコたび日記=vol.52

ずっと気になっていた小さな村に向かって出発。


目的地へは電車とバスを乗り継いで行くのですが、
そこは地球の歩き方などメジャーなガイドブックにも載っていないマイナーな場所。

私が持っている情報はプラハを特集した雑誌のたった2ページと、
プラス私と同じ志でそこを目指した方々(以下:先輩方)のネットの体験記のみでした。

行ってみたいけど行けるかな?でもやっぱ行こう!と思った時に備えて、
細かな時刻表など日本で調べてプリントアウトをしてスーツケースに忍ばせておいたのです。


バスが2時間に1本というへんぴな場所なので、プラハを出る時間は重要。
Strancice駅に着いて10:56分に出るバスを逃すと予定が2時間遅れるわけです。

ひとまず約30分後にStrancice駅に到着。


田舎の小さな駅、ここから目的地へのバス停を探さなければいけないのですが、
先輩方の丁寧な旅の記録のおかげで迷わず見つけることができました。


この真っ赤なバスに乗って行きます。


バス停から約20分くらい山を登って行くのですが、驚いたのが運賃・なんと片道60円!!!
チェコは交通料金が安く旅しやすいなーとは思っていたのですが、これはさすがに不安になるレベル。
何度か確認しましたがこれが正真正銘の大人運賃でした。


この踏切を過ぎると山道へ。バスはゆっくりと登って行きます。

いくつか泊まるバス停で地元の人はほとんど降りて行き、最後は数人。
私も目的地のバス停でひとり下車しました。


本当にここでいいのかな?と不安になるような小さなバス停 【HRUSICE】
ハンガリー&チェコたび日記=vol.51

新市街から少し歩くと緑豊かな公園が。


その公園を横切って到着したのが【プラハ本駅】
私がハンガリーからチェコに入った時に到着した駅です。


この日はプラハから1時間弱の小さな村へ行ってみることに決めたので、
まずは電車に乗って目的地の最寄り駅を目指します。

切符売り場は1階にあるこちら。


プラハからは国際列車も出ているのでチケットカウンターがいくつかに分かれています。
今回は国内なので“Domestic”のブースに並び、順番を待ちました。


チケットはいつもの筆談作戦で簡単に購入することができたので一安心。
この後少し時間があったので駅内で有名な建築を見に行くことにしました。

【ファントヴァ・カヴァールナ】


“ファントヴァ・カヴァールナ”はアール・ヌーヴォー様式のドーム型天井が美しいカフェ。
・・・と聞いていたのですが私が行った時は何もなく、あれ?と思いましたが、
改修工事後でカフェの営業が再開されていなかったようです。

そうこうしているうちに出発の時間になりました。


10:07発の電車に乗って“Strancice”という小さな駅を目指します。
 
ハンガリー&チェコたび日記=vol.50

プラハ到着4日目。
翌日は日本に帰るので丸々滞在できる実質最終日です。
前日はチェスキー・クルムロフへ向かうため早朝にホテルを出たためパスしましたが、
この日はゆっくり朝ごはんをいただきました。


この時点でスケジュールは未定。
いくつか行動パターンは用意していたけれど、どれにしようか決めきれずにいるところでした。

・プラハ市内の有名スポットじゃないけれど魅惑的なエリアを訪れ、カフェやポスポダを巡る。
・プラハを離れて、気になっていたチェコの小さな村を訪れる。

どちらも捨てがたいのですが、朝ごはんを終えるころには決定してホテルを出発しました。


この日のプラハは雲ひとつない快晴!
行ったことのない方向に歩いて辿り着いた新市街。
この新市街で有名なのが【市民会館】です。


建築物としても十分価値がありますが、ホールでは本格的なクラシックも楽しめます。
広場に小さなマルシェが出ていたので、世界の市場好きの私は迷わず立ち寄り。


どこの国も夏の市場は色とりどりの花が。

そしてチェコらしい(?)のはこちら。


朝からビールやワインの屋台が・・・(そして当たり前のようにみんな注文)!!!

そして、お酒に合うおつまみも朝から完璧です。
私が気になったのはトロトロのチーズをじゃがいもにかけていただくラクレット。


スイスの名物料理ですがなかなか巡り合うことができないので食べたい!
でもがっつり朝食を終えたまだ朝9時過ぎ。
様々な葛藤と戦いここはパスして目的地に向かうことに・・・。

ハンガリー&チェコたび日記=vol.49

真夏のチェコは22時近くになってやっとライトアップを楽しめる時間になってきます。
カレル橋からプラハ城の方を見ると・・・。

カレル橋の聖人像もシルエットが影絵のよう。


カレル橋から旧市街方面に戻る間も美しい夜景は続きます。


そして、旧市街広場。


昼間はおとぎの国、夜はうっとりするような夜景を見て幻想的な一日が終了しました。
 
 
ハンガリー&チェコたび日記=vol.48

約3時間後、プラハに戻ってきました。
ナ・クニーゼツィー・バスターミナルの最寄りの地下鉄“ANDEL”駅。


この駅からバスターミナルまでは近いのですが、
行きは私が変な出口から出てしまったのか、少し迷ってしまいました。

チェスキー・クルムロフに行くときはもうひとつの“フローレンツ・バスターミナル”
からの方が、近くてわかりやすくて便利みたいです。

旧市街広場に戻って来るとこの日は金曜日のせいか、とても賑わっていました。


20時前でこの明るさ、今日はこのあと夜景を見たくて日が落ちるを待つことに。
時間潰しも兼ねてのポスポダ【U Medvidku】。へ。


このポスポダは地元の人が多い感じ。
おじさまたちがみんなでワイワイだったり、一人でサクッとだったり飲んでいます。

ここで飲めるのは“ブディェヨヴィツキー・ブドヴァル”。

プラハとチェスキー・クルムロフの間にあるチェスケー・ブディェヨヴィツェのビール。
ちなみにチェスケー・ブディェヨヴィツェはあの“バドワイザー”の発祥の地です。

この一杯を飲み終わってちょっとゆっくりしたところで外にでると、日が暮れ始めていました。


歩いてブルタヴァ川の方向へ、カレル橋に行きます。


カレル橋も日中とはまた違う雰囲気。

ちなみに・・・。
人がそこそこいるので夜歩きも危険はなさそうですが、
カレル橋はスリ多発スポットで有名なのでそこは注意を払う必要があります。