「自己判断はどこまで大丈夫なのか」という問いに対する答えは、「
自分一人で責任を負える範囲まで」です。しかし、医療現場ではその範囲は非常に限定的です。
自己判断してよいこと
- あらかじめ決められた手順やルールの範囲内で行動すること
- 自分の担当業務の優先順位をつけること
- 緊急時に患者の安全を守るための初期対応(その後速やかに報告・相談する)
自己判断してはいけないこと
- ルールや手順を勝手に変更する
- 医師の指示を自分の解釈で変更する
- 「いつもこうだから」と確認を省略する
- 異常を「大丈夫だろう」と決めつける
- 組織に影響することを相談なしで決定する
判断に迷ったときの基準
次の3つの質問を自分にしてみます。
- ルールやマニュアルに沿っているか。
- 患者や組織に影響する可能性はないか。
- 迷うなら、相談・確認した方が早く安全ではないか。
このうち1つでも「いいえ」や「分からない」があれば、自己判断ではなく相談・確認が基本です。
⭐️まとめ
自己判断そのものが悪いのではない。問題なのは、「確認すべき場面で確認しないこと」である。
管理者には判断力が求められますが、その判断は独断ではなく、ルール・情報・周囲との連携を踏まえたものです。
経験が豊富な人ほど「自分は分かっている」と思い込みやすいため、「迷ったら確認することは、能力不足ではなく安全を守る専門職としての行動である」という文化を育てることが重要です。

