愛・過食症相談室のRayです。

 

 

前回、前々回と、インナーチャイルドについて書いてきました。

 

子どもの頃に感じていた(今は無意識層に眠っている)気持ち、感覚、意識が、大人になった今の過食症と関係しているとしたら、私たちはどうすれば良いのでしょう?

 

その答えは、もう一度子どもの頃のその気持ちや感覚を感じてあげることです。

私のカウンセリングでは、そのためにインナーチャイルドセラピーを行っています。

私の誘導により、あなたが「子どもの頃のあなた」に会いにいくのです。

 

その子に挨拶をして、お話を聞かせてもらって、抱きしめてあげて、その子がお母さんとの間で感じている寂しさ、悲しみ、傷つき、不安などをもう一度一緒に感じてあげます。

時間をかけてゆっくり丁寧に、この作業をしていきます。

 

これまではほぼ全ての人が泣かれました。

子どもの頃の自分がどんなに孤独な状況で一生懸命に生きていたかを目の当たりにすると、涙が出てきます。自分に対する温かい愛が込み上げてきます。

 

これが心が生き返る瞬間です。

 

そう、過食している人は、心が麻痺している状態です。止まっている、感じなくなっている、閉じている、凍っている、動かなくなっている、ほとんどそんな感じです。

 

もちろん怒りだけは感じる人もいます。

でもまだそれはましで、怒りさえ感じていない人もいます。

 

心を取り戻していくことが必要です。

悲しいことを悲しいと感じ、寂しい時に寂しいと感じ、傷ついたら傷つき、怖いことを怖いと感じる。その感覚を取り戻していくことが大切です。

 

その分だけ、嬉しい、幸せ、楽しい、心地よい、なども感じられるようになっていきます。

 

心が麻痺している状態が、過食の原因となります。

 

✔️きちんと悲しみや寂しさに向き合えないから対処もできず、食べて誤魔化してしまう。

 

✔️きちんと傷ついた時に対処したり自分をケアしたりできないから、食べて間違ったセルフケアをしてしまう。

 

✔️怖いことを怖いと感じないから、心や体に溜まった緊張を緩めるために食べてしまう。

 

✔️本当に嬉しいことや楽しいことがないから、食べることを代わりにしてしまう。

 

 

心が動くようになると、こういう必要性が無くなってきます。

また、自分に愛を感じるようになると、別の選択ができるようになってきます。

もう自分の中のチャイルドに、寂しい思いをさせたくない、辛い思いをさせたくない、我慢させたくない、大切にしたい、という感覚が育ってきます。

 

それが自分を大切にすることにつながっていきます。

 

Ray

 

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