今回は、国分佐智子さんの話題を離れ、私とシュナ君が経験した事実を元に問題提起をしたいと思います。
【機械を使った精密な診断】
一部の方には打ち明けていたことですが、シュナ君が『あんよが痛い痛い』したときに、整形外科担当の獣医から『心臓の弁から雑音が聞こえます。最近とみに増えていますが、心臓の弁に欠陥があるようです。直ちに精密に検査をする必要があり、直ぐに心臓病の薬を飲ませ始め、餌も心臓病予防のものに変える必要があります。運動も制限させなくてはなりません』と言われていたのです。
5月の中ごろのことです。
一部の方々にはご心配をおかけしましたが、先週の日曜日に、別の動物病院の循環器専門の獣医さんがドップラーエコー測定器により精密な検査を行った結果、「心臓の中で血液の流れを制御する僧帽弁に、9歳という年齢相応の肥厚がみられ、それにともなう血液の逆流が多少見られるものの、特段重大な状態にあるわけではない」という最終的な診断を受けました。
つまり、一応は健康であり、最初の獣医が言ったような重大な心臓病であるというのは、真っ赤な嘘だということが分かったのです。
もっとも、軽度とはいえ心臓に障害があるのは事実であるため、弱い心臓病の薬を飲ませ始めるのも手である、しかし、いったん飲ませだしたら、服用を止めることは危険になることは了解しておいて欲しい、なぜならば、薬を飲んでいる状態に慣れた体が、飲まなくなった状態に異常反応を起こし、それをきっかけに一気に重大な状態に進むことがあるからだ、との説明も同時に受けました。
私は、半年に1度は、同様の精密検査を受けさせながら様子を見ていくものの、薬は飲ませないと決断し、循環器の先生も、そういうケアをしながら薬を飲ませないのであれば大丈夫だとおっしゃっていただけました。
【発端】
発端は、シュナ君があんよを悪くした際、担当した整形担当の獣医が「ついでで診ておきましょうか」と言い出し、聴診器をほんの数秒あてただけで、「心臓弁に雑音がしています」と断定したことでした。
ほとんど聴診器をあてた瞬間にそう言い出したのですから、よほど悪いのかと、経験の浅い飼い主である私は、震え上がりました。
ともかく夜間だったこともあり、考えをまとめようと「明日うかがいます」と答えて、あんよの痛み止めだけ貰って、その場は帰宅したのです。
【疑惑】
しかし、この獣医の診察の最中、私のアンテナにその獣医の不審な挙動がひっかかりました。
診察の途中、奥を覗いたその獣医が、「ちょっと」と言って診察を中断して奥に行き、しばらくして戻ってきたのです。
私は「おや?院長先生がいるのかな?」とふと思いました。
シュナ君の主治医は、その動物病院の院長先生だったのです。
私は、その病院と院長先生を、お金持ちのマダムから紹介いただいていました。私が飼い方を誤り、シュナ君を腸炎にしてしまったおりのことです。
翌日、知り合いの飼い主さんに相談したものの結論はでませんでした。でも、あんよの件があったので病院に電話すると、別の獣医さんが出て、心臓に雑音が出たからといって直ぐに薬を飲ませだすと、薬に依存するようになるので良くない、という最初の獣医とは異なったお話をされました。
さらに、数日後、自分なりの「ペットの生命論」を決め、最終的な相談のためにその病院に電話しました。
すると、何故か院長先生が電話に出てこられ、「・・・いや心臓が悪いと(はっきり)言ったわけではない・・」と、奇妙な弁明をされ始めたのです。
心臓の件に関しては、院長先生は一切診察していなかったんですから、言い方だけでなく、院長先生がそういうことを言い出すことも変なんです・・・。
院長先生が担当された腸炎のとき、おかしな診療をされたわけではありませんが、4日間の入院と検査で14万円が吹き飛びました。
さらに、その後缶詰の軟性養生食を「半年から1年食べ続けなければならない」と宣告されて、出費が嵩むことも加わりショックを受けました。特にシュナ君がいつまでも下痢のような便を出し続けるため、おろおろおろおろしていたのです。
ところが、さらにその後、別の動物病院で固形の医療用ドッグフード(ウォルサムのブルーホワイティング&タピオカ)を購入し、食べさせたところ、シュナ君の下痢便はたちどころに止まってしまったのです。
何のことはない、軟性の養生食を食べると、固まってないウンチが出るというだけのことだったのです。
「いつまでも下痢が続く」と相談したのに、院長先生は「(養生食は)便を固める力はないですからね」とおしゃるばかりで、軟性の養生食を食べたらそんなウンチが出るという形で、説明してくれなかったのです。
不親切だと思いました。
(ちなみに、私の「ペットの生命論」は、心臓の病を恐れて辛抱辛抱の生活の中でストレスを溜めていくより、お散歩をし、他のワンちゃんとおつきあいし、健康的な範囲で美味しい餌を食べ、エンジョイした結果、命が短いものになったも、その方がそのワンちゃんにとって「生きた」ことになる。むしろ、むなしい治療に多額のお金をかけるより、お嫁さんを探してやり、子孫を残させてやった方が、生命としてのペットに責任を全うすることになる、というものです。)
【セカンドオピニオン】
シュナ君に重い心臓病があると言い出したのは、中核病院のようなところでした。
そこでセカンドオピニオンを聞くために、散歩の道すがらしょっちゅう体重を量らせていただいている動物病院に立ち寄り、事実を伏せた上で、ワンちゃんの心臓病の話に持っていき、先生がミニチュア・シュナウザーは僧帽弁閉鎖不全症になり易いと言い出した時点で、シュナ君の心臓を見て下さいよ、と持ちかけたのです。
すると、先生は聴診器を取り出し、シュナ君の体のあちこちにあてて慎重に心音を聴いていかれました。さらに何箇所かにご自分の指をあてられ脈を図っておられるようでした。その間、およそ1分半。
そして、先生がおっしゃったことは「全然問題ないですよぅ」。
その2週間後、再び散歩の道すがらの病院を訪れ、もう一回念のために心臓を見てくれと頼みました。
「そんなに急に変わるようなもんではないし、(シュナ君の健康状態なら)その時だけ聞こえないなんてことはないですけどねえ」とぼやきながらも、再び慎重に診察してくれました。
「どうでしょうか?」
「問題ないようです」
「少しは兆候があるということでしょうか?」
「全く問題ありません」
「異常音は?」
「全く聞こえません」
・・・少なくとも聴診器をあてた瞬間、異常音がしたというのは嘘だな・・・。
他方、知り合いの飼い主さん達にも相談していました。
飼い主さん達は同情されながらも、直ぐに心臓病の薬を飲ませだすとそれに頼りきりになってしまい、抜け出せなくなるよ、というアドバイスを受けました。
さらに知り合いの飼い主さん達の中に、実際に以前に飼っていたワンちゃんが心臓病になった飼い主さんがおられ、その方からも詳しく経過を聞くことができました。
その方が前に飼ってワンちゃんは、やはり9歳の時に心臓に問題があると言われたそうです。
しかし、その飼い主さんは直ぐには心臓のお薬を与えださず、2年ほどたって咳き込みだした~ワンちゃん場合は心臓発作は咳き込みの形で現れます~ときから、薬を飲ませだし、結局15~6才まで生きたそうです。
ワンちゃんの場合、十分に天寿を全うしたと言える年齢です。
道すがらの病院にはドップラーエコーという大変高価な検査機が導入されており、定期的に循環器が専門の先生がお見えになるため、その日に検査をしてもらおうということになり、精密な検査の結果、シュナ君の心臓は年相応に健康だという結論になったのです。
【脅かしによるワンちゃんの薬漬け医療】
結論としては、問題の獣医は、院長先生からの指示を受け、高齢犬の領域にいったシュナウザーについては、心臓病の治療を強制させようとしていたのです。
シュナウザーは、僧帽弁閉鎖不全症という病気になり易いことが、知られており、心臓の弁に雑音があるといえば、愛して飼っている飼い主さん、特にお金持ちの飼い主さんは、言うがままに治療をはじめ、長期間にわたり、病院にお金を落としてくれる・・・というわけです。
当面の精密検査代、定期的な検査代、心臓病の薬代、心臓に負担をかけない高価なドッグフード代・・・そうしたものが、毎月病院に落ちるようになる、美味しい話だったのです。
脅かしによるワンちゃんの薬漬け医療というわけです。
ただ、紹介してくれた方がお金持ちだっただけで、私自身は赤貧洗うがごとくの貧乏人だったことが彼らにとって計算外だったようです(;^_^A
実は、ワンちゃんの心臓病を治す薬は未だ存在せず、特別な心臓病向け医療用ドッグフードも心臓に負担をかける成分が少ない程度のものでしかないのです。
ワンちゃんが心臓に異常をきたしても、そうしう治療を行うかは、心臓病治療のそうした実態を理解したうえで、決断する必要があるのです。
ただ、考えてみると、もう一つのトリックがあったことに気づきました。
つまり、9歳のシュナウザーであれば、シュナ君がそうであるように、加齢によって軽度の障害は心臓に持っているのです。人間だって、老齢になる前でも、精密検査をすれば若いときのようにはいかないのと同じです。
だから、診察するふりをしてでも、「心臓の弁に障害がある」と言っておけば、その後検査をしてみれば、十中八九異常が見つかるこおtになります。
となれば、本当に心臓が悪かったんだということになり、動揺した飼い主さんの多くが、獣医の言葉に従い治療を始めることになる・・・。
そして、その際の治療が、病気を根治させることができないものだとしても、「治療として間違っていないから問題はない」ということになります。問題は、「どの獣医が、その治療を始めさせるか」だ、ということになるのでしょう。
だから、シュナ君のケースは厳密には薬漬けを狙ったとまでは言えないのかも知れません。
でもやり方が卑怯なのではないでしょうか。
この点、モラルに反すると考えるため、獣医による悪徳行為としてここに弾劾します。